授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15028:[2025 春セメスター]生命科学と倫理(S) 2025 春セメスター 火2 産業社会学部 坂井 めぐみ 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

近年の著しい医学の進歩は、私たちの選択肢を広げ、また多くの人々の命を救うことにもなりました。しかし生命科学の進展は、人類に多大な恩恵をもたらした一方で、これまでにないさまざまな倫理的・法的・社会的課題 (Ethical, Legal and Social Issues: ELSI)を突きつけることになりました。本講義では、生命や医療を取り巻く課題について、倫理的に検討することを通して、生命倫理学の基礎を学びます。具体的には、人工妊娠中絶、臨床研究、生殖補助医療、出生前診断などを取り上げ、そこに潜む倫理的課題を紹介します。また、生命科学が進展し、病/患者はどのような存在になったのか、そしてどのような存在になっていくのかについても検討します。これらを通して、ひとつの問題をさまざまな立場から考え抜く倫理的な思考を身につけることを目的とします。そのために、科学論、医学史、ジェンダー論、障害学の知見も援用します。

受講生の到達目標

① 生命倫理学の基礎知識と議論の仕方を身につける。
② 生命科学や科学/技術が「社会のなかの一事業」であることを理解する。
③ 生命科学や科学/技術と社会および自分自身との関わり方について、深く考える。
④ 生命科学や科学/技術が持つ倫理的課題について、自分なりの見解を持ち、それを説明できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1【ライブ配信授業】

イントロダクション:生命倫理とはなにか?

授業の進め方、授業の形態、成績評価について説明する。
生命倫理とはなにかを考える

2【対面授業】

「いのち」の選別⑴

医療資源の配分、「神様委員会」、トリアージの歴史、コロナ禍のトリアージ
※グループワーク

3【ライブ配信授業】

「いのち」の選別⑵

戦争と医学、人体実験、ホロコースト、優生学、ニュルンベルク綱領、ヘルシンキ宣言、インフォームドコンセント、研究倫理

4【対面授業】

「いのち」の選別⑶

優生保護法、新優生学、出生前診断
●小課題①

5【ライブ配信授業】

現代科学の倫理的問題⑴

身体の資源化・商品化、生殖補助技術、精子提供、卵子提供、出自を知る権利

6【ライブ配信授業】

現代科学の倫理的問題⑵

科学とジェンダー、ジェンダードイノベーション

7【ライブ配信授業】

現代科学の倫理的問題⑶

人工妊娠中絶、フェミニズムの歴史、中絶技術、セーフアボーション、フェミニスト倫理、医学研究

8【対面授業】

障害者・患者・市民⑴

障害者の地域生活、技術とともにある生活
※ゲストスピーカー
(+R授業)

9【対面授業】

障害者・患者・市民⑵

患者団体、再生医療、中絶胎児の医療応用、ELSI
※ペアワーク

10【ライブ配信授業】

障害者・患者・市民⑶

生物学的市民、遺伝病財団、米国のゲイコミュニティ、エイズアクティビスト、PPI

11【対面授業】

未来の科学技術⑴

「月に囚われた男」の視聴、クローン人間、アイデンティティ
●小課題②

12【対面授業】

未来の科学技術⑵

ゲノム編集、人体改良、エンハンスメント、デザイナーベビー

13【対面授業】

未来の科学技術⑵

人魚、ポストヒューマン、サイボーグ身体、補助技術スティグマ、クリップ・テクノサイエンス宣言
●小課題③

14【対面授業】

まとめ

講義の総括と今後の課題
「健康」の未来

授業実施形態

・第 1 回、第3回、第5回、第6回、第7回、第10回をメディア授業(ライブ配信)にて実施する。
・zoonのリンクについては前日までにmanaba+Rでアナウンスする。
・第2回、第4回、第8回、第9回、第11回、第12回、第13回、第14回を対面授業にて実施する。
・講師の身体的事情や家庭の事情により、メディア授業と対面授業が入れ替わる場合もある。適宜manaba+Rでアナウンスする。
・+R授業は、第8回授業(ゲストスピーカー)の事前学習とする。

授業外学習の指示

授業に関連する参考文献を適宜紹介します。授業外の時間を使って学びを深めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・毎回、コミュニケーションペーパーで授業の感想・質問を書いてもらいます。【1回2点×15回=30点】
・小課題を3回出します。【20点、20点、30点=計70点】
・2/3以上授業に出席して、指定の提出物を提出した者のみを成績評価の対象とします。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
はじめてであう生命倫理 玉井 真理子、 大谷 いづみ 有斐閣 978-4641124202
命は誰のものか 増補改訂版 香川知晶 ディスカヴァー・トゥエンティワン 978-4799327296
見捨てられる〈いのち〉を考える 安藤泰至、島薗進、川口有美子、大谷いづみ、児玉真美 晶文社 978-4794972804

参考書(使用頻度、その他補足)

上記の文献を必ずしも購入する必要はありませんが、読むことをお勧めします。そのほかの文献については適宜講義の中で紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/