Course Name | Year | Term | Period | Faculty / Graduate School | All Instructors | Credits |
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13895:Philosophy of Law (J) | 2022 | Fall | Thu1,Fri2 | College Of Law | KIKUCHI RYO | 4 |
Campus
Class Venue
Language
Course Outline and Method
この授業は対面授業です。レジュメは事前にmanaba+Rに掲載し、授業当日、教室でも配布します。授業内容に関する質問は教室またはメールで随時受け付けます。授業の課題については授業内またはmanaba+R上で解説する形でフィードバックを行います。
Student Attainment Objectives
2. 現代社会を法哲学の視点から俯瞰し、何が問題なのかを把握できる
3. 法に対する基本的な理解に基づき、具体的な問題に対する解決案を提示できる
Recommended Preparatory Course
Course Schedule
Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) | Theme |
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Keyword, References and Supplementary Information | |
1 | 法哲学とはどのような分野か |
法哲学の位置づけ、法哲学の問題領域 |
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2 | 古代~近世の法思想 |
古代ギリシアの法思想、古代ローマの法思想、中世の法思想、近世の法思想 |
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3 | 近代の法思想(1) |
イングランドの自然権思想、ドイツ啓蒙の法思想、スコットランド啓蒙の法思想、フランス啓蒙の法思想 |
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4 | 近代の法思想(2) |
カントの法思想、ヘーゲルの法思想、サヴィニーの法思想 |
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5 | 近代の法思想(3) |
ベンサムの法思想、オースティンの法思想、メインの法思想、ホランドの法思想 |
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6 | 近代の法思想(4) |
パンデクテン法学、イェーリングの法思想、自由法運動、ドイツ公法実証主義 |
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7 | 現代の法理論(1)――ケルゼン |
純粋法学、事実と規範の区別、シュミットによる批判 |
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8 | 現代の法理論(2)――ラートブルフ |
価値相対主義、自然法の再生、第三の道 |
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9 | 現代の法理論(3)――リアリズム |
アメリカ法の形成、プラグマティズム法学、社会学的法学、リーガル・リアリズム |
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10 | 現代の法理論(4)――ハート |
現代分析法理学、法と道徳の分離、ハート=フラー論争 |
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11 | 現代の法理論(5)――ドゥオーキン |
ハート=ドゥオーキン論争、解釈的アプローチ、原理の共同体 |
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12 | 現代の法理論(6)――ポストモダン |
批判法学、システム理論、フェミニズム法学 |
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13 | 法的思考(1) |
法と経済学、富最大化基準、実定法への経済学的視座 |
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14 | 法的思考(2) |
法律学的ヘルメノイティク、トピクとレトリック、法的議論の理論 |
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15 | 法理論――小括 |
法とは何か、なぜ法に従わなければならないのか、法と道徳はどのような関係にあるのか |
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16 | 正義論序説 |
正義とは何か、法と正義、実質的正義の基準 |
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17 | 功利主義(1) |
功利主義の誕生、功利主義の展開、功利主義の倫理学 |
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18 | 功利主義(2) |
現代的功利主義、二層功利主義、シンガーの功利主義 |
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19 | ロールズの正義論(1) |
公正としての正義、原初状態、正義の二原理 |
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20 | ロールズの正義論(2) |
『正義論』の社会制度、『政治的リベラリズム』における展開、『諸国民の法』における拡張 |
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21 | 平等主義的リベラリズム |
平等主義的な分配、運平等主義、平等とは何か |
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22 | リバタリアニズム |
リバタリアンの諸類型、ノージックの最小国家論、ロスバードの無政府資本主義、ハイエクの古典的リベラリズム |
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23 | コミュニタリアニズム |
リベラル=コミュニタリアン論争、マッキンタイアのコミュニティ論、ウォルツァーの分配的正義、サンデルのリベラリズム批判 |
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24 | 多文化主義 |
マイノリティの位置づけ、テイラーのコミュニタリアン多文化主義、キムリッカのリベラル多文化主義 |
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25 | 正義論上の諸問題(1) |
グローバルな正義、コスモポリタニズム、ステイティズムとナショナリズム |
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26 | 正義論上の諸問題(2) |
ジェンダーの正義、婚姻制度、クォータ制 |
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27 | 正義論上の諸問題(3) |
世代間正義、将来世代への配慮、AI時代における失業 |
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28 | 正義論上の諸問題(4) |
生命倫理とは何か、生命倫理上の諸問題、環境倫理 |
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29 | 正義論――小括 |
正義論はどのように展開してきたか、多元的社会において正義を論じることはできるか、正義を論じる際の基準は何か |
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30 | 再び、法哲学とはどのような分野か――総括 |
法の全体像を描く、法の支配を実現する、デモクラシーとの相克を超える |
Class Format
原則として対面授業を実施します。ただし、大学の定める配慮事由に該当するとして対面受講への配慮を申し出た者に対しては、ライブ配信を提供します(さらにやむを得ない理由によりライブ配信を受講できなかった者に対し、録画データ等をオンラインで提供します)。
原則として、すべての授業回でこの形態で実施します。オンラインでの録画データ等の提供方法は授業内で別途指示します。
【BCPレベル3~4 の場合】
この授業が予定されている曜日時限にオンラインでライブ配信形式で実施します。
Recommendations for Private Study
Grade Evaluation Method
Kind | Percentage | Grading Criteria etc. |
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Final Examination (Written) | ||
Report Examination (A report to be submitted by the unified deadline) |
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Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment (Evaluation of Everyday Performance in Class) |
100 | 授業内容に沿った小テスト・レポート課題(複数回実施)を通じて、上記の到達目標がどの程度達成されているかを評価します。すなわち、1. 法哲学に関する知見の活用、2. 法哲学的な問題の把握、3. 問題の分析と解決案の提示の三点につき、十分な水準に達しているかが評価の基準となります。 |
Grade Evaluation Method (Note)
Advice to Students on Study and Research Methods
授業で学んだ内容をもとに、各自の問題意識に基づき、現実社会の諸問題について自分なりに考察していただくことで、さらに授業への理解が深まると思います。
Textbooks
Textbooks (Frequency of Use, Note)
Reference Books
Title | Author | Publisher | ISBN Code | Comment |
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法哲学 | 瀧川裕英, 宇佐美誠, 大屋雄裕 | 有斐閣 | 9784641125674 | |
法思想史 | 中山竜一, 浅野有紀, 松島裕一, 近藤圭介 | 有斐閣 | 9784641221338 |
Reference Books (Frequency of Use, Note)
Web Pages for Reference
How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)
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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html