Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
30077:Philosophy (EB) 2022 Spring Tue3 College Of Economics,College of Sport and Health Science (tentative name) TANABE MASATOSHI 2

Campus

BKC

Class Venue

Co-learning304

Language

Japanese

Course Outline and Method

西洋哲学において、「人間」は、「魂」、「精神」、「自我」、「私」、「エゴ」といった、さまざまな観点から問題にされてきました。
本科目では、西洋哲学がどのように「人間」を理解してきたのかについて、古代ギリシアから現代に至る西洋哲学の歴史全体を俯瞰するかたちで取り上げていきます。

※本科目は、「講義」形式によります。
また、原則として「対面授業」での開講を予定しています
(詳細については、下記の「授業実施形態」の項目を参照してください)。

Student Attainment Objectives

以下の二点を、基本的な到達目標とします。

・哲学についての基本的な知識を得ること。
・哲学者の考え方を手がかりとして、受講生のみなさん自身が“考える”力を身につけること。

Recommended Preparatory Course

本科目は、他の特定の科目の履修を前提としません。哲学に関する予備知識がない状態でも受講できるように、配慮するようにします
(ただし、高等学校の「倫理」の履修経験、または、高等学校の「倫理」の内容に相当する知識があると、授業に入っていくことが容易になるでしょう)。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

導入講義

授業全体の概要について説明します。
また、「哲学」の位置づけについても概説します。

2

古代ギリシアにおける「人間」(その①)

ソクラテス以前の哲学者による人間の位置づけについて、「魂」をどのように考えていたのかという観点から、概観します。
特に、ピュタゴラス(派)の「魂」についての考え方に焦点を当てます。

3

古代ギリシアにおける「人間」(その②)

ソクラテス、プラトン、アリストテレスによる人間の位置づけについて、「魂」をどのように考えていたのかという観点から、概観します。

4

中世における「人間」(その①)

中世哲学(および、その大前提となったキリスト教)における人間の位置づけについて、「魂」をどのように考えていたのかという観点から、概観します。
特に、プラトン主義哲学とキリスト教の“非常に強い類縁性”に焦点を当てます。

5

中世における「人間」(その②)

中世哲学における一大問題となった「自由意志論」と「奴隷意志論」の対立を手がかりにしながら、人間における「意志」の位置づけについて、概観します。

6

近代における「人間」(その①)

デカルトによる人間の位置づけについて、「考える私(コギト)」という観点から、概観します。

7

近代における「人間」(その②)

イギリスの(いわゆる)「経験論哲学」における人間の位置づけについて、ロックの「白紙説」を中心に、概観します。

8

近代における「人間」(その③)

ヨーロッパ大陸の(いわゆる)「合理論哲学」における人間の位置づけについて、「生まれながらに誰もが理性を備えている」という観点から、概観します。

9

近代における「人間」(その④)

カントによる人間の位置づけについて、〈「自立」しているとともに「自律」している理性的人間〉という観点から、概観します。

10

現代における「人間」(その①)

フォイエルバッハによる人間の位置づけについて、「神と人間の関係」という観点から、概観します。

11

現代における「人間」(その②)

マルクスによる人間の位置づけについて、「人間の疎外」という観点から、概観します。

12

現代における「人間」(その③)

ニーチェによる人間の位置づけについて、「主観」の確実性の否定と、「身体」の重視という観点から、概観します。

13

現代における「人間」(その④)

フロイトによる人間の位置づけについて、「自我の三層構造」(超自我-自我-エス)という観点から、概観します。

14

現代における「人間」(その⑤)

ハイデガーによる人間の位置づけについて、「現存在」の観点から、概観します。
また、メルロ=ポンティによる人間の位置づけについて「身体性」の観点から、概観します。

15

総括講義

西洋哲学における「人間」の位置づけの変遷について、授業全体の内容を振り返りながら、改めて確認します。
これに加えて、レポート課題についても説明します。

(講義の進行状況により、上記のスケジュールについては変更される可能性がありますので、予めお含みおきください。)

Class Format

本科目は、原則として「対面授業」での開講となります
(開講形態の選択に際しては、大学の定める統一方針に従います)。

ただし、以下の点について、予めご承知おきください。

・第1回については、受講者数が確定していないため、「メディア授業」(manaba+Rを活用したオンライン授業)で実施します。
メディア授業の実施に際しては、レジュメ・資料と授業動画(Zoom動画)を「manaba+Rを通じてオンデマンド配信する」ことにより実施します
(みなさんの都合のよいときに、授業に取り組むようにしてください)。

・第2回以降の授業については、原則として「対面授業」で実施します。
ただし、受講登録の結果、受講者数が大学の定める教室定員を超えた場合には、すべての授業を「メディア授業」で実施します。
また、事情により対面授業に出席することができないみなさん向けに、レジュメ・資料と授業動画(Zoom動画)を、manaba+Rを通じて配信するようにします(第2回以降のZoom動画の配信に際しては、授業時間帯のリアルタイム配信と、授業終了後のオンデマンド配信を、両方とも実施するようにします)。

・大学の定めるBCPレベルが「3」を越えた場合については、すべての授業を「メディア授業」に移行します
(なお、BCPレベルの変更にともない授業形態を移行する場合には、事前にmanaba+Rを通じてアナウンスするようにします)。

Recommendations for Private Study

講義で取り上げる哲学者についての入門書・解説書を読んでおくと、講義内容の理解が深まるでしょう。どのような入門書・解説書があるかについては、限られたかたちとなりますが、講義やレジュメで紹介します。

また、講義に際しては、入門書・解説書に加えて、多岐にわたる参考文献を提示します。そのすべてを読む必要はありませんが、みなさんがそれぞれに関心をもった哲学者にかかわる文献を“自発的に”読むことを、心がけてみてください。

そうすることで、授業内容に対するみなさんの理解がより一層深まるとともに、レポート試験に自信をもって取り組むことができるようになることでしょう。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
70

講義内容を前提とした「レポート課題」を出題します。
講義で提示する内容を「材料」として、みなさんがそれぞれ、どのように「哲学」と向き合ったかを問うような課題を出題する予定です。

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
30

対面授業を実施する場合は、毎回の講義終了後に、コミュニケーション・ペーパーの提出を求めます。コミュニケーション・ペーパーの内容を平常点評価の対象とします。
メディア授業となる場合は、manaba+Rを通じて「授業内課題」を出題し、授業内課題に対する取り組みを平常点評価の対象とします。

なお、コミュニケーション・ペーパーに氏名を書くだけ(いわゆる「出席点」)では、その回の講義にかかわる平常点評価の対象としませんので、そのつもりでいてください。

Grade Evaluation Method (Note)

春学期における新型コロナウイルス禍の状況が不透明であるため、定期試験を実施する代わりに、レポート試験を実施します。
なお、レポート試験で課されるレポート課題を提出しない場合は、成績評価の対象となりません。

Advice to Students on Study and Research Methods

講義内容を“聞くだけ”ではなく、講義で取り上げられた参考文献を自発的に読んだり、講義内容を手がかりにしてみなさん自身の考えを深めたりするといったかたちで、能動的・積極的に授業に取り組むことを、担当教員としては強く希望します。

(対面授業を実施する場合の受講について)
私語、携帯電話(スマートフォン)の使用等、他の受講生にとって迷惑となるような行為を行わないようにしてください。携帯電話(スマートフォン)は、電源を切るかマナーモードに設定のうえ、講義に臨んでください。
なお、注意しても迷惑行為が改まらない場合は、相応の措置をとります。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

特定の教科書を用いることはありません。毎回、レジュメを配布する予定です。 なお、各回の講義終了後に、manaba+R上にレジュメのファイルをアップロードするようにします。 欠席された方は、各自でmanaba+Rからレジュメのファイルをダウンロードするようにしてください。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
『哲学の歴史』 内山勝利ほか編 中央公論新社 4124035187 全12巻。ISBNコードについては、第1巻のものを挙げておきます。
『西洋哲学史--理性の運命と可能性』 日下部吉信、服部健二、谷徹ほか 昭和堂 481220223X
『物語 哲学の歴史--自分と世界を考えるために』 伊藤邦武 中公新書 4121021878
『ヨーロッパ思想入門』 岩田靖夫 岩波ジュニア新書 4005004415
『西洋哲学史』 今道友信 講談社学術文庫 4061587870
『世界哲学史』 伊藤邦武ほか編 ちくま新書 4480072918 全8巻+別巻1巻。ISBNコードについては、第1巻のものを挙げておきます。

Reference Books (Frequency of Use, Note)

以上で挙げた参考文献は、西洋哲学の全体的な流れを概観する際に有益と思われるものです(ただし、西洋哲学の全体的な流れを概観する文献はきわめて多岐にわたりますので、ごく一部を挙げることしかできていません)。 なお、取り上げる哲学者にかかわる参考文献を講義中に紹介するようにします。関心をもった文献については、積極的に読んでみるようにしてください。

Web Pages for Reference

日下部吉信先生の公式ブログ「シリーズ・ギリシア哲学講義」
URL http://kusakabe-yoshinobu.seesaa.net/

講義の前半で取り上げる「古代ギリシア哲学における人間の問題」を考えるうえで、有益なコンテンツが多数掲載されています。

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

講義で提示する内容は、「みなさん自身が“考える”力をつける」ための“材料”でしかありません。
その“材料”を活かすも殺すもみなさん次第です。材料を手に入れて眺めるだけで満足するのではなく、きちんと“料理”する--“材料”を手がかりにして、みなさん自身が“考える”--ことを大切にしてほしいと、担当教員としては考えています。

そのような“積極的な姿勢”が、レポート試験においても、大きな助けになることでしょう。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html