授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15723:IR18‐ECJ204 多文化社会論Ⅰ(R) § 15724:IR-ECR204 国際理解教育論(R) 2022 春セメスター 木3 国際関係学部 南川 文里 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG009号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

現代世界においては、グローバルな人の移動やマイノリティの権利意識の高揚などによって、異なる文化的背景を持った人々が共存する多文化社会のあり方が問われている。この科目では、複数の文化が共存する多文化社会とはいかなる社会であるのか、多文化社会における文化とアイデンティティはどのように変化するのか、差別や排外主義といった問題にいかに対峙するか、そして多文化社会はいかに可能であるのか、といった課題について、理論と事例の両方から議論する。

受講生の到達目標

・国際社会が直面する文化間の衝突や対立、差別といった諸問題について、国際関係学の知見にも とづいて、理論的に分析することができる。
・多文化社会の経験を、各国の事例研究にもとづいて分析することができる。
・日本における多文化社会をめぐる課題を、国際比較や理論研究の視点から考察することができ る。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

多文化社会とは何か?

授業の概要説明、多文化社会の基本概念と問い

2

多文化社会の歴史的文脈(1):植民地主義と奴隷制

植民地主義、近代ヨーロッパと植民地、キリスト教、奴隷制、三角貿易、「文明と野蛮」

3

多文化社会の歴史的文脈(2):ナショナリズム

「想像の共同体」、国民国家システム、クレオール・ナショナリズム、世俗語と出版資本主義、公定ナショナリズム

4

多文化社会の歴史的文脈(3):人種主義の制度

人種とは何か? 人種主義的な社会制度:奴隷制と人種隔離制度、人種の科学、ホロコースト

5

20世紀の公民権革命

世界人権宣言、冷戦時代、国民国家「最後の波」、第三世界運動、公民権運動、フェミニズム、国際人権レジーム

6

多文化社会の理論(1):リベラリズムと多様性

同化主義、公民権法、文化多元主義、ライシテ、福祉国家

7

多文化社会の理論(2):多文化主義の登場

制度的人種主義、多文化主義政策、「文化戦争」、カナダの公定多文化主義、イギリスの多文化主義、リベラル多文化主義

8

多文化社会の理論(3):アファーマティヴ・アクション論争

「逆差別」論争、バッキ判決、アンダークラス、ポジティヴ・アクション、多様性規範

9

多文化社会の理論(4):ジェンダー、セクシュアリティ、インターセクショナリティ

フェミニズム運動とジェンダー概念、性的マイノリティとLGBTQ、スカーフ事件

10

多文化社会としての日本(1):多民族帝国と「単一民族神話」

移民送出国としての日本、多民族帝国の形成と崩壊、「単一民族神話」の登場、在日外国人の地位と権利、アイヌと沖縄の同化政策

11

多文化社会としての日本(2):日本社会と在日コリアン

「帝国臣民」としてのコリアン、対日占領政策における在日社会、在日コミュニティの闘争、「共生」の先駆者

12

多文化社会としての日本(3):「移民国家」日本への再編

1990年入管法と「ニューカマー」、サイドドアとバックドア、「国際結婚」のイメージと現実、「多文化共生」政策の困難

13

多文化社会としての日本(4):21世紀の「多文化共生」社会

ヘイトスピーチ問題、LGBTQの権利、技能実習生・留学生の受け入れ拡大、入管問題

14

21世紀における多文化社会の模索

多文化主義の後退? 「テロとの戦争」、難民問題、ブラック・ライヴズ・マター運動

15

感染症危機と多文化社会

COVID-19への世界の対応、「アジアン・ヘイト」問題、人種的不平等、インターセクショナリティから考えるアンダーコロナ社会

授業実施形態

授業実施形態について
【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・全授業回数の1/2を超える回数の授業を対面形式で行い、残りの授業回についてはWeb授業を行います。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

授業で配布するプリントおよび授業で資料提示に使用されるスライドは、manaba+RにてPDFにて配布します。授業の予習や復習に使用して下さい。詳細な参考文献リストは、第1回の授業で配布します。また各回の際にも参照すべき文献を紹介します。その他、授業期間内に複数回ミニレポートを提出する必要があります。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
50

授業内容に関するレポート

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

毎回の授業に対するレスポンスの提出および数回のミニレポートの提出

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

多様性、マイノリティ、国際移民・難民、ジェンダーや性的マイノリティにかかわる新聞記事、雑誌記事、ニュース番組、ドキュメンタリー、映画、インターネット・サイトなどを活用して、最新の動向に常に気を配って下さい。講義中にも、参照すべき映画やドキュメンタリーなどを紹介します。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

とくに教科書は指定しません。毎回プリントを配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
アメリカ多文化社会論[新版]:「多からなる一」の系譜と現在 南川文里 法律文化社 9784589042064
よくわかる国際社会学(第二版) 樽本英樹 ミネルヴァ書房 9784623075911
国際社会学 宮島喬・佐藤成基・小ヶ谷千穂編 有斐閣 9784641174061
ふたつの日本:「移民国家」の建前と現実 望月優大 講談社 9784065151105
未完の多文化主義:アメリカにおける人種、国家、多様性 南川文里 東京大学出版会 9784130561228

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

ウェブ・マガジン ニッポン複雑紀行(https://www.refugee.or.jp/fukuzatsu/)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html