授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
11459:東洋史概論Ⅲ(L) 2022 秋セメスター 火3 文学部 井上 泰也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG208号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

〔宋代中国の社会と文化〕
 中国社会が今なお抱え込む、決して一筋縄では行かない多様性と驚異的な一元性―すなわち、文化人類学者 費孝通氏のいう、多元一体構造は、いかに構築され、またこの先どこに向かうのか、本講義では、宋代中国の社会と文化の検討を通じて、当課題への接近を図りたい。
 孟元老『東京夢華録』全10巻は、北宋の首都開封の都市文明を照射して余す所が無い。但し、本書が執筆されたのは、金軍の攻撃によって首都が陥落してから、約20年後のことであった(1147年自序)。
 京都岩倉大雲寺の僧・成尋(1011-81年)の『参天台五台山記』全8巻(1072年3月15日-1073年6月12日)は、比叡山延暦寺の僧・円仁(794-864年)の『入唐求法巡礼行記』全4巻と並び、日本人渡海僧による中国滞在日誌の双璧をなす。本講義後半では、当『日記』に沿って成尋の足跡を辿りながら、北宋・煕寧年間における中国社会について、具体的に検討していきたい。
 受講生は、項目ごとのコメント提出の他、随時質問を行う。必ず次回授業で重要事項を確認し、誤りは正す。

受講生の到達目標

宋代史を具体的に体感し、中国社会の特質に接近する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1〜2回目

唐末五代十国時期の意義

唐宋変革論

3〜6回目

宋代史の枠組み

人口・科挙・司馬光

7~8回目

『東京夢華録』の世界

都市繁盛記

9~15回目

『参天台五台山記』を読む

宋代中国への旅

授業実施形態

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第3週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。

【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。

授業外学習の指示

宋代史概説等を読み、知見を深める(文献は適宜紹介する)。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
50

宋代社会への理解度を問う。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

随時、授業内容に関するコミュニケーションペーパーの提出を求め、授業への取り組み度を問う。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

使用せず(プリント配布)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『概説中国史 下 近世―近現代』 冨谷至・森田憲司 編 昭和堂 9784812215173
『東京夢華録―宋代の都市と生活』 入矢義高・梅原郁(訳注) 平凡社 4582805981
『参天台五臺山記』上・下 藤善眞澄(訳注) 関西大学出版部 9784873544496;9784873545165

参考書(使用頻度、その他補足)

他の文献については、講義中に随時紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html