授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15911:IR18‐GJ215 ラテンアメリカ研究A(R) § 15912:IR-FR217 ラテンアメリカ研究Ⅰ(R) 2022 秋セメスター 水3 国際関係学部 松下 冽 2

キャンパス

衣笠

授業施設

洋洋館YY301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 ラテンアメリカは今日再び注目を浴びている。21世紀を迎えこの間、新自由主義への異議申し立てが大陸規模で拡がり、いわゆる「ラテンアメリカの左傾化」が進展してきた。新たな南南協力の試み、民主主義の新展開、「連帯経済」の拡がり、新しい社会運動やNGOの活性化と市民社会の連携など興味深い状況が強まっている。他方で、現在、ブラジルのボルソナド政権ど再び右翼的な巻き返しが浮上してきている。同時に、メキシコではロペス・オブラドールの政権誕生という進歩的政権が生まれた。ラテンアメリカは世界の様々な動向を先取り的に反映しているともいえる。講義では、ラテンアメリカの複雑な政治的・社会的動きをこの大陸の独自性を歴史的に振り返り、そして今日の状況を論説する。様々なデータを紹介しながら、教科書を中心に行う。

受講生の到達目標

(1)現代ラテンアメリカの社会や政治経済の現状と課題を説明できる。
(2)この大陸に生きる人々の苦悩、喜び、挑戦を日本人の立場から考えることができる。
(3)また、ラテンアメリカの特殊性のみならず、現代世界が直面する共通の課題と現実を判断できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

  ラテンアメリカの現在Ⅰ;ポスト新自由主義へ向かうラテンアメリカ ?

 左傾化の波とは、新自由主義、市民社会、新たな米州共同体、チャベス、ルーラ、ブッシュ政権、オバマ政権

 2

 ラテンアメリカの現在Ⅱ;課題と展望(ラテンアメリカと国際政治、重層化する域内政治)

 オバマ政権、トランプ政権、ブラジルの地域大国化、分岐と統合、政府と社会運動、ポストNAFTA  

 3

 ラテンアメリカににおけるポピュリズム :過去と現在

 カルデナス政権(メキシコ)、ヴァルガス政権(ブラジル)、ペロニズム(アルゼンチン)、コーポラティズム 、現代のラディカル・ポピュリズム

 4

 ラテンアメリカにおける変革と革命の歴史と現在

 キューバ革命は今、チリにおける革命と挫折、ニカラグア革命、

 5

 ラテンアメリカにおける農村社会:特徴と現状

 大土地所有構造、土地改革、アグルビジネス、移民 、環境破壊、土地なし農民の運動

 6

 ラテンアメリカにおける開発と独裁の歴史

 官僚的権威主義、軍部、コーポラティズム、ピノチェト独裁、21世紀の右傾化と警察国家化

 7

 ポスト「権威主義体制」とラテンアメリカの民主化

 民主化、民主主義、軍民関係、政治エリート、第三の波

 8

 新自由主義に揺れるとラテンアメリカ

 第3の征服、グレッグ・グランディン、ピノチェトとフリードマン、シカゴ学派

 9

 ラテンアメリカの新しい社会運動Ⅰ

 宗教と政治、解放の神学、サンディニスタ 、ローカルな視点、

 10

 ラテンアメリカの社会運動Ⅱ

 新しい労働運動、ブラジル労働者党、ルーラ、分権化、社会連帯経済

 11

 新自由主義からポスト新自由主義へ

 構造調整政策、参加と民主主義、市民社会、公共性、NGO、底辺からの異議申し立て、コモンズへの注目

 12

 メキシコの現代政治・社会 

 サパティスタ運動、サリーナス政権、PRI(制度的革命党)とその終焉 、ドラッグとマフィア 、ロペス・オブラドール

 13

 ブラジルの現代政治・社会

 ポルト・アレグレ、参加型ガヴァナンス、世界社会フォーラム、政党と社会運動 、
域内大国化するブラジル

 14

 総括Ⅰ:ラテンアメリカが提起する未来

 新たなラテンアメリカとグローバル政治、域内における中国の役割、急進的ポピュリズム 、左派政権誕生の意味と限界、アメリカーキューバ関係、トランプ政権、国境壁問題

 15

 総括Ⅱ:ポスト・トランプ時代のラテンアメリカ

 左翼政権の挫折、NAFTA、新たな時代の米ーキューバ関係の行方、リージョナリズムの役割、中米からのキャラバン、世界社会フォーラム

授業実施形態

【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・基本的に対面授業を実施します。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

 テキストおよび参考書の予習と復習、ならびに授業で指示した文献を授業外にも積極的に購読すること。
我が国ではラテンアメリカ関連の情報が少ないので、新聞・雑誌等の記事にも注目してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 70

 定期試験は各自の授業へ取り組む姿勢がはかれる基本的な問題です。授業外でのラテンアメリカへの関心・興味も反映する問題です。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

 

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
30

 複数のレポートで授業内容の理解度を測ります。
 各自の関心をもったテーマについてのレポート提出により、授業内容の理解度を測ります。

成績評価方法(備考)

  講義の70%以上に出席のこと。
 定期試験ができなかった場合は、統一締切日を締切とするレポート(レポート試験)で代替する。授業への積極的参加を評価します。

受講および研究に関するアドバイス

 ラテンなアメリカは日本人の認識から身近ではない。普段からこの地域のニュースに関心をもとともに、
ラテンアメリカに関する小説やスペイン語の学習を契機に興味を深めてほしい。また、ワインのような農産物、魚介類に興味を持つのも楽しいかもしれない。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ラテンアメリカ研究入門 松下 冽 法律文化社 基本的にこの教科書に従って授業を展開します。
現代ラテンアメリカの政治と社会 松下 冽 日本経済評論社
グローバル警察国家 松下 冽 花伝社

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ショック・ドクトリン(上)(下) ナオミ・クライン 岩波書店
収奪された大地 E.ガレアーノ 藤原書店
アメリカ帝国のワークショップ グレック・グランディン 明石書店
ラテンアメリカはどこへ行く 後藤政子・山崎圭一編著 ミネルヴァ書房
現代メキシコの国家と政治 松下 冽 御茶の水書房

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業で紹介します。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,インタラクティブシート,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html