授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15884:IR18‐AJ104 社会学(R) § 15885:IR-AR104 社会学(R) 2024 春セメスター 水3 国際関係学部 栢木 清吾 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG009号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

〈授業のテーマ・授業内容の概要〉
本授業では社会学(細かく言えば「国際社会学」「歴史社会学」「都市社会学」「文化社会学」)の基本的な概念や理論、方法を習得しながら、現代社会が抱えているさまざまな問題について批判的に考察できる「社会学的想像力」を養っていきます。その際、「食」を考察の素材にします。私たちが日々あたりまえのように口にしている食材や料理は、どのような歴史的経緯を経て私たちの食卓に並ぶようになったのでしょうか? それらは何処で誰がどのような条件下で生産しているでしょうか? 食に関わる嗜好や習慣は、私たちのアイデンティティや他者との関係とどのようにかかわっているでしょうか? このような問いを一つ一つ丁寧に掘り下げていくことで見えてくる、都市生活や産業構造の変容、メディアが変化させる人間関係、ナショナリズム、階級やジェンダー、「人種」に関わる差別や不平等、戦争や植民地主義の影響といったテーマについて検討します。

〈授業スタイル・フィードバックの方法〉
本授業は対面授業です。毎回授業内容に関する課題(コメントシート)を出し、翌回の授業冒頭でフィードバックを行います。また、事前・事後学習のためリーディングテキストや視聴覚資料の精読・視聴を求めます。

〈キーワード〉
個人、共同体、メディア、ナショナリズム、レイシズム、ジェンダー、都市、グローバル化、移民、身体、労働、家事、感情、感覚、記憶、戦争、占領、植民地主義

受講生の到達目標

(1)社会学の基礎的な概念や理論、方法を習得する。
(2)グローバルな視座にもとづく社会学的想像力を身につける。
(3)現代世界が抱えるさまざまな課題について批判的に検討できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

1年生を想定した授業ですので、特にありません。ただ、履修者に高校レベルの「地歴公民」の知識があることを前提に講義を行います。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション:社会学的想像力とは何か?

チャールズ・ライト・ミルズ、社会学的想像力

2

きのう誰と食べた?:孤食と共食について考える

孤食、共食、共同体、儀礼

3

なぜSNSには食べ物の写真があふれているのか?:メディア・自己呈示・顕示的消費

ソーシャルメディア、個人化、差異化、アーヴィン・ゴフマン、自己呈示、顕示的消費

4

現代都市生活と「ひとり空間」の増加

都市、都市化、都市論、公共空間、サードスペース

5

作法と無作法、そこにみる階級闘争

身体、身体技法、マルセル・モース、ピエール・ブルデュー、卓越化、文化資本

6

スマイル0円?:サービス産業と感情労働

アーリー・ホックシールド、感情労働、マクドナルド化、やりがい搾取、「ブラックバイト」

7

家事の「タイパ」とジェンダー不平等

家事労働、ジェンダー、タイムパフォーマンス、時短、時間、家電、テクノロジー

8

ホーム・メイド・クッキング:再生産労働の国際分業と移民

サスキア・サッセン、グローバル・シティ、移民の女性化、家事労働移民、再生産労働

9

美味は国境を越える?:「和食」の文化遺産化と(凡庸な)ナショナリズム

ナショナリズム、凡庸なナショナリズム、国民料理、想像の共同体、伝統の創造

10

「カレー」の発明と(ポスト)植民地主義

植民地主義、ポストコロニアリズム、人種差別、ウマ・ナーラーヤン

11

フード・レイシズム:人種化される味覚と嗅覚

レイシズム、「人種」概念、人種化、身体、五感、感覚器官、ポール・ギルロイ、レス・バック

12

トロピカル・フルーツとモノカルチャー経済

モノカルチャー、多国籍企業、缶詰、ヴァンダナ・シヴァ、環境レイシズム

13

コカ・コロナイゼ―ション:戦争と「敗者のグローバル化」

戦争、グローバル化、文化帝国主義、ポピュラー・カルチャー

14

「ギブ・ミー・チョコレート」の記憶風景

占領、基地、記憶の社会学、記憶風景

15

全体のまとめ

授業全体の振り返りと、質疑応答、さらなる学びに向けた書籍・映画などの紹介

授業実施形態

全回、対面形式の授業を行います。

授業外学習の指示

初回の授業で各回のテーマに関する参考書のリストを提示します。本授業を理解し、到達目標を達成するためには参考文献に当たり、積極的な授業外の学習を進め、予習・復習する姿勢が望まれます。

また予習・復習の教材として、リーディングテキストや視聴覚資料をmanaba-Rを通じて共有します。それらの精読・視聴、および課題(コメントシート)の執筆・提出に、1授業あたり平均して100分程度(目安)の作業・準備が必要となります。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

受講生の到達目標(1)(2)に対応して、毎回、その回の授業の内容に関係する課題(コメントペーパー)を出します。授業の理解度とともに、記述内容の客観性、論理性によって評価します(50点)。

受講生の到達目標(3)に対応して、4000字程度の期末レポートを課します。テーマ選択の独自性、および論理的説得性によって評価します。論題・形式については第14回の授業で発表します(50点)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は用いず、各回授業レジュメを配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
社会学的想像力 C・ライト・ミルズ ちくま学芸文庫 4480097813
ふれる社会学 ケイン樹里安ほか編 北樹出版 4779306183
国際社会学入門 石井香世子編 ミネルヴァ書房 4779511348
社会学の考え方〔第2版〕 ジグムント・バウマン ちくま学芸文庫 4480097465
21世紀を生きるための社会学の教科書 ケン・プラマー ちくま学芸文庫 4480510311

参考書(使用頻度、その他補足)

上記以外にも毎回授業で多数の参考書を紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html