授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16077:IR18‐HJ301 専門演習(53) § 16078:IR-GR301 専門演習(53) 2022 春セメスター 木4 国際関係学部 大山 真司 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

このゼミはメディア・文化研究の理論と方法論を使って、映画、テレビ、ソーシャルメディア、広告、雑誌、クラブ、ファッションなどの文化テクストやメディア・文化産業を批判的に分析します。我々の日常生活を構成するポピュラー文化の経済的基盤、規制、文化的表象と、それがオーディエンスやユーザーによって消費・経験され、利用され、作りかえられる様相に幅広く目を向けることで、ありふれた日常生活を構成している「文化の政治学」への感性を磨き、身の周りの世界の成り立ちに、より批判的な視点を培うことを目指します。

受講生の到達目標

1. メディアと文化理論について書かれた日本語・英語専門文献講読能力獲得
2. 論文執筆に必要な論理力、構成力、文章力などの能力獲得
3. メディア文化、メディア産業研究における主要な問題系と理論の理解
4. ディスカッション能力の向上
5. 実践的思考あるいは具体的思考の訓練

事前に履修しておくことが望まれる科目

「カルチュラルスタディーズ」

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~15

ゼミの運営方法

ゼミは3・4回生合同で行います。2年間の流れはおおよそ次のようになります。
3回生前期:共通認識を深めるための輪読と各自のテーマ設定のための文献研究。
3回生後期:各自のテーマを深めた研究報告。
4回生:各自のテーマの発展と卒論執筆に向けた研究報告。
校外での開催、ゼミ合宿は、ゼミ生の希望に沿って決めていきます。

授業実施形態

BCPレベルに応じて教員から説明します

授業外学習の指示

授業内で指示します。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
40

タームペーパー

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

プレゼンテーション、ディスカッションへの参加状況

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

日本語、英語で文献を読みます。また実際のメディア文化や文化産業の事例を、多角的に深く、批判的に考えます。日常生活で感じる違和感、ひっかかり、いらだちの成り立ちを分析する刺激的な作業です。ゼミには積極的に参加してください。報告には周到な用意が必要ですし、報告を聞く側は、報告の中から疑問点を見つけて質問し、それによって理解を深める責任があります。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特にありませんが、下記の書籍はゼミで取り上げるメディア・文化研究の方法論を簡単に説明しています。 上野俊哉・毛利嘉孝『カルチュラル・スタディーズ入門』、ちくま新書、2000年 伊藤守他『アフター・テレビジョン・スタディーズ』、せりか書房、2014年

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
• 文化表象の観点から見る日本酒需要低下の考察
• 韓国の音楽産業と日本の音楽産業~プロモーション方法の差異~
• 日韓アイドルからみる日本と韓国の違いについて
• 体型の多様性
• インスタグラムの流行発信市場独占〜ファッション情報収集の変容〜
アジアにおけるダンスミュージックフェスティバルの現況と課題感
• 「戦闘美少女」定説の妥当性
「量産型ファッション」を消費する日本人大学生のアイデンティティ 〜量産型はダサいのか〜
日本のアイドル文化再考 −「未熟さ」を巡る議論に着目して−
• 広告から見るジェンダー表象とフェミニズムの商業化 ―フェミニズムの商業化による可能性とジレンマ―
SNS 解禁に見るジャニーズのマーケティング戦略:嵐を事例に
昭和レトロに惹かれる若い世代の消費者心理研究―代理的ノスタルジアと認知欲求が製品評価に及ぼす影響を中心に―
• アメリカ社会における黒人ステレオタイプ―ハリウッド映画産業から捉える多様性とはー
• 何がBTS を特別に させるのか
• SNS から生まれる新たなヒットの形 〜CD はもういらない?〜
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html