授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
17128:[2025 春セメスター](短留)日本文化入門Ⅳ (KS) 2025 春セメスター 木4 法学部,経済学部,経営学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,理工学部 川口 志甫 2

キャンパス

衣笠

授業施設

衣笠

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

いけばなの講義と実技を通して、日本人のものの見方を知ってもらいます。
いけばなは「センスの世界であり、論理的に説明することはできない」などと誤解されがちですが、実際のいけばなは、誰にでも手が届く身近な生活文化です。男性、女性、年齢、国籍を問わずたしなむべき教養であり、数学のように理詰めで計算された美です。

また、いけばなの背景には、人間を自然の一部とみなす日本独特の自然観があります。西洋のように自然と対立し自然を屈服させるのではなく、自然に融け込むように暮らしてきた日本人は、生活の中に四季の移ろいを巧みに取り込み、いけばなという美しい文化を生み出しました。いけばなの思想やデザインには、日本人が育んできた独自の情緒が顕著に表れています。

受講生の到達目標

いけばなには、建築や造園、書道などとも共通の日本のデザイン手法が生かされています。本講義では、自らの手で実際にいけばなを体験することにより、親しみながら広く知識を得、日本文化の基礎的素養を培うこと、またなぜ日本人は花をいけてきたのか、そしていけばなの現代的意義についても考察できることを目標とします。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特になし

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

講義 概論(いけばなの歴史、魅力、意味、技術)

5/8 (木) 14:55-16:45

2~3

盛花(直立態) 型を捉える
盛花(直立態) 曲線の使い方

5/15(木) 4・5限

4~5

盛花(半傾斜態) 直線を⽣かす
盛花(傾斜態) 枝分かれの使い⽅

5/22(木) 4・5限

6~7

景色花 一幅の景色をいける
景色花 一幅の景色をいける

5/29(木) 4・5限

8

課外活動:いけばな展『京都いけばなプレゼンテーション2025』見学 

6/7(木) 14:00~15:35

9~10

⽣花  古典的ないけ⽅
⽣花  古典的ないけ⽅

6/12(木) 4・5限

11~12

⾊彩花 ⾃分なりのデザイン
⾊彩花 ⾃分なりのデザイン

6/19(木) 4・5限

13~14

投入花 大作(合作)共同製作・空間演出を考える
投入花 大作(合作)共同製作・空間演出を考える

6/26(木) 4・5限

授業実施形態

授業はすべて対面で行います。

授業外学習の指示

二回目の授業で道具の説明をします。三回目以降の授業では、授業開始時間までに各自道具を準備してください。

また、いけばなは授業で生けて終わりではありません。
必ず各自、自宅で同じように生け直しましょう。剣山や花器など道具がない場合はコップでも構いません。お水にお花を生け、傷んだお花や葉っぱを取り除き、毎日お水をかえ、お世話しましょう。

毎日お世話をし、「蕾が綻び満開になり、やがて凋落を迎える」という、花のいのちの移ろいを見届けることで、いけばなが単なる花芸術ではなく、喜びや悲しみ、命の大切さを教えてくれる師であり、哲学でもあることを初めて実感できます。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

日常点評価(授業参加度重視)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

日本人は花を愛する民族です。
花芸術は世界中にあります。しかし、日本のいけばなは、西洋の花芸術とは、少し違います。
西洋の花芸術は、最高の瞬間を演出するものであり、盛りを迎えた花(開いた花)をたくさん足していって、花のカーペットを作ります。これに対し、いけばなには、移ろい(時間経過)が秘められています。開いたお花があってもよいけれど、必ずつぼみを加えます。つぼみが徐々にほころび、盛りを経て、凋落を迎える、そんな花の命の移ろいを最期まで見届ける中で、花から様々なことを教わります。
例えば、太陽の方を向いて咲く花からは、逆境でも前向きでいることや向上心を持って生きていくことなどを、また、つぼみが開く様子からは、時を経ることや年を重ねることの素晴らしさなどです。

日本人にとって、花は自己表現のための道具ではなく、いけばなは単なる花芸術ではありません。
花は我々に多くのことを教えてくれ、人生の指針を示してくれる師(先生)であり、哲学でもあります。いけばなは、そんな花と対話するための手法です。

これらを意識して花と向き合い、自分自身の心を見つめながらいけばなに取り組んでください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
いけばな 笹岡隆甫 新潮新書 新潮新書、2012

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

未生流笹岡ホームページ http://www.kadou.net

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
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