授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30700:[2025 秋セメスター]論理と思考(G1) 2025 秋セメスター 月4 経済学部,理工学部,食マネジメント学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 大西 琢朗 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

私たちは、言葉を使ってものを考える動物である。しかもなぜだか、それをできることなら「正しく」行いたいと思ってしまう動物である。みなさんも、正しく考え、それを正しく表現できるスキルを身につけたいと思っておられるのではなかろうか。それもとても大事だが、大学ではそれと同時に、そもそもその「正しさ」とは何なのかについて一度は原理的なところから考えてもらいたい。

というわけでこの講義では、論理学を中心に、哲学・倫理学・確率統計・意思決定理論など、言葉と思考の「正しさ」にかかわる学問分野からさまざまな問題やパズル、パラドクスを取り上げ、議論したい。

授業では、かんたんな演習問題で基本的な技法に親しんだり、問題の解決について(manabaなどで)意見を提出してもらったりといろいろと工夫をしながら、問題の理解を深めていきたい。

受講生の到達目標

・言語の使い方や思考が「正しい」とはどういうことか、いくつかの仕方で説明できる。
・言語や思考の「正しさ」にかかわる根本的な問題を理解している。
・論理学をはじめとする、言語や思考の「正しさ」にかかわる学問分野の基本的な考え方を理解している。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

導入:言語と思考の「正しさ」について

+R授業(20分)と時間割授業(95分)で実施する。
+R授業では、動画教材でシラバスに沿ってこの授業の趣旨・目的について概説する。

LLM(大規模言語モデル)の成り立ちを参考に、私たちの言語と思考の根底にある「正しさ」の概念について考える。

2

4枚カード問題

論理学の基本概念である真理値・真理関数の概念を導入する。

3

推論の妥当性

真理値の概念を用いて、妥当性(論理的な推論の「正しさ」)の概念を定義する。

4

計算

論理学がもたらした、私たちの思考の機械化・計算化の可能性について解説する。

5-6

決定不能性・停止不能性・不完全性

論理的な計算可能性の限界と発展可能性の両方を示す、ゲーデルやテューリングらによる重要な数学的結果を解説する。

7-8

パスカルの賭け

確率論を用いた意思決定理論の古典的事例である「パスカルの賭け」の議論を取り上げ、確率論のもつ「2つの顔」について考える

9

帰納についての懐疑論

過去から未来を推論することは可能か。帰納推論の可能性を打ち砕く、ヒュームの懐疑論を紹介する。

10

グルーのパラドクス

私たちは自然をさまざまに分類し、それにしたがって考える。グッドマンの破壊的なパラドクスを通じて、分類の「正しさ」について考える。

11

規則のパラドクス

言語や思考の正しさの根底にあるのは「規則」だ。しかし、規則に従うとはそもそもどういうことだろう。ウィトゲンシュタインとクリプキのパラドクスについて議論する。

12-13

言語の倫理学

「正しさ」には、倫理的・道徳的な「正しさ」も含まれる。ヘイトスピーチやフェイクニュースの蔓延を受けて近年盛んになってきた、言語の倫理学の動向を紹介する。

14

まとめと見取り図

ここまでに取り上げた諸問題を、歴史的な経緯を含めて捉えなおし、言語と思考の「正しさ」について改めて俯瞰的に考える。

授業実施形態

対面授業を実施する。

授業外学習の指示

授業で指示するものを中心に、文献を読んでください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回授業後に提出してもらう課題・コメント提出:40%
授業で取り上げた問題についての小レポート2回:60%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/