授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16071:IR18‐HJ301 専門演習(43) § 16072:IR-GR301 専門演習(43) 2022 春セメスター 水4 国際関係学部 渡邉 松男 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY307号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

途上国地域(中所得国を含む)の開発課題やそれに対する政策に係る様々な問題を取り扱います。私の「土地勘」がある分野は下記の「担当教員情報」のとおりですが、それ以外の多様な関心・テーマを歓迎します。
 ゼミ生の研究メソドロジーは政治経済アプローチを想定しますが、その他の手法(たとえば計量分析)の要望にも対応します。
 本ゼミは基本的には日本語で運用しますが、英語文献を大量に読むことは覚悟してください。また英語によるプレゼンテーションやディスカッション、報告書や論文を認めます(国関のゼミだからいいですよね)。
 また本ゼミは卒業論文を目途としたリサーチデザイン、将来のキャリア形成(実務あるいは学術)を見据えた発表と討論能力の向上を重視します。なお研究報告や論文では、直感に依拠する絆創膏を貼るような「提言」やエビデンスに基づかない未来予測はしつこく排除します。

受講生の到達目標

・開発途上国が抱えてきた様々な問題と政策、その歴史的な文脈、国内外の諸条件といった背景について理解する。
・国際開発レジーム、国際協力に係る様々な問題について理解する。
・自ら問いを設定し、その答えを追求する枠組みを構成し、分析する能力を身に付ける。その過程で他者に説得力ある説明をする、かつ他者のそれを建設的に批判できるようになる。
・卒業論文の執筆に必要な能力が向上する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特定科目の履修要件は設定しません。ただし自分が追求したいテーマの基盤となるもの、そして開発、国際協力分野(日本語または英語)の科目を履修しておくことを望みます。なお未履修の場合でも、基礎的文献を自分で追加的に読むことを厭わないのであれば結構です。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~15

ゼミの運営方法

3・4 回生合同でゼミを運営します。(ただし2022年度は開講初年度のため3回生のみ) 
2年間のイメージは以下のとおりです。
3 回生春セメ:①リサーチデザイン、基礎文献の輪読  ②グループ研究(テーマ設定、文献抄読、報告)
3 回生秋セメ:①グループ研究の中間・最終報告  ②卒業論文の研究計画作成のための文献抄読、報告
4 回生:卒業論文執筆のための研究報告
なおゼミ合宿・研修旅行についてはBCPレベルを参照しつつゼミ生と相談しながら決めます。

授業実施形態

BCPレベルに応じて教員から説明します

授業外学習の指示

・個人・グループの文献抄読、報告準備など、むしろ授業時間外の活動に自分の資源の多くを投入することになります。心の準備をしておいてください。
・英語運用能力(文献を読みこなすだけでなく、話す・聞く要素も)の向上は継続的に行ってください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
40

・3 回生はグループ報告書、卒論計画書、4 回生は卒論中間報告書など

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

・報告において抄読ができているか(仮説、目的、結果、結論の把握)
・出席、ゼミでの議論への参加と事前準備、その他ゼミへの貢献度

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・ゼミの活動(授業時間内・外)へのコミットメントを求めます。自らの学修や将来のキャリア形成向けてゼミでの活動がいかに貢献するか考えながら取り組んでください。 
・学部および演習テーマの性質上、英語運用能力は不可欠です。文献を読みこなすだけでなく、話す・聞く要素の向上は継続的に行ってください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
Research methods: the basics (2nd ed) Nicholas Walliman Routledge 9781138693999 2018年

参考書(使用頻度、その他補足)

「論文の書き方」本は図書館に多数所蔵されています。そのなかで上記Walliman (2018)は研究計画を作成するまでのプロセスをわかりやすく記述してあるので参考まで紹介しておきます。第3版が2021年末に出版予定です。

参考になるwwwページ

IR Navi http://www.ritsumei.ac.jp/ir/ir-navi/
*研究、論文執筆のための情報の宝庫です。各パートを繰り返し読んでおいてください。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
前任校で担当したものを参考まで紹介します。
<経済開発>
 Increasing Export Dependence in Vietnam: Impacts of Government Policies
 途上国のIT政策と発展への貢献
 アフリカにおける日本企業のビジネスについて
 なぜフェアトレードは期待された所得向上効果が得られないのか
 島嶼国の経済開発における交通インフラの重要性

<教育>
 Employers' satisfaction on the Agricultural Economics Program of the Can Tho University
 南アジアの女性のエンパワメントとノンフォーマル教育
 Public-Private Partnership in the Education Sector: A Case of Pakistan
 日本の国際理解教育の有効性
 Why can education reduce and prevent religious violence?


<社会開発・人道>
 ガーナにおける児童労働の文化的要因
 Comparison of the 100% Condom Program -- Thailand and Cambodia
 難民の発生国と受け入れ国への援助に関わる問題
 途上国への海外送金とマネーロンダリング
 ネパールにおける人身売買
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html