授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10630:国際ジャーナリズム論(S) 2023 春セメスター 火3 産業社会学部 川島 隆 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
インターネットの拡大とソーシャルメディアの普及は、ジャーナリズムのあり方を大きく変えた。既存のマスメディアの信用が失墜し、従来型の新聞社やテレビ局が経営の危機に直面する一方で、新たなビジネスモデルの模索や非営利ジャーナリズムへの転換が進んでいる。しかしながら、ネット上の言説空間にはフェイクニュースやヘイトスピーチが蔓延し、メディアによる社会の分断が進んでいる。そこでは、あるべき報道の理念が見えづらくなっていると言わざるを得ない。
 本講義では、①ジャーナリズムの歴史と現在について基本的な事項を踏まえたうえで、②特にドイツという国に焦点を合わせて、日本の状況との異同を意識しながら、近年マスメディアで大きく報じられた問題をいくつか選び、国際比較的な観点から考察する。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

1.世界各国のメディア制度やジャーナリズム活動のあり方の違いを理解すること。
2.特にドイツの歴史と現状を、日本のそれと比較しながら把握すること。
2.今日のジャーナリズムが抱えている問題点を知ったうえで、ジャーナリズムの存在意義と可能性について、受講者自身が考えを深めていくこと。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 特に無し。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業の概要の説明

ジャーナリズムの起源、ジャーナリズムの使命、ジャーナリズムの危機

2

ジャーナリズムの歴史と現在~国際比較から①

公共圏、ハーバーマス、民間放送/公共放送/国営放送

3

ジャーナリズムの歴史と現在~国際比較から②

NHK、クロスオーナーシップ、記者クラブ

4

ジャーナリズムの歴史と現在~国際比較から③

新聞社の倒産、テレビ離れ、非営利ジャーナリズム

5

ナチス・ドイツのメディア戦略①

反ユダヤ主義、ポピュリズム、ラジオ理論

6

ナチス・ドイツのメディア戦略②

政治の美学化、ナチスの党大会、ベルリン・オリンピック

7

過去の克服①

非ナチ化、「集団の罪」は存在するか?、ヴァイツゼッカー演説

8

過去の克服②

歴史修正主義、被害者としてのドイツ人、「想起の文化」

9

移民・難民へのヘイトスピーチ①

「ガストアルバイター」、石油ショック、多文化主義

10

移民・難民へのヘイトスピーチ②

アメリカ同時多発テロ、PISAショック、ザラツィン『ドイツ自滅』

11

移民・難民へのヘイトスピーチ③

シャルリ・エブド襲撃事件、2015年難民危機、PEGIDAからAfDへ

12

原発をめぐる言説①

核の平和利用、石油ショック、チェルノブイリ原発事故

13

原発をめぐる言説②

地球温暖化、福島原発事故、「ジャーマン・アングスト」

14

社会の分断①

イギリスのEU離脱、米中対立とEU、新型コロナウィルス対策

15

社会の分断②

2020年アメリカ大統領選挙、フェイクニュース、陰謀論

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(ライブ配信またはオンデマンド)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、ライブ配信またはオンデマンドでの配慮を行う。(申請内容に確認すべき点がある場合は、必要に応じて診断書等の公的な証明書の提出を求めることがある)
① 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
② 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③ 海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【備考】
授業スケジュールはBCPレベル1~2を想定して記載している。BCPレベルの変更あるいは受講登録の結果によって、授業形態の切り替えを行う場合がある。変更があった場合にはmanaba+Rで周知を行う。

授業外学習の指示

 普段から習慣的に新聞を読むこと、テレビのニュースを見ること。また、書籍やインターネット等で情報収集することを通じ、ジャーナリズムと報道のあり方について知識と関心を蓄えておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業時間内に小テストを随時実施し、その回答内容から授業への取り組みを評価する(50%)

レポート。授業内容を理解した上で、自分が論じているテーマに関して独自の視点を打ち出せているかどうかを評価する。(50%)

成績評価方法(備考)

 出席自体は評価の対象としない。

受講および研究に関するアドバイス

 この授業ではマスメディアの報道のあり方を批判的に取り上げることが多いですが、いわゆる「マスゴミ」批判が目的ではありません。既存のジャーナリズムの信頼性と問題点をそれぞれ冷静に見極めようとする姿勢が大切です。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
断絶のコミュニケーション 高田博行・山下仁編 ひつじ書房 9784894769618

教科書(使用頻度、その他補足)

 受講者は教科書を購入し、持参すること

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
非営利放送とは何か――市民が創るメディア 松浦さと子・小山帥人 ミネルヴァ書房 978-4623052325
コミュニティFMの可能性――公共性・地域・コミュニケーション 北郷裕美 青弓社 9784787233820
市民がメディアになるとき 小山帥人 書肆クラルテ 9784886026477
メディアをつくる――「小さな声」を伝えるために 白石草 岩波書店 9784002708232
コミュニティメディアの未来――新しい声を伝える経路 松浦さと子・川島隆 晃洋書房 9784771021501

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

 授業で取り上げるテーマは時事性を重視するため、授業内容はシラバスで予告したものから変わる可能性があります。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/