授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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11457:東洋史概論Ⅰ(L) | 2022 | 秋セメスター | 水4 | 文学部 | 落合 淳思 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
本授業は、中国の新石器時代から秦王朝までについて、政治史を中心にして時代順に概説する。中国古代史は、近年、根本的な部分についても新しい説が提示されるようになった分野であり、授業では新説と旧説の相違についても解説する。
また、中国古代には人間社会の様々な要素が出現しており、ほかの地域や現代社会との共通点も少なくない。本授業では、そうした人間社会の普遍性にも言及する。
本授業は講義形式であり、期間内に3回の小レポートを課す。レポートに不備が多い場合、BCPレベル1~2で対面授業の場合には個別に口頭で指導・アドバイスをおこなう。BCPレベル3~4等で対面授業ができない場合にはメールでの指導・アドバイスとする。
受講生の到達目標
2.各時代における社会背景と政治・制度との因果関係を説明できる。
3.人間社会の普遍性と特殊性を理解できる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1 | 中国古代史の概要 |
歴史学の方法 『史記』の矛盾 学説の変化 人間社会の普遍性 |
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2 | 新石器時代 |
仰韶文化 竜山文化 農耕・牧畜 墓葬 環濠集落 戦争の出現と一般性 |
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3 | 初期国家 |
二里頭文化 二里岡文化 宮殿 青銅器 「夏王朝」の創作 社会の発達と格差 |
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4 | 甲骨文字と殷王朝の社会 |
殷代の社会 殷代の祭祀 甲骨文字と漢字 甲骨文法と漢文 言語・文字の性質 |
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5 | 殷王朝の歴史 |
甲骨占卜の操作と改竄 儀礼による支配 殷代の地方支配 合理性の衝突 |
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6 | 金文と西周王朝の社会 |
青銅器と金文 「酒池肉林」伝説 諸侯の封建制 賜与金文 人間社会の階層 |
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7 | 西周王朝の歴史 |
西周王朝の支配地域 冊命体制 共和時代 内乱と東遷 人間社会と儀式 |
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8 | 春秋時代の社会と文字資料 |
『春秋』と『左伝』 貴族制社会 「管鮑の交わり」 なぜ物語が信じられるのか |
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9 | 春秋時代の覇者体制 |
会盟 斉の桓公 晋の文公 楚の荘王 「五覇」の解釈 覇権の普遍性 |
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10 | 覇者体制の崩壊 |
覇者体制の崩壊 貴族制の崩壊 専制君主の出現 戦国時代の年代 覇権崩壊の条件 |
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11 | 戦国時代の専制君主 |
成文法の出現 官僚制 徴兵制 生産体制と支配体制 唯物史観とその問題点 |
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12 | 戦国時代の儒家・法家 |
孔子 孟子 荀子 韓非子 商鞅 『論語』 仁・礼・法の関連と一般性 |
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13 | 戦国時代の諸思想 |
道家 老子 荘子 墨家 兵家 孫子 名家 普遍的理想と現実社会 |
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14 | 戦国時代の戦争と外交 |
「合従連衡」の伝説 産業の変化 青銅貨幣 人口政策 戦争と平和の一般原則 |
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15 | 始皇帝の事績と伝説 |
呂不韋伝説 始皇帝の政治と思想 焚書と坑儒 陳勝呉広の乱 集権と分権 |
授業実施形態
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第3週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。
授業外学習の指示
また必要に応じて参考資料を用いること。ただし剽窃やコピー&ペーストは厳禁とする。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | ||
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 授業期間内に3回の小レポートを課す(各回700字程度、各回等分点数で評価する)。
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成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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概説中国史(上) | 冨谷至・森田憲司編 | 昭和堂 | 9784812215166 | |
《世界歴史大系》中国史1 | 太田幸男ほか | 山川出版社 | 9784634461505 | |
殷 | 落合淳思 | 中央公論新社 | 9784121023032 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html