Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
90524:Business Policy (U1) § 90525:Business Policy (U1) 2019 F1Q Thu6-7 Graduate School of Management HAMADA HATSUMI 2

Campus

Umeda/Umeda

Class Venue

演習室1/演習室1

Language

Japanese

Course Outline and Method

この科目(AMP推奨)は、企業経営の根幹となる理念や、その発想と実践について学ぶ。
有能な経営者は、企業の進路を見定めて戦略を示しその実行を統括し成果を獲得する。
慢心したトップが経営判断を誤ると、企業はいつのまにか、必ず衰退していく。
リーダーにふさわしい力量と人格は、一朝一夕に身に付くものではない。
経営者(経営幹部、事業継承者)を目指す人に受講を勧める。

Student Attainment Objectives

 1.企業の経営を統括するトップマネジメントの在りようについて説明できる。
 2.企業の社会的意義、経営者の的確な経営判断、倫理観について解釈できる。
 3.組織文化の経営に及ぼす影響を理解し、模範となる事例を調査探索できる。
 4.経営の継承(後継者選任と処遇)の適切なタイミングについて判断できる。
 5.将来の経営者就任時を想定し、経営理念(案)を策定し、プレゼンできる。

Recommended Preparatory Course

競争戦略(U1)春1Q 濱田担当とのセット受講を推奨

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

グローバル経営の課題

ケーススタディ:日本企業のポジション
アサインメント:企業をとりまく経営環境の把握
キーワード:経営環境(資源・資本市場)の変化、新興国企業の台頭

2

事業の創造、栄光と挫折

ケーススタディ:アップル

アサインメント:
  1)故スティーブジョブズ(共同創業者)のスタンフォード大学での講話録を  
    視聴し、彼の意図を理解すること。
        https://www.youtube.com/watch?v=Ve9o1vM0JUk
  2)素晴らしい経営理念・社是・社訓を持つ企業

フォーカス・クェスチョン:
  1)経営者の夢、ビジョン
  2)失意の底から這い上がる経営者
  3)情勢分析、先見力、環境対応能力

キーワード:事業機会、経営資源、経営理念

3

経営理念の浸透と企業変革

ケーススタディ:ジョンソン&ジョンソン

アサインメント:
  1)我が信条の徹底的理解
    http://www.jnj.co.jp/group/credo/index.html
  2)好ましいブランドを所有する企業
               https://www.youtube.com/watch?v=WOVobhDwDcE
  3)ブランドの育成方法


フォーカス・クェスチョン:
  1)「わが信条」の問題点
  2)企業不祥事の真因
  3)コンプライアンスとは

キーワード:経営理念、適正水準の利益

4

リーダーシップとマネジメント、ブランド、M&A

ケーススタディ:GE

アサインメント:
  0)GEとはどのような企業か?
    https://www.youtube.com/watch?v=9Ot_cM4Ptqk
    https://www.youtube.com/watch?v=QAvsWUrl2pw
  1)GEはなぜ凋落したか
  2)経営者の社内養成と外部招聘のPROS&CONS
  3)経営者としての素養と適正

フォーカス・クェスチョン:
  1)GEはどのような企業か
  2)リーダーシップとマネジメントの相違点
  3)理想的な経営者像、経営者の倫理観

キーワード:パーソナリティ、キャラクター、テンパラメント

*小テストを2時限目に実施する。欠席者は減点対象とする。
 但し、忌引き等やむをえない事情の場合、事前承認の上で別途レポートを提出。

5

企業文化と企業の盛衰、事業再生

ケーススタディ:ネスレ

アサインメント:
  1)同社ホームページの検索、競合商品の把握
  2)経営戦略と経営計画
  3)優れた企業文化を持つ企業

フォーカス・クェスチョン
  1)ヘッドハンティングされるプロ経営者像
  2)M&Aは1週間で意思決定

 キーワード:企業不祥事の真因、マトリックス経営と分権化

6

後継者の育成・選任、事業継承

ケーススタディ:インテル

アサインメント:見事な引き際・後継指名
フォーカス・クェスチョン:
  1)日本半導体産業の競争劣位の要因
  2)企業の持続的成長を可能にするリーダー像

キーワード:グローバル経営管理、グローバル戦略

7

ゲスト招聘講義:江崎グリコ株式会社 理事
        投資委員会事務局長
        グループ法務部長 松永 康尚 氏

テーマ:戦略とイノベーション
アサインメント:翌週までにA4で1枚の講義拝聴レポートを作成
フォーカス・クェスチョン:ゲスト講師への適切な質問

8

理想的な企業像(経営理念)のプレゼンテーション、及び、経営政策の最終纏め講義

アサインメント:発表資料(ppt)の作成と時間内発表
フォーカス・クェスチョン:他者の発表に対し適切にコメント

Class Format

Recommendations for Private Study

本講義では、A4で1枚程度の課題作成と3分以内での発表があります。
事前準備の上で授業に臨んでください。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

8回中6回以上出席、課題提出とプレゼンを単位認定の必須要件とする。

授業への主体的参加 (小テスト含む):50%
課題提出とプレゼンテーション内容等 :50%

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

日本経済新聞(経済教室、経営の視点等)に目を通しておくことをお薦めする。

経営政策は、経営の発展科目と位置づけている。企業の存在意義について、多様な視点から学ぶ。各自が理想とする経営者を取り上げ、優れた企業の基盤を考察する。学んだフレームワークを所属企業で実践する院生も多い。最終回は、院生が経営理念(案)を発表する。

2020年秋1Q朱雀キャンパスで開講の「戦略経営の実践」(毎週に渡り著名経営者が登壇)の受講予定者は、本講義を受講してください。
http://www.ritsumei.ac.jp/mba/curriculum/management/2018/

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
経営は何をすべきか ゲイリー・ハメル ダイヤモンド社 978-4-478-01569-8 生き残るための5つの課題
失敗の本質 戸部・寺本ほか 中央公論社 978-4-122018334 日本軍の組織論的研究
誰が第二次世界大戦を起こしたのか 渡辺惣樹 草思社 978-4-7942-2277-0 フーバー大統領『裏切られた自由』の解説書
昭和16年夏の敗戦 猪瀬直樹 中央公論新社 978-4-12-205330-4 若手エリート達のシュミレーション
アメリカの鑑・日本 ヘレン・ミアーズ メディアファクトリー 4-88991-350-5 歴史認識を新たにする書籍

Textbooks (Frequency of Use, Note)

受講前に上記いずれかの書籍を読み始めてください。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
イノベーターたちの日本史 米倉誠一郎 東洋経済新報社 978-4-49237120-6 近代日本の創造的対応を理解
マネジメント・バイブル ヘルムート・マウアー ファーストプレス 978-4-904336-29-8 元ネスレ名誉会長の著書

Reference Books (Frequency of Use, Note)

適切な参考書は、講義の中で紹介する。講義資料(毎回、配布予定)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

最新情報を反映したケースタディを機軸に、第一線講師も招聘し講義を進める。ゲスト講師の講義日程は、初回講義時に提示する。事例の陳腐化等の場合、変更がある事を予め了解されたい。

経営のフレームワーク解説とケーススタディ、受講生の課題発表、ディスカッション等を組み合わせ講義を進める。


欠席事前連絡、質問、課題提出等は、初回講義に提示したメールアドレスに送信して下さい。