授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13323:障害者福祉論(S) 2022 春セメスター 火2 産業社会学部 大平 眞太郎 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
・障害者福祉の理念,「障害者総合支援法」等の法制度および障害福祉施策の歴史,ライフステージ毎の障害のある人たちと家族の生活実態などについて,当事者主体及び生活支援という観点を軸に,歴史的に捉えながら,その変化について学びます.
・その上で,療育・教育,雇用,居住,余暇,「障害者ケアマネジメント」「多職種連携・ネットワーキング」等の支援実践の実際について学びます.
・講義だけではなく,ビデオ視聴などによりリアリティをともなって理解できるようにすすめます. 共感的実感を講義の中で感じ,人権意識や平等ということについて我がものとしましょう.

【授業の方法】
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において,区分を面接授業とする.詳細な実施方法については,manaba+Rのコースニュース,「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと.

受講生の到達目標

(1)障害のある人たちの人権保障の歴史について学び,その概要が説明できる.
(2)障害のある人たちの生活の実態について,ライフステージに応じて理解し,説明することができる.
(3)今日の障害のある人たちの生活に関わる法制度(障害者基本法、障害者総合支援法など)のしくみと課題について説明することができる.
(4)障害のある当事者を主体とした支援の考え方を理解し,その概要を説明できる.

事前に履修しておくことが望まれる科目

・人間発達論,発達保障論,社会保障論,社会福祉概論 などは,事前履修だけでなく事後でも履修し,復習することが望ましいでしょう.

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1<対面授業>

◯受講ガイド・イントロダクション
◯障害福祉の実践と思想〜糸賀一雄らの実践〜

・授業の到達目標・授業の進め方・成績評価方法等の説明・各回の授業概要と受講上の注意について
・糸賀一雄らの実践から障害福祉の思想を知る

2<対面授業>

◯障害概念と特性
(1)障害者の定義と各障害等の特性と支援内容について
(2)障害の捉え方

・身体障害,知的障害,精神障害,難病,発達障害,障害者手帳
・国際障害分類ICIDHから国際生活機能分類ICF,医学モデルと社会モデル)

3<対面授業>

◯障害福祉の思想① 障害観の変遷

差別や偏見と障害観,優生思想,相模原障害者殺傷事件

4<対面授業>

◯障害福祉の思想② 障害者福祉の理念(課題レポート①)

ノーマライゼーション,リハビリテーション,ピープルファーストと自立生活思想,エンパワメント,ソーシャルインクルージョン,機会均等と合理的配慮,多様性と共生

5<対面授業>

◯障害福祉の歴史① 
(1)障害者処遇の変遷
(2)障害者福祉制度と発展過程

・明治以前〜明治以降から戦前,戦中の障害者
・戦後〜高度経済成長期,措置から契約へ,障害者権利条約の批准

6<対面授業>

◯障害福祉の歴史②
(1)障害福祉制度と当事者運動
(2)権利条約と障害者基本法

・アメリカにおける自立生活運動,日本における自立生活運動
・障害者権利条約制定の経緯,障害者権利条約の概要、障害者権利条約の批准と障害者基本法の改正,障害者自立支援法意見訴訟,障害者総合福祉法骨格提言

7<対面授業>

◯障害者の生活実態と取り巻く社会環境①
(1)障害者の生活実態
(2)障害者と家族
(3)障害者を取り巻く社会環境と課題

・インクルーシブな社会,入所施設から地域生活へ,サービスの選択,働くこと,ソーシャルインクルージョン
・障害当事者への支援,障害児者のいる家族への支援,障害者の子育て支援
・様ざまな障壁,障害者虐待,貧困,テクノロジー

8<対面授業>

◯障害者の生活実態と取り巻く社会環境②(課題レポート②)
 障害当事者による講演

自立生活,支援を利用する側の立場,環境に求めるもの,福祉専門職に求めるもの

9<対面授業>

◯障害者に対する制度①
(1)法制度の全体像
(2)各法律の理念と概要

身体障害者福祉法,知的障害者福祉法,精神保健及び精神障害者福祉に関する法律,児童福祉法,発達障害者福祉法,医療的ケア児等支援法

10<対面授業>

◯障害者に対する制度②
(1)障害福祉サービス等とその利用プロセス

障害者総合支援法,児童福祉法,障害福祉サービス(生活介護 療養介護 就労継続支援 就労支援 居宅介護 共同生活援助 児童発達支援)の概要,相談支援専門員,サービス等利用計画と個別支援計画

11<対面授業>

◯障害者に対する制度③
(1)障害者への虐待とその防止
(2)障害者のアクセシビリティを保障する
(3)障害者が働くこと働ける場の確保を促進する

障害者虐待防止法,バリアフリー法,読書バリアフリー法,障害者雇用促進法,障害者優先調達推進法

12<対面授業>

◯障害者と家族等に対する支援の実際①
(1)障害者と家族等の支援における関係機関の役割
(2)関連する専門職の役割

・行政、雇用、教育、医療
・医療従事者、福祉専門職、ピアサポーター,教育関係者,家族,住民,ボランティア

13<対面授業>

◯障害者と家族等に対する支援の実際②
(1)障害領域におけるソーシャルワーカーの役割
(2)障害者と家族等に対する支援の実際
(3)個別の支援から地域課題を見出し解決を図る仕組み

・障害領域におけるソーシャルワーカーの役割
・障害者と家族等に対する支援の実際
・個別の支援から地域課題を見出し、当事者を含めた支援関係者の連携により課題を解決する仕組み(自立支援協議会)

14<対面授業>

◯障害者と家族等に対する支援の実際③

・障害福祉の実践者から支援の実際を聴く
※障害福祉の実践者による障害者支援の実際や支援者としての姿勢についての講演を予定

15<対面授業>

〇当事者主体の支援(課題レポート③)
〇まとめと振り返り

・当事者主権,意思決定支援
・これまでの講義と討論を振り返り,各自の問題意識と課題について整理する,また、担当者から総括を行う.

授業実施形態

【授業形態】
<BCP レベル 1~2>
・第 1 回を Web,第 2 回〜15 回を「対⾯」にて実施します。第1回も対面可とする .
・事情により,対⾯での出席ができない学⽣のために、Zoom による同時配信を⾏う.
・見逃し配信は基本なし.あくまでも、その曜日のその時間の授業参加が原則.
<BCP レベル 3~4>
・第 1 回〜15 回を 期間限定のWeb授業 にて実施します.同時配信かオンデマンド授業になります.
・コミュニケーションペーパーは,掲示板に提出してください.

【配慮要件】
以下の要件に該当する学生に対しては,「ライブ配信」での配慮を行う.
 ①基礎疾患や持病がある等,感染した場合に重症化するリスク(呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合)の高い学生
 ②基礎疾患や持病がある等,感染した場合に重症化するリスク(呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合)の高い同居家族がいる学生
 ③海外との往来制限により,学生本人が渡日・入国できない場合

【備考】
※「授業スケジュール」は,BCPレベル1~2を想定して記載している。変更があった際は別途manaba+Rに周知を行う.
※受講登録の結果によっては,出席調整またはメディアを利用した授業に切替えを行う場合がある.

授業外学習の指示

障害児者や子ども、生活困窮者事件の事件や国会情勢の変化のなかで,講義のなかで意見を聞くこともあります。
障害者福祉に関連する社会の動きについては,常にメディア(テレビや新聞等)媒体の情報に関心をはらってください.
その時々において,講義の中でとりあげて,人権保障や発達保障という観点からどう考えるのかということで,議論や発言をしてもらいます.

 予習:メディア(テレビや新聞等)媒体の情報を把握し、自分なりの意見を考える  (60分)
    課題レポートの作成                           (90分)
 復習:教科書に記載があるが、授業で触れられなかった項目についての自己学習
    図書館でテーマに関連する書籍を読んでみる            (60分) 

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・出席(コミュニケーションペーパー)状況  30
・講義の参加意欲や態度・姿勢  15
・コミュニケーションペーパーの内容(感想・質問・意見など) 15
課題レポートの提出 40
以上のような配分で成績の評価をします.

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・コミュニケーションペーパーは、授業後に提出すること.対面授業の人は手書きで、レジュメとともに配布した用紙で提出する。Web授業の人は、word等により作成し,授業当日中に担当者へメール添付にて提出をすること.

・課題レポートは,3回実施します.課題レポートは締め切り日までにmanabaのレポートのところにwordかPDFで提出すること.

・BCP3になるとWEB授業という形式になるので,基本的には音声入りの動画の視聴になりますが,場合によって,容量が大きい場合,1つのファイルでは不安定になり視聴状態が厳しくなるので,複数のファイルにわけて視聴することをお願いすることもありますので,留意ください.

・障害者福祉論は,関連する領域も多いので,社会福祉関連科目とあわせて履修をすることが望ましいでしょう.そのなかで,多角的な視点と人権感覚,さらには事象を個人の系,集団の系,社会発展の系という三つの系からとらえていく眼を持ちながら,障害のある人たちの福祉や生活への理解や,そこにある問題意識について,自分なりの考え方や評価がもてるように深めていってください.

・障害のある人ーない人,支援する人ー受ける人ではなく,ともに今を生きる同じ人間としての多様性とともに,その個人の尊厳においては独自性や個別性を認めつつも普遍的に無差別で平等であるということを,この講義のなかで自分の考え方に加えてほしいと思います.

・わからない部分やもっと聞きたいところなどあれば,講義後に直接質問をしてください.もしくはいつでもメールをしてください.
mail:sor22057@fc.ritsumei.ac.jp 

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
障害者福祉論 一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟 中央法規 9784805882382

教科書(使用頻度、その他補足)

基本的には教科書の内容に沿って授業を行います.授業では必要に応じて別途資料を配布することがあります.  

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
よくわかる障害者福祉 小澤 温 ミネルヴァ書房 9784623089727
ケアの社会学 上野千鶴子 太田出版 9784778312411
障害者運動のバトンをつなぐ 尾上 浩二 他 生活書院 9784865000603

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

本講義の担当者は,障害福祉における介護職員として直接支援業務及び相談支援専門員として相談支援業務(ケアマネジメントを含む)について10年の実務経験がある.その経験から,当事者を主体とした地域での生活支援について具体的な事例を盛り込んだ講義を行う.
また,厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課において相談支援専門官として障害福祉制度改定業務に3年間従事するとともに,滋賀県健康医療福祉部障害福祉課において障害福祉専門幹として県政における障害福祉全般に関わる業務に2年間従事した行政職員としての実務経験がある.その経験から障害福祉制度の改正や運用の実際について行政側、福祉専門職側の二つの視点から解説する.
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html