授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
52010:[2025 秋セメスター]東アジアと朝鮮半島(B) 2025 秋セメスター 金1 経営学部,総合心理学部 鄭 雅英 2

キャンパス

OIC

授業施設

AC330講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この数年、KPOPや韓国ドラマ、映画、文学に料理やコスメなど、韓国の大衆文化・消費文化のコンテンツが日本の若い世代にも、すっかりなじみ深いものになりました。しかしその一方で、日本の朝鮮植民地支配に起因する歴史問題は、コリアン社会全体に多くのわだかまりを残しています。日本人の若者からは「KPOPも韓国も大好きなのに、なぜ昔の暗い歴史を掘り返すのですか?」「昔の歴史は忘れたほうが、お互い友好的になれる」-そうした声をよく聞きます。あなたはどう思いますか?
 本当の友だちになること、つまり友好関係を結ぶとは、いつでもお互いの歴史と文化・習慣、そして相手の気持ちを学び知ろうとすることから始まります。日本における韓流ブームは好ましい傾向ですが、その背後にある歴史や社会問題の存在を学ばずに「知らない」「無関心」のままでは、KPOPも韓ドラの流行もごく底の浅い「ブーム」で終わってしまうのは目に見えています。
 この講義は、現在の日韓関係の背後にある日本と朝鮮半島の歴史問題、急速に変動する朝鮮半島をめぐる国際情勢などを題材に、インターネット上を中心に氾濫する「嫌韓」や「反日」といった学術的根拠に欠ける無責任な言動に惑わされることなく、日本と朝鮮半島をめぐる近現代の歴史と社会、文化状況を東アジア全般の視点をふまえて基礎から学び、自分自身の観点で国際関係を見つめられる真のグローバリストを養成するための入門講座です。日韓の歴史や東アジアに生きる若者たちの「今」が分かれば、KPOPも韓ドラも、もっと面白くなります。
manaba+Rを用いて授業内でディスカッションしたり、有志学生によるプレゼンテーションも行い、講義内容を踏まえた学生間での討論を重視します。

【+R授業】第1回に実施します。詳細はmanaba+を参照。

受講生の到達目標


1.東アジアに生きる人々が共有する 現代史的問題(経済格差、ナショナリズム、人権問題など)を理解し、自らの視点に立って将来への展望を思考できる。
2.朝鮮半島をとりまくアジアの歴史・社会・文化についての基礎的な理解を得る。
3.「徴用工問題」や日本軍「慰安婦問題」など、ビビッドなテーマを通じて朝鮮半島に対する日本の植民地支配について自ら考えるための基礎知識を得る。
4.朝鮮半島の分断の経緯と国際的な意味について説明できる。
5.韓国社会の民主化の過程と現代史的な意味について説明できる。
6.日本とアジアの歴史問題について学習内容を踏まえながら、民主主義的な原則とマナーに従った率直な意見表明と他者とのディスカッションができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業に関して

問題の所在-朝鮮半島、中国、日本の視点から
講義の進め方・受講上の注意と評価方法に関する説明

2-3

Kポップ、だけじゃない若者たちの東アジア

経済格差と競争に悩む日韓中のZ世代
「悟り世代」「n個放棄世代」「寝そべり族」ーそれぞれのMZ世代
共感帯を探して

4-5

日本支配下の朝鮮とその実態

近代日本の帝国主義・植民地主義
差別と同化 排除と包摂
「親日派」とは何か?

6-11

朝鮮人「徴用工」と日本軍「慰安婦」をめぐって

東アジアの視点、世界の視点
戦争責任と戦後責任
植民地支配・戦争と性暴力
ドイツとアメリカの「戦後責任」

12

南北分断体制の朝鮮半島と東アジア

朝鮮解放と分断・朝鮮戦争
韓国の軍事独裁と民主化への過程
朝鮮民主主義人民共和国の建設と変容
アメリカ合衆国、中華人民共和国と朝鮮半島
南北対話の過程と展望

13

受講生プレゼンテーションとディスカッション

受講生によるプレゼンテーションとディスカッション

14


テストとまとめ

筆記試験と解題

授業実施形態

1,2回目をのぞく全授業回において、対面での授業を実施します。
ただし、諸事情で授業出席が困難な学生からの申し出に対しては、メディアを利用した授業(ライブ配信型 )による配慮を行います。必ず事前に担当教員に申し出てください。
第 1 回と2回については、受講登録者数が定まっておらず、教室内が密集する可能性があるため、メディアを利用した授業(ライブ配信型 )を実施します。

授業外学習の指示

・ネット、テレビ、新聞などのメディアを通じて、常時新しい社会的ニュースにアクセスする習慣を身に付けてください。その際、明らかに特定の他者や特定の民族・国家を誹謗中傷することを前提に伝えられる情報とその信頼度を見抜く情報リテラシーの向上を常に心がけるようにしましょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業の特定回に指定した授業内容への感想課題(40%)
最終授業の筆記試験(60%)

成績評価方法(備考)

学期末にプレゼンテーションに応募した場合、報告内容に応じて最大20点の加点をすることがある。
毎回の授業への感想・質問に関し、質の高い書き込みと判断される内容をほぼ毎回投稿した者には、最大10点を加点する。

受講および研究に関するアドバイス

・ネット、テレビ、新聞などのメディアを通じて、常時新しい社会的ニュースにアクセスする習慣を身に付けてください。その際、明らかに特定の他者や特定の民族・国家を誹謗中傷することを前提に伝えられる情報とその信頼度を見抜く情報リテラシーの向上を常に心がけるようにしましょう。
・レポート課題は必ず提出してください。
・授業内で特定の国家・民族・個人に対する誹謗・中傷行為(発言、投稿を含む)が見受けられた場合には、「立命館大学情報倫理ガイドライン」に沿った対応を行います。
・提出が義務付けられたレポート内容の全て、あるいは大半をAIを用いて作成した場合は、自ら学ぶ機会を放棄しただけではなく、カンニングと同様に見なしますので注意してください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日韓の歴史問題をどう読み解くか 内海愛子ほか 新日本出版 978‐4-406-06461-1
新・韓国現代史 文京洙 岩波新書 4004315778
朝鮮半島を日本が領土とした時代 糟谷憲一 新日本出版 978-4-406-06494-1

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/