授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16055:IR18‐HJ301 専門演習(35) § 16056:IR-GR301 専門演習(35) 2022 春セメスター 水4 国際関係学部 林 大祐 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本ゼミの目的は、地球環境問題の政治経済的な原因を解明し、具体的な解決策を提示する力を身につけることである。指導教員の専門領域は気候変動・エネルギー政策であるが、卒論指導においては、これらに限らず関連分野での研究アイディアも歓迎する。教室内での文献輪読や研究報告による知識の習得とともに、専門家へのヒアリングや現地調査などを通して、環境問題の現場を理解することを重視する。過年度のゼミでは、福島県視察を通して、東日本大震災後の復興における再生可能エネルギーの役割を学んだり、大阪府西淀川区と三重県四日市市の大気汚染公害裁判に関わった弁護士や市民活動家へのヒアリングにより、公害対策における社会運動の普及要因を分析した。また、他大学の環境経済・政策系ゼミとの研究報告会も実施した。ゼミでの学習を通して、適切な理論と分析手法に基づき、環境問題の原因と結果及び解決策を論理的に分析する力を身につける。

受講生の到達目標

地球環境問題に関して、政治経済学的な観点から、学術的な論文を執筆できるようになること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

環境経済論の事前履修が望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~15

ゼミの運営方法

3・4回生合同でゼミを運営する。学術文献の輪読により、環境問題に関する知識、環境経済・政策学の理論及び分析手法の基礎を習得する。これと並行して、3回生はグループで、4回生は個人で研究報告を行う。

授業実施形態

BCPレベルに応じて教員から説明します。

授業外学習の指示

毎回の授業で指定された文献は、必ず事前に読んでくること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
40

3回生は卒論計画書、4回生は卒論中間報告書など

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

輪読報告、研究報告、討論など

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

環境問題に関心のある学生の参加を期待する。一度は研究対象とする地域に足を運び、現場を理解した上で卒業論文に取り組んで欲しい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

2022年度のゼミのテーマが決まり次第、ゼミ生に連絡する。参考までに、ゼミで過去に輪読した文献を以下に示す。 • 植田和宏(2013)『緑のエネルギー原論』、岩波書店 • カップ、K. W.(1975)『環境破壊と社会的費用』、岩波書店 • クラップ、J.;ドーヴァーニュ、P. (仲野修訳)(2008)『地球環境の政治経済学:グリーンワールドへの道』、法律文化社 • 高橋洋(2021)『エネルギー転換の国際政治経済学』日本評論社 • 宮本憲一(2007)『環境経済学 新版』、岩波書店 • 除本理史(2016)『公害から福島を考える:地域の再生をめざして』、岩波書店 • Carmin, J. and Agyeman, J. (eds) (2011) Environmental Inequalities Beyond Borders: Local Perspectives on Global Inequalities, The MIT Press

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

学生の研究関心に沿って、適宜指示する。

参考になるwwwページ

特になし。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
地方自治体間におけるディーゼル自動車排ガス規制の政策波及、北インド農村地域のゴミ処理問題と住民の意識転換による解決、長野県飯田市における再生可能エネルギーの導入、米軍基地の環境レイシズムに立ち向かう社会運動、ニューヨーク州のシェールガス開発の政策決定過程、フィリピンのパヤタス・ダンプサイト解消を阻む要因など。
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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html