Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
50261:Work and Career Based Learning (GV) 2018 Spring Thu5 College Of Business Administration,College Of Policy Science,College of Comprehensive Psychology OSADA NAOKO 2

Campus

OIC

Class Venue

AN310

Language

Japanese

Course Outline and Method

 本講義には,コンサルタント・人材マネジメント企業経営者・エンジニア・研究者・グローバル企業の役員など,多様な働き方をする幅広い職業人が講師として登壇します。仕事(職業人生)の広がりを深く理解し,将来のキャリア形成に寄与する内容です。講義の終盤には,就職活動を経験した在学生(JA)とともに,学生の目線で仕事観について考察します。
 なお本講義では,ゲストスピーカーの講演前週に,講演内容をより深く理解するためのグループワークを行います。グループワークは,多様な構成メンバーで行われますので,多様な価値観や専門分野を超えた視点や考え方に触れることができます。グループでの議論に能動的に参加するために,事前準備[事前学習(事例調査)レポート]が求められます。

※本講義は,低学年次(就職活動前)の学生を対象に授業が進められます。

Student Attainment Objectives

 立命館大学は全学横断的に「キャリア教育科目」を配置しており,本講義はその中に位置付けられます。各科目は,学生のキャリア発達に応じた段階的な到達目標を掲げており,仕事(職業人生)への理解を深める本講義は,①外的キャリア(業種・職種・地位)と内的キャリア(その仕事を個人がどのように捉えているか)の両面から他者のキャリアを理解できること,②他者のキャリアに関する多様な価値観(職業観,労働価値観,人生観,学習観など)を理解できること,③他者理解の上で自分のキャリアパスを明確化できることを到達目標としています。 

Recommended Preparatory Course

 事前に履修しておく科目は特にありませんが,本講義と同じキャリア教育科目の「全学インターンシップ」(2回生以上,秋セメスター配当科目)・「社会とキャリア」(3回生以上,秋セメスター配当科目)の受講や,企業が抱える現実的な課題の解決に大学院生との混成チームで約半年かけてあたる「コーオプ演習」(3回生以上、秋セメスター配当科目)にも今後チャレンジしてください。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

【導入】大学の学びと職業人生

キャリア発達段階における「自己理解」に続く「他者認識」のあり方について解説した上で,本講義の位置づけと学び方を教示する。
※授業の進め方(グラウンドルール),事前学習課題の提出,成績評価方法等について説明する。

2

グループワークの進め方(GW)

互いに学びあうために,当該授業における事前学習の進め方,グループワークの進め方,グループワークへの貢献の仕方等について理解しグループワークを体験する。

3

事前学習①:女性活躍推進と企業の取組(GW)

第5講に登壇するゲストの講演に備え,事前学習課題①に基づいたグループワークを行う。各自がレポートとしてまとめた企業における女性活躍推進の取組を比較検討する。(事前学習課題①の提出)

4

労働局特別講演:「働き方改革と労働法」(ゲスト:大阪労働局)

多様な働き方を支える労働関係法規について,大阪労働局の方から事例を交えながら解説していただく。講演を通じ、自らの労働の問題に関心を持てるようになることを目指す。

5

講演①:「男女共同参画とワークライフバランス」イクメン・イクボスからの問題提起(ゲスト:イクメン・イクボス推進者)

多様な職種や業務を経験後,人材マネジメント企業の経営やイクメン・イクボスを支援するNPOの運営に携わっているゲストから,男女共同参画を軸としたこれからの働き方について学ぶ。

6

多様なキャリア(働き方・職業等)を理解するためのフレームワークを学ぶ

「個人がなぜそのキャリア(働き方・職業等)を選択するのか」を説明するフレームワークについて,アセスメントを体験することで理解する。これにより,今後行われるゲストスピーカーの講演内容の理解の助けとする。

7

事前学習②:B to B 企業でのキャリア(GW)

次回に登壇するゲストの講演に備え,事前学習課題②に基づいたグループワークを行う。各自がレポートとしてまとめたB to B 企業におけるキャリアについて考察する。(事前学習課題②の提出)

8

講演②:「企業活動の理解とキャリアデザイン」情報の流れから仕事を理解する(ゲスト:IT企業人事管理職)

企業活動とICTの関係をひも解きながら、社会において働くことの意味、企業が活動することの意味を理解する。また、今後の技術革新と私たちのキャリアデザインの関係を考察する。

9

事前学習③:顧客満足度への貢献とキャリア(GW)

次回に登壇するゲストの講演に備え,事前学習課題③に基づいたグループワークを行う。顧客のニーズを満たし顧客に価値を提供しているビジネス, そのビジネスを生み出す担当者のキャリアを考察する。(事前学習課題③の提出)

10

講演③:「人と組織に働きかける仕事」心の動きや行動から仕事を理解する(ゲスト:人と組織の専門家)

外資系ホテルおよび外資系エアラインでの経験をもとに,行動観察という手法を用いて企業の組織開発・人材開発を手掛けてきた専門家の働き方とキャリア観について理解を深める。

11

事前学習④:グローバルに働くとは(GW)

第13講に登壇するゲストの講演に備え,事前学習課題④に基づいたグループワークを行う。サービスビジネス、グローバルビジネスの事例を参考に,ビジネスモデルとキャリア形成について考察する。(事前学習課題④の提出)

12

ゲストスピーカーの「働き方」を理解し,自分の「働き方」を考える(GW)

ここまでのゲストスピーカーの講演内容をキャリア発達理論に基づいて振り返り、講演④、JAとの意見交換に向けて、各自の仕事観、キャリア観を考察する。

13

講演④:「ビジネスモデルとキャリア」企業のグローバル展開と求められる人材(ゲスト:グローバル企業執行役員)

総合商社においてグローバルビジネスを経験し、グローバル企業の執行役員を務める講師から、グローバルな環境で働く意義とそこで求められる人材像について学ぶ。ゲスト講演の最終回として総括的な講演となる。

14

JA(ジュニアアドバイザー:就職活動経験者)を招いて

キャリア選択活動を経験した先輩より,具体的な活動内容と活動中の心境を発表してもらう。また,先輩との質疑応答の中から低学年時にやっておくべきことを自ら見つけ出す。

15

【総括】大学の学びと職業人生

4名の外部講師の講演およびJAの経験談から得た知見を総括し,グループワークを通じて内省化を図る。その成果をもとに,個人単位の最終総括レポートを作成する。

Class Format

Recommendations for Private Study

 いずれインターンシップや就職活動を通じて,数多くのビジネス社会で働く人たちと交流することになります。最低限,毎日,新聞をしっかり読む習慣を身につけてください。本講義でも必ず役立ちます。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

①授業への取り組み(グループワークへの貢献度,ワークシートへの記載内容,講演内容の理解度):50%,②事前学習課題:20%,③総括レポート:30%で評価します。
授業に出席するだけではなく,主体的に学ぶ姿勢を求めます。

※課題やレポートの提出は,manaba+Rを使用する。

Grade Evaluation Method (Note)

 本講義の成績評価上の前提条件は,出席要件です。いずれ受講生の皆さんが巣立つ先のビジネス社会では,約束を守ることは絶対要件です。講義は,始業チャイムが鳴り終わると同時にスタートし,直後から入室者はすべて遅刻扱いとなり,所定の席につきます。平常点は,この出席要件を満たしたうえで判断されますから,受講を機に時間厳守の生活リズムを身につけてください。

Advice to Students on Study and Research Methods

 ビジネスの第一線で活躍する学外講師が数多く登壇し,講義の開始時にコーディネーター教員が各講義の位置づけ,前後の講義との関連性などについて解説します。講義内容の多くは皆さんが将来キャリアを形成する際に大きな力となるものばかりですから,この機会にぜひ,専門的な知識ばかりでなくモノの見方・考え方を広げて欲しいものです。そのためにも,受け身とならず能動的な受講姿勢を心がけてください。受講ノートはしっかりと作成するようにしてください。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

 特に指定しません。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
キャリアのみかた:図でみる110のポイント 改訂版 阿部正浩・松繁寿和 編 有斐閣 ISBN-13: 978-4641164383 労働経済学の視点から,キャリア形成に役立つデータ・図表を選び出し,それらのどこに注目すべきか,そこから何が見えてくるかを簡潔に解説した入門書。
キャリア教育論:仕事・学び・コミュニティ 荒木淳子 他 慶應義塾大学出版会 ISBN-13: 978-4766422313 大学での学びとキャリアがつながっていることを具体例を通じて解説している文献。
キャリア・アンカー ―自分のほんとうの価値を発見しよう エドガー・H. シャイン(著), 金井 寿宏 (翻訳) 白桃書房 ISBN-13: 978-4561233855 自分についての理解を深めるための参考となる文献。
その幸運は偶然ではないんです! J.D.クランボルツ ダイヤモンド社 ISBN-13: 978-4478733240 キャリアを動的に捉えるアプローチを示す文献。
自分らしいキャリアのつくり方(PHP新書) 高橋俊介 PHP研究所 ISBN-13: 978-4569709017 キャリアをデザインすることを具体的に考えるための良書。

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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