授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10803:フランス現代思想 (L) § 10804:ヨーロッパ現代思想Ⅰ(L) 2022 春セメスター 火2 文学部 千葉 雅也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

この授業では、20-21世紀フランスの哲学者を紹介し、文化や社会に対する多角的な観点を提示する。デリダ、ドゥルーズ、フーコーの三人を中心とする。哲学・思想の抽象的な議論を、身近な事柄に関連させて考えられるようにガイドしたい。日本の文化批評・評論はフランス現代思想を背景にしている場合がしばしばあるので、そうした文章をより深く読むためにも本講義は役立つだろう。なお、授業スケジュールは変更される可能性があり、その場合は授業内で説明する。

受講生の到達目標

現代思想の諸問題を、現代文化・社会に関連させて説明することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特になし。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-2

イントロダクション

フランス現代思想と「ダブルバインド」
日本における現代思想の位置づけ、文化批評の現状

3

デリダ

二項対立の脱構築

4

ドゥルーズ、ドゥルーズ+ガタリ

潜在性、生成変化、リゾーム

5

フーコー

権力、規律訓練(ディシプリン)、統治

6-7

精神分析(ラカン派)

欲望、無意識

8

中間まとめ

9-10

ニーチェ、フロイト、マルクス

ディオニュソス的なもの

11

現代思想のつくり方

マラブー、ラリュエル

12

ポスト・ポスト構造主義、メイヤスー

根源的な偶然性、意味と数理

13-14

哲学と実践

フランス現代思想と現代生活、および芸術

15

まとめ

授業実施形態

【BCP レベル 1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はメディア授業で実施します。 受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を 実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第3週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後に manaba+R で通知します。
【BCP レベル 3~4】
 (メディア授業)
メディア授業で実施します。

授業外学習の指示

授業中に紹介した文献を少なくとも一つは読もうとすること。最後まで読めなくても、チャレンジすること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
100

授業で説明したフランス現代思想の考え方や概念を十分に理解しているかどうかを評価する。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

授業中に指示する。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代思想入門 千葉雅也 講談社現代新書

教科書(使用頻度、その他補足)

この書籍は3月に刊行予定。その週の学習範囲を読んだ上で、解説を行う。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ニッポンの思想 佐々木敦 講談社現代新書 978-4062880091 日本の文化批評について概要を掴むのに便利である。
勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 千葉雅也 文春文庫 978-4167914639 本講義全体の学習に役立つので、できれば読んでほしい。
世界哲学史8 伊藤邦武ほか編 ちくま新書 978-4480072986 私が担当した第三章「ポストモダン、あるいはポスト構造主義の論理と倫理」を読むことを勧める。

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html