授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
91687:経営政策(MP) (U1) § 91688:経営政策(U1) 2020 秋1Q 水6-7 経営管理研究科 濱田 初美 2

キャンパス

大阪梅田/大阪梅田

授業施設

演習室1/演習室1

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

経営政策(AMP推奨)は、梅田の演習室にて、企業経営の根幹となる理念や、その発想と実践について学ぶ。リモートとの併用はありません。

優れた経営者は、企業の進路を見定めて戦略を示しその実行を統括し成果を獲得する。
慢心したトップが経営判断を誤ると、企業はいつのまにか、必ず衰退していく。

リーダーにふさわしい力量と人格は、一朝一夕に身に付くものではない。
経営者はいかなる環境にあっても、 組織を発展・成長させるという使命感を持つべきである。
現状のままでは解決しないという 強い危機感を持ち、組織構成員の活躍の場を広げ、事業を通じて社会に貢献しなかればならない。そのためには日頃から善い組織文化を創る必要がある。

経営者(経営幹部、事業継承者)を目指す人に受講を勧めたい。

受講生の到達目標

 1.企業の経営を統括するトップマネジメントの在りようについて説明できる。
 2.企業の社会的意義、経営者の的確な経営判断、倫理観について解釈できる。
 3.組織文化の経営に及ぼす影響を理解し、模範となる事例を調査探索できる。
 4.経営の継承(後継者選任と処遇)の適切なタイミングについて判断できる。
 5.将来の経営者就任時を想定し、経営理念(案)を策定し、プレゼンできる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

競争戦略(U1)秋2Q 濱田担当とのセット受講を推奨します。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

グローバル経営の課題

ケーススタディ:日本企業のポジション
アサインメント:企業をとりまく経営環境の把握
キーワード:経営環境(資源・資本市場)の変化、新興国企業の台頭

2

事業の創造、栄光と挫折

ケーススタディ:アップル

アサインメント:
  1)故スティーブジョブズ(共同創業者)のスタンフォード大学での講話録を  
    視聴し、彼の意図を理解すること。
        https://www.youtube.com/watch?v=Ve9o1vM0JUk
  2)素晴らしい経営理念・社是・社訓を持つ企業

フォーカス・クェスチョン:
  1)経営者の夢、ビジョン
  2)失意の底から這い上がる経営者
  3)情勢分析、先見力、環境対応能力

キーワード:事業機会、経営資源、経営理念

3

経営理念の浸透と企業変革

ケーススタディ:ジョンソン&ジョンソン

アサインメント:
  1)我が信条の徹底的理解
    http://www.jnj.co.jp/group/credo/index.html
  2)好ましいブランドを所有する企業
               https://www.youtube.com/watch?v=WOVobhDwDcE
  3)ブランドの育成方法


フォーカス・クェスチョン:
  1)「わが信条」の問題点
  2)企業不祥事の真因
  3)コンプライアンスとは

キーワード:経営理念、適正水準の利益

4

リーダーシップとマネジメント、ブランド、M&A

ケーススタディ:GE

アサインメント:
  0)GEとはどのような企業か?
    https://www.youtube.com/watch?v=9Ot_cM4Ptqk
    https://www.youtube.com/watch?v=QAvsWUrl2pw
  1)GEはなぜ凋落したか
  2)経営者の社内養成と外部招聘のPROS&CONS
  3)経営者としての素養と適性

フォーカス・クェスチョン:
  1)GEはどのような企業か
  2)リーダーシップとマネジメントの相違点
  3)理想的な経営者像、経営者の倫理観

キーワード:パーソナリティ、キャラクター、テンパラメント

*小テストを2時限目に実施する。欠席者は減点対象とする。
 但し、忌引き等やむをえない事情の場合、事前承認の上で別途レポートを提出。

5

企業文化と企業の盛衰、事業再生

ケーススタディ:ネスレ

アサインメント:
  1)同社ホームページの検索、競合商品の把握
  2)経営戦略と経営計画
  3)優れた企業文化を持つ企業

フォーカス・クェスチョン
  1)ヘッドハンティングされるプロ経営者像
  2)M&Aは1週間で意思決定

 キーワード:企業不祥事の真因、マトリックス経営と分権化

6

ゲスト招聘講義:株式会社豊田中央研究所 
        代表取締役副会長 宮木正彦 氏

テーマ:戦略とイノベーション:社会に必要な絶対善をつくる
アサインメント:翌週までにA4で1枚の講義拝聴レポートを作成
フォーカス・クェスチョン:ゲスト講師への適切な質問

7

後継者の育成・選任、事業継承

ケーススタディ:インテル

アサインメント:見事な引き際・後継指名
フォーカス・クェスチョン:
  1)日本半導体産業の競争劣位の要因
  2)企業の持続的成長を可能にするリーダー像

キーワード:グローバル経営管理、グローバル戦略

8

理想的な企業像(経営理念)のプレゼンテーション、及び、経営政策の最終纏め講義

アサインメント:発表資料(ppt)の作成と時間内発表
フォーカス・クェスチョン:他者の発表に対し適切にコメント

授業実施形態

授業外学習の指示

本講義では、A4で1枚程度の課題(パワーポイント)作成と3分以内でのプレゼンテーションがあります。
事前準備の上で授業に臨んでください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

8回中6回以上出席、課題提出とプレゼンを単位認定の必須要件とする。

授業への主体的参加 (小テスト含む):50%
課題提出とプレゼンテーション内容等 :50%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

日本経済新聞(経済教室、経営の視点等)に目を通しておくことをお薦めする。

経営政策は、競争戦略の発展科目と位置づけている。企業の存在意義について、多様な視点から学ぶ。各自が理想とする経営者を取り上げ、優れた企業の基盤を考察する。学んだフレームワークを所属企業で実践する院生も多い。最終回は、院生が経営理念(案)を発表する。

2020年秋1Q朱雀キャンパスで開講の「戦略経営の実践」(毎週に渡り著名経営者が登壇)の受講予定者は、本講義を受講してください。
http://www.ritsumei.ac.jp/mba/curriculum/management/2018/

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
経営は何をすべきか ゲイリー・ハメル ダイヤモンド社 978-4-478-01569-8 生き残るための5つの課題
失敗の本質 戸部・寺本ほか 中央公論社 978-4-122018334 日本軍の組織論的研究
誰が第二次世界大戦を起こしたのか 渡辺惣樹 草思社 978-4-7942-2277-0 フーバー大統領『裏切られた自由』の解説書
昭和16年夏の敗戦 猪瀬直樹 中央公論新社 978-4-12-205330-4 若手エリート達のシュミレーション
アメリカの鑑・日本 ヘレン・ミアーズ メディアファクトリー 4-88991-350-5 歴史認識を新たにする書籍

教科書(使用頻度、その他補足)

履修に際し、上記の中から解りやすい書籍を選んで、読み始めてください。図書館を活用する等、全ての書籍を購入する必要はありません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
イノベーションの歴史 橘川武郎 有斐閣 978-4-641-16552-6 江戸時代から現代までの革新的企業家を紹介
マネジメント・バイブル ヘルムート・マウアー ファーストプレス 978-4-904336-29-8 元ネスレ名誉会長の著書

参考書(使用頻度、その他補足)

適切な参考書は、講義の中で紹介する。講義資料(毎回、配布予定)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

その他(教員より別途指示)

備考

最新情報を反映したケースタディを機軸に、第一線講師も招聘し講義を進める。ゲスト講師の講義日程は、初回講義時に提示する。事例の陳腐化等の場合、変更がある事を予め了解されたい。

経営のフレームワーク解説とケーススタディ、受講生の課題発表、ディスカッション等を組み合わせ講義を進める。


欠席事前連絡、質問、課題提出等は、初回講義に提示したメールアドレスに送信して下さい。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html