授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
50616:法学基礎Ⅰ(P) § 50617:憲法Ⅰ(P) 2022 春セメスター 月3 政策科学部 山本 隆司 2

キャンパス

OIC

授業施設

C274講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 担当者の山本は民法学を専門として研究に取り組んできた。この講義では、民法学を専門としてきたという視点から、法律について勉強しようとする人のための全体的な入門的講義とすることを意識している。

 日本法の条文の読み方、解釈の方法につき、法律のでき方、歴史的形成過程、現在の法律全般の配置とそれぞれの役割、等を踏まえて、憲法・民法・商法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法その他の諸法について、包括的に講義する。

 担当者としては「解り易く」講義するつもりである。

受講生の到達目標

 六法の使い方について一定の見識を持つこと。
 法律上の問題が発生した場合の解決の糸口にアクセスすることができるようになること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 高校時代までに学んだ社会科の諸領域、特に政治経済倫理社会・公民をはじめ、世界史(西洋史・東洋史)・日本史を思い出してほしい。諸君が高校時代までに教科書を通じて習ってきたことが、大学での講義の基礎となること、しかし「習ってきて当たり前と考えていることが大学での講義を前提とする研究では時に修正を求められ得ること」を実感してもらえれば幸甚である。
 ※ 例えば。憲法体制を理解する上で話題が及ぶ古代ローマについて用いられる「王制」「共和制」「帝  政」という区分の用語とか、中世の神聖ローマ帝国とか近世のドイツ帝国という日本語(訳語)とか、  講義の中で疑問を呈することもある。法学は社会科学の一環であり、その社会科学は厳密な概念の定義  とともに考え方に関する疑問を大切にする。それをこの講義の中で学び取っていただければと考えてい  る。


 また、政策科学部では、この科目の他に「法学基礎Ⅱ」では民法入門的な事柄と法律行為論・代理を、「民法Ⅱ」では契約法を、「民法Ⅲ」では金融取引と債権の保全・回収に関する法制度を、「政策科学特殊講義(PG)」では損害賠償に関する諸問題を講義する。本年度中または来年度以降に行政法などとともにこれらの民法関連法律諸科目を受講し、将来進路に役立てるような法学的素養を養うことができるようにしたい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

具体的な話(1):民事事件

損害賠償(自動車事故・製造物責任・医療事故)

損害賠償法の基本的な考え方

2

具体的な話(2):刑事事件

暴行・傷害・傷害致死と殺人・その他の致死事件

刑事訴訟の考え方と仕組み

3

具体的な話(3)憲法に関わる事件

憲法事件とは…
違憲立法審査権

4

具体的な事件を巡る法律の役割(1):裁判とはどんなものか

法解釈と裁判手続き
民法・刑法と民事訴訟法・刑事訴訟法
判決や和解の執行

5

具体的な事件と法律の役割(2):訴訟当事者と裁判官。

当事者には何が求められているのか…原告と被告
裁判官は何をするのか…訴訟指揮と判決
この過程で法律はどのように働くのか

6

国家機構に対する法的規律の原則(公法と私法)

法体系全体を支配する考え方
公と私⇒公法と私法

7

国家と法との関わり(司法国家から行政国家へ)

国家の役割としてどんなことが期待されるのか
産業革命期の国家
市場原理主義と福祉国家

8

近代国家としての日本と現在の法制度に至るまでの経過

大日本帝国憲法の制定と日本国憲法の制定
民法典の制定

9~13

憲法の仕組みと役割(1~5)

憲法とは何だろうか。

日本以外の国(アメリカ合衆国、フランス共和国、ドイツ連邦共和国)の憲法と日本国憲法との比較

特に違憲審査の構造の比較

14

法律のでき方

内閣と衆参両院にある法制局の役割
アメリカ法と日本法との、裁判に課された役割の違い

15

全体の総括

授業実施形態

 第1回の講義はメディア授業で行う。
 以降は、感染状況を見て考えるが、基本は対面講義を考えている。

BCPレベル3以上:メディア授業
BCPレベル1~2 :【対面授業:10回、メディア授業:5回】

授業外学習の指示

 大学の授業は、単に教室に来て講義を聴くだけに終始するものではなく、自宅での自学自習が前提である。この講義でも、受講生は3時間の予習をしてきていることを前提に話し、その次の回は、前回の講義について1時間半の復習をしたことを前提に行う。
 予習に必要なことはその都度、講義の終わりに文献等を示す。その予習の成果について、時に講義の最中にこちらから受講生に担当者から質問してこれに答えてもらうことがあるものとする。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

 受講生諸君が、manabaの当該科目のコンテンツを担当教員のメッセージの指示に従って閲覧しているか否かを確認する。
 受講生に質問したいことがあれば、担当教員にメール等を送信して下さい。
 7月にレポートの提出を求める。これと、4月に提出してもらったレポートの評価を加味して(未提出でも不利には扱わない。加点要素として考える)成績評価を行う。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 法律学における、諸文献を読むことによる自学自習は非常に重要である。
 基本書・教科書をはじめ、解説にせよ論文にせよ、文献というものは、何を主題とし、これについてどのような論点を取り上げて言及し、それをどのように述べているかを著者の意に沿って正確に理解し、次にこれを批判的に検討する、という姿勢と手順を踏まえることが重要である。当たり前のことではあるが、とりわけ法律学の学習と研究に際してあえて述べておく。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ポケット六法 有斐閣
デイリー六法 三省堂

教科書(使用頻度、その他補足)

六法には最初の講義で説明する。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

判例が掲載された書物については最初に説明する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html