授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30690:[2025 春セメスター]哲学と人間(EB) 2025 春セメスター 月2 経済学部,食マネジメント学部,スポーツ健康科学部 大西 光弘 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 303号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

「哲学と人間との関係」を、初心者にも理解しやすいように、できるだけ分かりやすい言葉を使って説明します。
具体的には、担当者が自著『ライプニッツと西田幾多郎』を使って、分かりやすく毎週の論題を解説します。
それに対して受講者は、その週の理解内容を「まとめと質問」(=小レポート)にしてManaba+Rのオンライン入力レポートを使って担当者へ送り、担当者はそのそれぞれに対して回答を返してフィードバックする、という方法で授業を進めます。
【+R授業は、manaba+Rを参照(14回の授業の終了後に実施予定)】

受講生の到達目標

1、科学と哲学の違いを知る。
2、哲学と人間との様々な関わり方を知る。
3、自分自身を哲学的に見つめる方法を知る。
4、興味のある哲学者の本を一冊読んでみる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特になし。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

科学と哲学の違い

「科学の枠組」をそのまま使ってものを考えるのが「科学」であり、その「枠組」がどうやってできたのかを考えるのが「哲学」です。「超越論的」という言葉が、この場合の鍵概念になります。

2

西洋哲学と東洋哲学の違い

「かのように」を基礎にもつのが「西洋哲学」であり、これは記号的な思考です。
「かのように」から脱しようとするのが「東洋哲学」であり、これは脱記号的な思考です。

3

西洋哲学篇 ギリシャ哲学、特にプラトン哲学

ホワイトヘッドは、「西洋哲学はプラトン哲学の脚注にすぎない」と言いました。これは至言であり、プラトン哲学こそが、西洋文明全体の淵源をなしています。それを概説します。

4

西洋中世から近代へ デカルト哲学

「我思う、ゆえに我あり」という有名なフレーズでよく知られたのがデカルト哲学です。
西洋中世から抜け出して、哲学が自分の力で自立した機縁がデカルト哲学です。その長所と短所を概説します。

5

ライプニッツ哲学その1

そのデカルトの後に出たのが、ライプニッツです。まず「その1」として、「記号の哲学」としてのライプニッツ哲学を見ます。ライプニッツが「コンピュータの守護聖人」と呼ばれるのはなぜか、という話です。

6

ライプニッツ哲学その2

ライプニッツは「予定調和」の哲学者と呼ばれていますが、彼の考える「調和」と、我々日本人の考えている「調和」は少し違います。そこに、日本の「空気のいじめ」が起こらないようにするヒントがあると、担当者は考えています。

7

カント哲学

日本人の哲学研究者が最も愛した哲学者こそ、カントでした。彼の「超越論的」哲学がどういうものなのかを概説します。

8

現象学その1

現代、最も人気のある哲学の一つが「現象学」です。この「現象学その1」では、まず「能動的綜合」についてお話をします。これは「自我がものに意味づけをする」という現象のことです。

9

現象学その2

この「現象学その2」では、「受動的綜合」についてお話します。これは、自我を通さないで人間が「無意識的にものに意味づけをする」という現象のことです。

10

東洋哲学篇 原始仏教と大乗仏教

釈迦が作ったのが「原始仏教」です。これは出家者のための宗教でした。
その後で「大乗仏教」が成立しました。これは、在家者のための仏教の発展版です。その大乗仏教と「矛盾」との関係を、特に概説します。

11

鈴木大拙

いま「禅」がZen「ゼン」と日本語の発音で世界中で呼ばれているのは、この鈴木大拙が世界中で「禅」を広めたからです。その大拙の、実に日本的な哲学を概説します。

12

西田幾多郎

海外の学会などへ行くと、西田幾多郎こそthe japanese philosopherであり、その人気は絶大です。その西田の、これも実に日本的な哲学を概説します。

13

井筒俊彦

大拙と西田は、明治生まれで、大正・昭和に活躍した哲学者でした。この井筒俊彦は、その現代版とも言うべき人で、こちらも実に日本的な哲学を提唱しました。その井筒の哲学を概説します。

14

日本独特の「空気のいじめ」の哲学的背景とその対処法

「空気のいじめ」は日本にしかない「いじめ」であり、大きな社会問題となっています。
その「空気のいじめ」の哲学的な背景を探り、その対処法を考えます。
(14回の授業終了後に行う+R授業への質疑応答などは、manabaRを通じて行います。)

授業実施形態

基本的に授業は対面で行います。

授業外学習の指示

授業中に様々な哲学書を紹介しますので、興味のあるものを読んでみてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

「毎週送る小レポートの合計」が50%。
「最終週の2つの大レポート」が50%。

成績評価方法(備考)

最終週に「2つの大レポート」を送ってもらいます。
その1は「教科書全体をまとめたレポート」。
その2は「授業中に紹介した哲学書を一冊読んでレポート」です。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ライプニッツと西田幾多郎――分析知と直観知の両立を求めて―― 大西光弘 明石書店 9784750354750 教科書ですから毎回使います。

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現象学ことはじめ――日常に目覚めること―― 山口一郎 日本評論社 978-4-535-56308-7 現象学、特に「受動的綜合」の最高の入門書です。

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,インタラクティブシート,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/