授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
32324:(教)教育課程論(N1) 2024 春セメスター 火6 経済学部,理工学部,生命科学部,スポーツ健康科学部,経済学研究科,理工学研究科,スポーツ健康科学研究科,生命科学研究科 鳥居 朋子 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 106号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 教育課程やカリキュラムとは、学校全体の教育計画のことである。各学校は、学習指導要領という国の基準に従いつつも、子どもや学校の実態に即したオリジナルな教育課程を編成できる。本授業では、我が国の学習指導要領の歴史的変遷やその社会的背景についての理解をふまえ、教育課程の役割・機能・意義や、教育課程編成の基本原理、教育課程編成の方法、教育課程を計画・実施・評価・改善するカリキュラム・マネジメントの意義について考察していく。そのために、講義に加え、実践事例の検討やペア・グループでの話し合いを行う。

受講生の到達目標

1 教育課程(カリキュラム)の歴史的な変遷をふまえ、教育課程の意義や編成の一般原則を説明できる。
2 現代社会におけるカリキュラムをめぐる動向について、主要な点を教育学的な視点から論述することができる。
3 特色あるカリキュラムの開発およびマネジメントに基づいた独創的な学校づくりに意欲を示すことができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

とくに無し

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1【対面授業】

イントロダクションと教育課程論へのいざない
※成績評価方法等の受講に関する重要事項を説明するため、必ず出席すること

本授業の説明、自己紹介、教育課程とは

2【対面授業】

教育課程の概念と意義

教育課程とカリキュラム、カリキュラムの語源、隠れたカリキュラム

3【対面授業】

学習指導要領の変遷(1)

戦前・戦中の教育、学習指導要領の由来、経験主義、現代化カリキュラム

4【対面授業】

学習指導要領の変遷(2)

ゆとり教育への転換、新しい学習指導要領、「主体的・対話的で深い学び」、2030年の教育像、教育のデジタル化

5【対面授業】

子どもの発達と教育課程

人間の発達課題、学習のレディネス

6【対面授業】

教育課程編成の基本原理や一般的原則(1)

教育目的・目標論、内容論

7【対面授業】

教育課程編成の基本原理や一般的原則(2)

教育方法論、アクティブラーニング、反転授業、インストラクショナル・デザイン

8【対面授業】

中間まとめ

特色あるカリキュラムの開発とマネジメントの事例

9【対面授業】

教育評価の理論と方法

カリキュラム・マネジメント、絶対評価、相対評価、目標準拠型評価

10【対面授業】

教育評価と自己評価

自己評価、自尊感情、自己肯定感

11【対面授業】

心やいのちの教育のカリキュラム

食育、生命倫理、いのちの授業、SDGs

12【対面授業】

キャリア教育のカリキュラム

キャリアの概念、進路指導、ライフサイクル

13【対面授業】

国際理解教育のカリキュラム

ユネスコ、国際教育勧告、参加型学習

14【対面授業】

諸外国のカリキュラム

国際比較の視点、欧米のカリキュラム、アジアのカリキュラム

15【対面授業】

まとめ:教育課程の再考

カリキュラム開発の今日的課題と展望

授業実施形態

対面授業を基本とします。
対面以外の実施形態をとる場合は、適宜指示します。

授業外学習の指示

ミニペーパー等の課題は、授業後の宿題とします。ミニペーパーの作成にあたっては、毎回の授業を自分の問題関心に照らしながら視聴するとともに、manaba+Rを通じた積極的な質問や、文献検討及び新聞記事や報道での情報収集等に努めてください。とくに、授業で取り上げたテーマについて自主的に調べ、十分な授業外学習によって学習成果を高め、ミニペーパーを作成してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

※3分の2以上の授業に出席し、ミニペーパー、講座案、まとめレポートを提出した者のみを成績評価の対象とします。ただし、いわゆる「出席点」の加点は行いません。
1. まとめレポート 40%
・到達目標1〜3に対応して、まとめレポートとして教育課程論に関するレポート課題を出します。①教育課程(カリキュラム)の歴史的な変遷をふまえ、教育課程の意義や編成の一般原則を説明できている、②現代社会におけるカリキュラムをめぐる動向について、主要な点を教育学的な視点から論述することができている、③特色あるカリキュラムの開発およびマネジメントに基づいた独創的な学校づくりに意欲を示すことができている、を基準とし評価を行います。
2. ミニペーパーと講座案 60%
・毎回の授業の終わりにその日のテーマに関してミニペーパーを課します(400字程度、1回3点)。なおかつ、カリキュラム開発の基礎として講座案の設計(18点)を課します。これらについては、到達目標1〜3に対応して、教育課程編成の現状と課題にかかわって、自分自身の考察を深めていることが評価の基準となります。以上の課題は、授業を受講した者のみが提出できます。

成績評価方法(備考)

最終課題としてまとめレポートを課します。また、毎回のミニペーパーの書き方については、単なる授業の感想ではなく、授業で指示した設問に対する回答や、毎回の授業の到達目標の達成度など、授業に主体的に参加していなければ論述できない内容とします。カリキュラム・マネジメントの基礎となる講座案の設計については、授業で解説した教育課程の理論や方法論を活用します。詳細は授業の中で説明します。なお、以上の課題は基本的にmanaba+Rを通じて提出します。

受講および研究に関するアドバイス

本授業は、受講生同士が協力して形づくっていく内容になっています。受動的な学びではなく、出来る限り、学生間、学生-教師間の応答機会の多い双方向的な授業を目指します。講義を聴いて内容を理解するだけではなく、manaba+Rを通じたグループでの議論や発表、演習に積極的にかかわり、主体的に授業に参加してください。また、各自が興味関心を持った個々のテーマについて、自分自身で掘り下げて考える習慣を身につけましょう。教育関係職を志望している人はもとより、人間の教育や学びに関心があるという人の積極的な受講を歓迎します。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

とくに指定しない

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
必携 教職六法 2025年度版 若井彌一監修 河野清和他編 協同出版 2024年2月刊行予定 関連するテーマの授業での参考とすること
「学ぶ」ということの意味 佐伯胖 岩波書店 4-00-003932-6 関連するテーマの授業での参考とすること
現代教育の制度と行政 河野和清編 福村出版 978-4571101441 関連するテーマの授業での参考とすること
論文の教室 戸田山和久 NHK Books 4-14-001954-9 C1395 ミニペーパーやレポートの書き方として参考にすること
よくわかる教育課程 田中耕治編 ミネルヴァ書房 978-4-623-05144-1 関連するテーマの授業での参考とすること
カリキュラムマネジメントの定着過程 中留武昭編 教育開発研究所 4873803586 関連するテーマの授業での参考とすること
スクールマネジメント 篠原清昭編著 ミネルヴァ書房 462304565X 関連するテーマの授業での参考とすること
教育課程 カリキュラム入門 柴田義松 有斐閣 4641076308 関連するテーマの授業での参考とすること
「いのち」を食べる私たち 村井淳志 教育史料出版会 4876524025 関連するテーマの授業での参考とすること
アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換 溝上慎一 東信堂 978-4-7989-1246-2 関連するテーマの授業での参考とすること
教材設計マニュアル:独学を支援するために 鈴木克明 北大路書房 4762822442 関連するテーマの授業での参考とすること
授業設計マニュアルVer.2: 教師のためのインストラクショナルデザイン 稲垣忠・鈴木克明 北大路書房 4762828831 関連するテーマの授業での参考とすること
AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井紀子 東洋経済新報社 4492762396 関連するテーマの授業での参考とすること
『中学校学習指導要領』 (平成29年3月告示 文部科学省) 関連するテーマの授業での参考とすること
『中学校学習指導要領解説(総則編)』(平成29年7月 文部科学省) 関連するテーマの授業での参考とすること
『高等学校学習指導要領』 (平成30年7月告 文部科学省) 関連するテーマの授業での参考とすること
『高等学校学習指導要領解説(総則編)』 (平成30年7月 文部科学省) 関連するテーマの授業での参考とすること
学士課程教育のカリキュラム研究 串本剛編 東北大学出版会 9784861633669 関連するテーマの授業での参考とすること
教育原理を組みなおす:変革の時代をこえて 松下晴彦・伊藤彰浩・服部美奈編 名古屋大学出版会 9784815810450 関連するテーマの授業での参考とすること
法規で学ぶ教育制度 古田薫・山下晃一編著 ミネルヴァ書房 9784623081820 関連するテーマの授業での参考とすること
文系と理系はなぜ分かれたのか(星海社新書) 隠岐さや香 星海社 978-4065123843 関連するテーマの授業での参考とすること
算数文章題が解けない子どもたち:ことば・思考の力と学力不振 今井むつみ・楠見孝・杉村伸一郎・中石ゆうこ・永田良太・西川一二・渡部倫子 岩波書店 978-4-00-005415-7 関連するテーマの授業での参考とすること
大学の質保証における教育プログラムの評価と改善−IR機能を活用した好循環づくりのティップス 鳥居朋子編 東北大学出版会 2024年3月刊行予定 978-4-86163-393-5 関連するテーマの授業での参考とすること

参考書(使用頻度、その他補足)

この他、授業中に適宜紹介する

参考になるwwwページ

Cinii  http://ci.nii.ac.jp/
論文検索のためのサイトです。気になるキーワードをもとに検索してみましょう。さらに、活用方法を図書館で尋ねてみましょう。 

文部科学省 http://www.mext.go.jp/
  白書や学習指導要領といった教育政策の基本情報を確認することができます。

国立教育政策研究所 http://www.nier.go.jp/index.html
  政策判断の基礎になる調査研究を実施している機関です。自分の関心のあるテーマに関する調査結果を見つけることができるはずです。サイト内検索を活用してください。

財団法人 日本青少年研究所 http://www1.odn.ne.jp/youth-study/
  国際比較調査の結果などを見ることができます。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

・受講のルール:対面授業やリアルタイム配信授業の場合は、授業への遅刻、途中退出、私語や携帯電話・メールの使用など、他者の学びの迷惑になるような行動をとらず、受講のマナーを守ってください。
・本授業の教材や動画等の撮影、録画、録音は禁止します。動画のURLは共有しないようにしてください。
・不正行為:大学での不正行為とは、カンニング行為によって自分の能力を不正確に伝えたり、他人の論文などを剽窃(ひょうせつ)したりすることで他人の権利を侵害することなどがあたります。万が一、不正行為があった場合は、大学の規則にそって対応します。
・何らかの配慮を必要とする学生は、すみやかに担当教員に直接申し出てください。配慮について検討します。配慮の申請方法についてはコースニュース等で周知します。
・授業に対する要望があれば、ミニペーパーに書いてください。できることであれば、必ず次回から配慮します。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html