授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
33730:[2025 春セメスター]日本経済史Ⅰ(E) 2025 春セメスター 木2 経済学部 細谷 亨 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 203号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この講義では、日本を対象にしながら、現在私たちがよって立つ経済社会はどのような歴史的成り立ちをもっていたのかを考える。講義の主な対象は、「近代」(歴史的前提としての徳川期から第一次大戦期・1920年代まで)の経済史である。
 本講義では、経済政策、産業構造、生産・流通・消費、金融、土地所有、企業、労働といった経済に関する事柄だけでなく、政治・軍事の動向を含めた対外関係を強く意識することで、世界(またはアジア)の中の日本という視点から経済史を理解できるような講義を目指したい。講義の中では、可能な限り史料も積極的に活用する。現在に生きる私たちとの関わりや、グローバルな視点で日本の歴史を学ぶ姿勢、史料・文献を読み解く力は、2022年から新設された高等学校の必修科目「歴史総合」でも強調されているところである。そのことは当然、大学教育においても発展的に追求すべき課題といえよう。
 授業は対面形式で実施する。教科書は指定しない。授業に際しては、毎回教室でレジュメを配布する。また、毎回授業時に配布するリアクションペーパーに感想・疑問を記入してもらう。その内容は平常点に加える。

受講生の到達目標

・近代日本経済史に関する基礎的な事実を理解し、他者に対して論理的に説明することができる。
・日本の経済社会の歴史的成り立ちを理解し、現代の諸問題について歴史的な視点から考えることができる。
・経済社会に関する歴史的事象を、アジアや諸外国との関係に留意しつつ考えることができる。
・経済史は歴史(過去)だけでなく、現在を含めて考えるアクチュアルな学問分野である。経済史の考え方を身に付けることで、現在の諸問題をより深く掘り下げて検討することが可能になるだろう。知識はもちろん大事だが、それに拘泥したり、用語の暗記だけで終わってしまってはほとんど意味がない。

事前に履修しておくことが望まれる科目

経済史入門

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション

経済史の考え方、授業の進め方

2

近世日本の経済社会ー徳川期(1)

歴史人口学、「マルサスの罠」、勤勉革命、「読み書き」と「エゴ・ドキュメント」

3

近世日本の経済社会ー徳川期(2)

全国市場と地方市場、手工業生産、飢饉と耐久性、身分制

4

日本経済史特論➀:近世から近代へー宗教・思想からみた経済の歴史

M.ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、M.フーコー『監獄の誕生』、通俗道徳、「心」の哲学

5

「近代」の幕開けー幕末維新期(1)

幕末開港、不平等条約、居留地貿易、島崎藤村『夜明け前』、地租改正、殖産興業、松方財政

6

近代国民国家と移行期の社会ー幕末維新期(2)

文明開化、牧原憲夫『客分と国民のあいだ』、福澤諭吉『学問のすすめ』、モラル・エコノミー、負債農民騒擾、小繋事件

7

日本の産業革命ー産業革命期(1)

複層的経済発展、企業勃興、直接金融と間接金融、近代産業と在来産業、地主制

8

演習

小テスト
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

9

近代天皇制国家と地方自治ー産業革命期(2)

明治憲法体制、学校教育と「立身出世」、明治地方自治制、「遮断型」自治、軍隊誘致

10

大戦景気と財閥の発展ー両大戦間期(1)

都市化、阪急電鉄と阪急百貨店、新中間層(ホワイトカラー)、財閥、コンツェルン

11

第一次世界大戦と社会変容ー両大戦間期(2)

総力戦、ロシア革命、「大正デモクラシー」、河上肇『貧乏物語』、労働運動・農民運動、社会事業、「二重構造」

12

昭和恐慌と金解禁ー両大戦間期(3)

慢性不況、政党政治、震災手形問題、金融恐慌、銀行法、井上財政、世界恐慌

13

日本経済史特論➂:「日本帝国」の膨張と植民地支配

「帝国」としての日本、開発と技術移転、工業化、同化政策、三・一独立運動、矢内原忠雄「朝鮮統治の方針」、石橋湛山「大日本主義の幻想」

14

講義のまとめ

日本経済史を学ぶことの意義

授業実施形態

対面方式で実施する。

授業外学習の指示

・授業内容については、予習は特段必要ないが、毎回復習を行うことが望ましい。
・歴史に関わるものであればジャンルを問わず様々な書籍に触れてもらいたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 70

近代日本経済史の展開をどの程度理解し、他者に論理的に説明できるか。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
30

詳細は備考欄を参照のこと。

成績評価方法(備考)

成績評価方法は以下の形となります。
①平常点評価:毎回授業時に実施するリアクションペーパー(授業の感想)の記入・提出状況による評価。
 15%
②小テスト:中間で実施する小テストによる評価。
 15%

受講および研究に関するアドバイス

日本経済史を通時的かつ体系的に理解するという点では、「現代」を対象とした日本経済史Ⅱを合わせて履修することを推奨したい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定しない。毎回授業時にレジュメを配布する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本経済史 近世から現代まで 沢井実・谷本雅之 有斐閣
ハンドブック日本経済史 徳川期から安定成長期まで 平井健介・島西智輝・岸田真編 ミネルヴァ書房

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/