授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16347:IR18‐DJ208 国際関係学セミナー(RA) § 16348:IR-DR206 国際関係学セミナー(RA) 2024 秋セメスター 月2 国際関係学部 中野 克彦 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

<概要>

 国際関係学の理解を深化(進化)させるうえで重要な基本文献である、西川長夫著『<増補>国境の越え方:国民国家論序説』を講読し、様々な観点から議論をおこなう。

・西川長夫著『[増補]国境の越え方:国民国家論序説』(平凡社ライブラリー、2001年)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b160571.html
(受講生は購入してください)

 本書は、「文化」「文明」に内在するイデオロギー性を解明し、「国民文化」が、近代国家が創出した「新しい伝統」にほかならないことを論じた名著とされている。いわば「文化の政治学」の内在論理を鋭く分析したものといえる。

 ときに無批判に言及される「日本文化」「フランス文化」といった「国民文化」は、いかに構築されたのか?身近な事例から理論的研究に至るまで、幅広いパースペクティブからグローバル化、多文化主義、アイデンティティのありようを論じている。そして、「文化」と「政治」の関係性について根本から認識の変化を迫る議論となっている。グローバル化の本質を掴む上で、重要な知見が得られるであろう。

<形式>
対面形式。毎回、各受講生は担当章を要約し、自身の議論を展開して、それをもとに全体討議をおこなう。質問は討議の際に受け付ける(講義後はマナバのコレクションでも受け付ける)。講師のメールアドレスをマナバに掲示する。受講生のコメント等については、内容を集約したうえで次回講義においてフィードバックを行う。受講生の理解度や疑問に応じ、マナバで必要な点を随時補足することで、理解度を深めていく。

受講生の到達目標

・国民国家論の理解をもとに、グローバルな視野から「文化」「文明」のイデオロギー性と政治性について論じることができる。
・ナショナリズムの基盤となる国民国家のイデオロギーについて、批判的な観点から議論することができる。
・多文化主義や文化アイデンティティについて、いま世界で起きている具体的な事例をもとに論じることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション

講義の進め方。テキストの概要と意義。発表者の割り当てと各章の配分。

2

第1章「世界地図のイデオロギー」

地図に表象されるイデオロギー

3

第2章「好きな国・嫌いな国」

心理的な世界地図

4

第3章「サイード『オリエンタリズム』再読」前半

前半の部分を講読

5

第3章「サイード『オリエンタリズム』再読」後半

後半の部分を講読

6

第4章「欧化と回帰」

欧化と回帰のサイクル

7

第5章「起源:ヨーロッパ的価値観としての文明と文化」

文明と文化

8

第6章「フランスとドイツ」

対抗概念としての文明と文化

9

第7章「日本での受容」

翻訳語としての文明と文化

10

第8章「国民文化と私文化」

「日本文化」「国民文化」への疑い

11

第9章「二つの『日本文化私観』」

ブルーノ・タウトと坂口安吾。文化の国境を越える

12

増補:「グローバリゼーション・多文化主義・アイデンティティ」前半

グローバリゼーションとは何か 多文化主義の可能性 アイデンティティの政治性

13

増補:「グローバリゼーション・多文化主義・アイデンティティ」後半

後半部分の講読

14

解説「「国民国家」論の功と罪」(上野千鶴子)、関連論説

解説および関連論説を講読

15

全体議論と纏め

これまでの講読内容や議論に対する全体討議と纏め。関連論説の紹介。今後の学びのアドバイス

授業実施形態

第1回から第15回まで、対面授業。

授業外学習の指示

・事前学習(発表者 プレゼンテーションの準備)
受講生は、各自割り当てられた章について、講義の前に熟読し、プレゼンテーションの準備をおこなう。レジュメを作成し、事前に講師に送る。

・事前学習(発表者以外)
事前に配布された各章を講義までに読む。

・事後学習(受講生全員)
講義内容について、コメントを100~300字程度でマナバの「プロジェクト」頁に投稿する。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

プレゼンテーション 60%
講義中の発言+事後コメント投稿 40%

成績評価方法(備考)

成績は、講義への参加の様子を含め、総合的に判断します。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
増補 国境の越え方:国民国家論序説 西川長夫 平凡社ライブラリー 4582763804

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html