授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13741:[2025 秋セメスター](教)教育相談の理論と方法(N) 2025 秋セメスター 火6 法学部,産業社会学部,文学部,法学研究科,社会学研究科,文学研究科 伊田 勝憲 2

キャンパス

衣笠

授業施設

啓明館KM301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

教育相談は、生徒が自己理解を深めたり、好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。
本講義では、カウンセリング心理学、学校心理学、臨床心理学スクールソーシャルワーク等の知見を生かしながら、生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識を身に付ける。そして、教師、保護者、地域の人々、専門家の連携、協働、連関によって子どもの成長を願い育み、指導・援助していく日常的な学校教育活動やいじめ、不登校、虐待など、スクールカウンセラーとの連携、校内、専門機関とのチーム援助活動の実際例を通して、学校における教育相談活動について理解する。

受講生の到達目標

(1)学校における教育活動全体との関係を踏まえた教育相談の意義と理論を理解している。
(2)カウンセリングを含む教育相談の基礎的な理論と方法に関する知識を理解している。
(3)児童期・青年期までの発達・学習等の知見を踏まえ、チームでの教育相談の進め方や校内外の連携の必要性を理解している。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

教育相談の過去・現在・未来と教師に求められていること

カウンセリング・マインド,構成的グループ・エンカウンター,アサーション・トレーニング,援助要請,ストレス・マネジメント

2

発達の視点を踏まえた児童生徒理解のあり方

発達段階説(ピアジェ,エリクソン),保護者の支援,帰属意識,適応
 【+R 授業】詳細はmanaba+R を参照

3

生徒指導提要(改訂版)を踏まえたこれからの学校教育相談のあり方

アセスメント,BPS(生物・心理・社会)モデル,重層的支援構造,チーム支援,教育相談コーディネーター,ガイダンスとカウンセリング,スクールロイヤー,多職種連携・協働

4

「不登校」相談の理解と対応の基本

「学校恐怖症」,「登校拒否」,児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査,実態調査,基本的帰属錯誤,教育支援センター(適応指導教室),学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)フリースクール,

5

「いじめ」相談の理解と対応の基本

いじめ防止対策推進法,重大事態(生命・心身・財産重大事態,不登校重大事態),4層構造,PTG(心的外傷後成長)

6

特別な支援を必要とする子どもへの対応の基本

インクルーシブ教育システム,障害者の権利に関する条約,合理的配慮,ユニバーサル・デザイン,発達障害,通級による指導,特別支援教室,二次障害

7

多様な背景の理解とニーズへの対応 <ゲストスピーカー>

子どもの貧困,ヤングケアラー,虐待,非行,特異な才能(2E),外国につながりのある児童生徒

8

医療機関と学校との連携

心と身体,投薬の必要性の検討,教師のメンタルヘルス,保護者の支援

9

心理療法の基礎理論とその応用

精神分析療法(フロイト),行動療法,認知行動療法,ソーシャルスキルトレーニング(SST),クライエント中心療法(ロジャーズ),ブリーフセラピー,リフレーミング

10

地域の専門機関と学校との連携

スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカー,集団守秘義務,要保護児童対策地域協議会(要対協),教育相談コーディネーター

11

日常の学級集団づくりと教育相談の関係

リーダーシップ,スクールカースト,学級風土・教室文化,発達支持的生徒指導・教育相談

12

ICTと教育相談

ネットトラブル,ネットいじめ,インターネット依存,デジタルシティズンシップ教育

13

性に関する教育相談

人権としての「性」,デートDV,性の多様性,SOGI

14

学校における危機対応と緊急支援

リスク・マネジメント,クライシス・マネジメント,安全教育,自殺予防教育

授業実施形態

対面授業を基本とします。
対面以外の実施形態をとる場合は、適宜指示します。

授業外学習の指示

(予習)『生徒指導提要』(改訂版)について,授業進度に応じて関連部分に目を通しておくことが望ましい。なお,『生徒指導提要』(改訂版)は,文部科学省のウェブサイトで公表されているPDFをダウンロードできる。
(復習)授業時に言及したキーワード等の意味について,教科書の該当ページを読み直して理解を定着させることが望ましい。また,これまでに履修した教職に関する科目との関連に注目しながら,特に発達・学習に関する基礎知識の定着に努めてほしい。そして,自らの問題意識を深めて実践の構想に活かすことを期待する。
(全般)参考書欄に掲載した書籍など,関心のある分野について発展的な学習に継続的に取り組むことを期待する。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

到達目標(1)及び(2)に関する理論や概念等の理解度を確認するために,学期中に計4回(1回につき10分程度)の小テストを行う(50%)。また,到達目標(3)について,学期中の小レポート課題として,模擬事例を提示した上で,教育相談の観点から見立てと手だてについての総合的な実践構想力を確認する(25%)。加えて,各回におけるコミュニケーションペーパーや出席カード等への記入内容から,本人の理解度や他の学生の理解促進への貢献度をもとに取組状況を確認する(25%)。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教師はもちろん,どのような仕事であっても教育相談・カウンセリング的な視点(さらにはインクルーシブ教育,共生社会,ユニバーサルデザインの視点)が必要とされている時代であると思います。これまでに学んできた心理学の基礎理論や概念について復習し,さらに理解を深める機会になれば幸いです。「理論“が”役立つかどうか」よりも「理論“を”どう役立てられるか」という発想を大切にして理論と実践をつなげてみましょう。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル時代の教育相談:多様性の中で生きる子どもと教師 大家まゆみ・稲垣勉編 ナカニシヤ出版 9784779517778

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書に沿って授業を進めますので,各自購入してください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
生徒指導提要:令和4年12月 文部科学省 文部科学省より無料でPDF(デジタルテキスト)公開あり
学校教育相談:理論と実践のガイドブック 春日井敏之ほか ほんの森出版 9784866141381
「発達」を問う:今昔の対話 制度化の罠を超えるために 浜田寿美男 ミネルヴァ書房 9784623095537
ACEサバイバー:子ども期の逆境に苦しむ人々 三谷はるよ 筑摩書房 9784480075512
子どもの貧困と「ケアする学校」づくり:カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える 柏木智子 明石書店 9784750349688

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

生徒指導提要(令和4年12月)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302912.htm

児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

いじめの問題に対する施策
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302904.htm
いじめ対策に係る事例集
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1409466.htm

 上記は,文部科学省 生徒指導等について
 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/index.htm
 より抜粋,再掲


通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2022/1421569_00005.htm

特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/169/index.html

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/