授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15832:[2025 秋セメスター]比較政治論 (S) 2025 秋セメスター 水2 産業社会学部 加藤 雅俊 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG303号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
本講義では、比較福祉国家論を中心に、比較政治学の諸理論や分析枠組を学び、それらの観点から日本を中心とした先進諸国を分析することによって、①日本および先進諸国の政治経済システムの諸特徴をよりよく理解し、②比較政治(経済)学の基本的な発想法を学ぶこと、そして③現代(日本)の政治(経済)システムに対して自分自身の意見を持てるようになることを目的としている。
具体的には、①戦後の高度経済成長期を支えた「ケインズ主義的福祉国家」の一般的な特徴とそこにおける日本の特徴、そして、各国の動態を説明するための諸要素、②グローバル化とポスト工業化を経た「ポストケインズ主義的福祉国家」の一般的特徴とそこにおける日本の特徴、そして、各国の動態を説明する諸要素、③ポスト福祉国家の可能性と課題を検討する。3つのテーマの検討を通じて、日本を事例に、比較政治学の見方・考え方を実践的に学んでいく。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

・比較政治(経済)学のさまざまな理論を身に付ける
・比較政治(経済)学の理論に位置づけることで、日本の政治(経済)システムの特徴を把握する
・現代(日本)の政治(経済)システムに対して、自分自身の意見を持てるようにする

事前に履修しておくことが望まれる科目

・現代政治論などの政治(学)系の科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1(対面授業)

イントロダクション:比較することの意義

比較の二つの意義、比較分析の代表的な方法

2(対面授業)

1:福祉国家の政治学的分析とは何か--

社会諸科学における福祉国家分析、福祉国家の定義、政治学的分析の固有性

3(対面授業)

2:高度経済成長期の福祉国家①-ケインズ主義的福祉国家の特徴と諸基盤-

ケインズ主義的福祉国家、埋め込まれたリベラリズム、フォーディズム、男性稼得者モデル、脱商品化、戦後和解

4(対面授業)

3:高度経済成長期の福祉国家②-ケインズ主義的福祉国家の多様性-

エスピン-アンデルセン、福祉レジーム論、自由主義レジーム、保守主義レジーム、社会民主主義レジーム

5(対面授業)

4:高度経済成長期の福祉国家③-ケインズ主義的福祉国家における政治-

産業化論、権力資源動員論、歴史的制度論、アイディア中心アプローチ

6(対面授業)

5:高度経済成長期の福祉国家④-日本の固有性とその背景-

雇用保障重視、機能的代替性、自民党の一党支配、中選挙区制

7(対面授業)

6:ケインズ主義的福祉国家への変容圧力①-福祉国家の危機論と福祉国家への諸批判-

経済自由主義、ネオマルクス主義、新左翼、環境論、フェミニズム、地方分権

8(対面授業)

小テストとこれまでの復習

9(対面授業)

7:ケインズ主義的福祉国家への変容圧力②-経済社会環境の変化と諸対応-

グローバル化、ポスト工業化、新保守主義、新しい社会民主主義

10(対面授業)

8:現在の福祉国家①-ポストケインズ主義的福祉国家の特徴と諸基盤-

ポストケインズ主義的福祉国家、経済自由主義優位の国際経済体制、ポストフォーディズム、雇用の流動化、家族の多様化、再商品化、脱家族化、政治の流動化

11(対面授業)

9:現在の福祉国家②-ポストケインズ主義的福祉国家の多様性-

新自由主義、自由化・規制緩和、福祉国家の縮減、社会的投資、福祉国家の刷新

12(対面授業)

10:現在の福祉国家③-ポストケインズ主義的福祉国家における政治-

経済社会還元論、政治主体への注目、政治制度への注目、政治的アイディアへの注目

13(対面授業)

11:現在の福祉国家④-日本の固有性と背景-

新自由主義化、福祉国家の縮減、政治行政改革、理念としての新自由主義の台頭

14(対面授業)

12:福祉国家をこえて-福祉国家改革の諸相-

ワークフェア、アクティベーション、ベーシックインカム

+R授業(14回目終了後にオンデマンド配信)

授業全体のまとめ:比較政治学の意義と課題

※上記はあくまでも予定であり、諸事情によって、講義内容の一部を変更する可能性があります。申し訳ありませんが、ご理解ください。

授業実施形態

原則として、対面で実施します。なお、諸事情によって、視聴可能期間を設定したオンデマンド配信を行う場合があります。また、休講時の補講については、オンデマンド配信で実施します。
【+R授業】は、第14回授業(最終講義)の終了後にオンデマンド配信で実施します。
なお、詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

・授業で学んだことを、授業後に参考文献などを活用しながら復習してください
・授業で学んだことを、日常生活における諸事象を考える際に利用してください

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 45

授業内容の理解度を確認するために行います。①授業で説明してきた概念・用語を説明してもらう問題(3問程度)と、授業内容をふまえて論述してもらう問題(1問程度)を予定しています。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
55

①授業内容をふまえた最終レポート(35%)、②小テスト(10%)、③日常的な課題(10%)を用いる。

・最終レポートは、授業内容に関連した論題に関して、A4で3頁以上のものを執筆してもらう予定です(最終週に提出予定) 。
・小テストは、授業内容の理解度を確認するために実施します。8回目の授業時を予定しています。
・日常的な課題は、授業への主体的参加の程度を確認し、また学習効果を向上させるために行います。その週の内容に関するミニレポートを、授業前に提出してもらいます。

※詳細については、初回授業時に説明します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

本講義では、特定のテキストを採用せず、各回ごとにレジメを配布し、それに基づき授業を進めていく。授業内容と関連深いテキストは、以下である。新川敏光・井戸正伸・宮本太郎・眞柄秀子『比較政治経済学』有斐閣、2004年。宮本太郎(編)『福祉+α 福祉政治』ミネルヴァ書房、2012年。鎮目真人・近藤正基(編)『比較福祉国家』ミネルヴァ書房、2013年。新川敏光(編)『福祉+α 福祉レジーム』ミネルヴァ書房、2015年。C・ピアソン『曲がり角にきた福祉国家』未来社、1996年。圷洋一『福祉国家』法律文化社、2012年。田中拓道『福祉政治史』勁草書房、2017年。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

個別のテーマに関する参考文献については、授業で適宜紹介していく。 講義内容を理解し、各自で学習を進めていくために、比較政治学の教科書を手元に置いておくことを推奨する。例えば、以下の文献を参照。粕谷祐子『比較政治学』ミネルヴァ書房、2014年。久保慶一・末近浩太・高橋百合子『比較政治学の考え方』有斐閣、2016年。岩﨑正洋『比較政治学入門』勁草書房、2015年。河野勝・岩崎正洋(編)『アクセス比較政治学』日本経済評論社、2002年。岩崎美紀子『比較政治学』岩波書店、2005年。B.Clift『Comparative Political Economy』Palgrave、2014年。G.Menz『Comparative Political Economy』Oxford Uniersity Press、2018年。C. Hay『Political Analysis』Palgrave、2002年。これら以外にも、自分にあった政治学の教科書を手元に置いておくことを推奨する。政治学の教科書としては、以下の文献を参照。加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦『現代政治学(第四版)』有斐閣、2012年。久米郁夫・川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝『政治学(補訂版)』有斐閣、2011年。建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史『比較政治制度論』有斐閣、2008年。C.Parsons『How to Map Arguments in Political Science』Oxford University Press、2007年。M.Lichabach and A.Zukerman(eds.)『Comparative Politics(2nd)』Cambridge University Press、2009年。R. Goodin(ed)『The Oxford Handbook of Political Science』Oxford University Press、2007年。 C.Boix and S.Stokes(eds.)『The Oxford Handbook of Comparative Politics』Oxford University Press、2009年。

参考になるwwwページ

講義で適宜紹介していくが、政府機関や各新聞社などのホームページなどが有益である。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

講義中の私語は、他の受講生の迷惑になるため、厳禁とします。また、その他の注意点については、イントロダクションの際に説明します。講義内容や学習方法など分からないことがあったら、講義の前後の時間や質問用紙を用いて、積極的に質問してください。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/