授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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12245:東洋史学研究の方法 (LB) § 12246:東洋史特殊講義(LB) | 2023 | 秋セメスター | 木2 | 文学部 | 鷲尾 祐子 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
「節婦烈女か、隷従か、それだけが中国前近代社会における多くの女たちのありようであったのだろうか。」(柳田節子2003)とは、中国史上における女性の実態のつかみがたさを述べた文である。それは、一つには女性を記した史料の問題による。また女性の場とされた「家」の研究の理論的枠組みには、家自体の解明には有益ではないものも存在する。これからの研究のため1,現在の研究の背景を為す論調の批判的検討と、2,家と女性の史料の紹介・それをいかに用いるかの検討、をおこなう。
授業は、講義形式で行う。各単元の終了時に授業内容に関する質問を出し、Manaba+Rのアンケート機能を用いて回答を提出してもらう。回答中の優秀なもの・特徴的なものを次回の授業冒頭で取り上げ、補足説明をおこなう。またその前回の授業の不明点についても記述してもらい、次の授業で適宜回答しする。このような方法で課題結果をフィードバックする。
受講生の到達目標
根拠となる史料を、適切に用いる方法を修得する
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1 | 家・女性の研究とその課題 |
日本の中国史学 中国の研究 史料の問題 |
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2~3 | 家と女性の国制史1,戸籍と住民把握の制度 |
戸籍研究 住民家族名簿 出土文字資料 |
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4~5 | 家と女性の国制史2,家父長制議論の検討・国家が望んだ家族の姿 |
家父長制 家族法 儒教 律令 |
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6~7 | 家と女性の国制史3、妻は夫に事えよ 隔離と分業の起源 |
家族法 夫婦 律令 制度 |
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8~9 | 家と女性の実態1、女訓書からわかること |
列女傳 女誡 出土文字資料 |
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10~11 | 家と女性の実態2,簡牘にみえる家と女性1,裁判記録文書にみえる家と女性 |
出土文字資料 『奏讞書』 爲獄等狀 長沙出土諸簡 |
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12 | 家と女性の実態3,簡牘にみえる家と女性2,住民家族名簿に見える家と女性 |
長沙走馬楼呉簡 里耶秦簡 三国呉 |
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13 | 簡牘にみえる家と女性3,財産相続関連文書等にみえる女性の財産 |
遺言書 律令 裁判関連文書 長沙出土諸簡 |
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14 | 後宮の史料と研究 |
隔離 宮人 后妃 宦官 |
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15 | 女性史と家族史の課題 |
日中研究総括 戦後日本の研究 史料批判
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授業実施形態
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.
【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第2週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第2週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第2週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。
授業外学習の指示
復習 レジュメ・ノートを見てわかった点・不明点をまとめる
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | (割合も評価基準も入力しない) |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | (割合も評価基準も入力しない) |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 1、授業内期末レポート 60%。
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成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/