授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10697:特別活動・総合的な学習の時間の理論と方法 (S) 2023 秋セメスター 火2 産業社会学部 伊藤 陽一 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 特別活動、総合的な学習の時間とは何か。両者は、学校教育でどのような役割を果たしているのでしょうか。
 特別活動の目標は、小学校学習指導要領第6章第1で、「集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して、次のとおり資質・能力を育成することを目指す。」と示され、この特別活動の目標は、学級活動、児童会活動、クラブ活動及び学校行事の四つの内容の目標を総括する目標であるとしています。
 本授業では、受講生が主体的に小学校での特別活動の内容理解を深めながら、学校教育における特別活動の意義や役割について考察し、今日的教育課題解決の展望へと視野を広げていくことを目指します。また、特別活動の要である学級活動における「主体的・対話的で深い学び」を実現させるための「学習指導案」を作成することを通して、学級活動の指導過程の技能を身に付け、実践的な指導力獲得を目指します。
 総合的な学習の時間の目標は、学習指導要領第4章第1で、「探究的な見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」と示され、その具体的な目標・内容については各学校に委ねられています。
 本授業では、総合的な学習の時間の探究的な学習のプロセスや探究課題設定の理論を踏まえた上で、総合的な学習の時間で育成する「資質・能力」について理解を深めることを目指します。そして、具体的な実践例を通して、総合的な学習の時間の全体計画と年間指導計画の基本的な考え方を考察し、それに基づいて単元計画のポイントを生かした単元構想をデザインします。
 以上2点の目的を達成するために毎回の授業では、座席指定しペアやグループでの対話的な学びと自己省察を行います。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

Ⅰ特別活動の内容・目標の重点、意義や役割について説明できる。
Ⅱ学級活動で育てたい資質・能力を踏まえ、その指導過程を理解した学習指導案が作成できる。
Ⅲ特別活動と道徳科・学級経営・生徒指導との関連を理解し、それらが今後の学校教育についてどのように活かされていくか考察することができる。
Ⅳ総合的な学習の時間の目標を実現するための「探究的な学習」のブロスについて説明することができる。
Ⅴ総合的な学習の時間の指導計画や指導方法を理解し、単元計画をデザインすることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1〈対面授業〉

授業についてのオリエンテーション
・特別活動とは何か(小学校時代を思い出しての交流)   

授業内容構成,授業の進め方,到達目標と評価 特別活動の教育課程における位置づけ
 

2〈対面授業〉

学習指導要領における特別活動の目標と内容とは何か 学級活動の内容構成とは何か

特別活動で育てたい資質・能力 「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」
特別活動の基本的な性格と教育活動全体における意義
学級活動の内容構成(1)(2)(3)

3〈対面授業〉

学級活動(1)の目標と内容とは何か

学級活動(1)学級や学校における生活づくりへの参画について
ア 学級や学校における生活上の諸問題の解決「お楽しみ会」指導案作成 「合意形成」

4〈対面授業〉

学級活動(1)の目標と内容とは何か

学級活動(1)学級や学校における生活づくりへの参画について
イ 学級内の組織づくりや役割の自覚「係活動」指導案作成 「合意形成」 

5〈対面授業〉

学級活動(2)の目標と内容とは何か

学級活動(2)日常の生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全について 
ア 基本的な生活習慣の形成 「挨拶」指導案作成 「意思決定」

6〈対面授業〉

学級活動(2)の目標と内容とは何か

学級活動(2)日常の生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全について 
イ よりよい人間関係の形成 「SNS」指導案作成 「意思決定」

7〈対面授業〉

学級活動(3)の目標と内容とは何か

学級活動(3)一人一人のキャリア形成と自己実現について
ウ 主体的な学習態度の形成と学校図書館等の活用
「図書館・読書」指導案作成 意思決定

8〈対面授業〉

児童会活動(代表委員会活動・委員会活動・児童集会活動)の目標と内容とは何か

各活動の組織づくり・計画と運営方法 自発的、自治的活動 異年齢集団の意義

9〈対面授業〉

クラブ活動・学校行事の目標と内容とは何か

クラブ活動の組織づくり・計画と運営方法 学校行事の指導計画とその留意点

10〈対面授業〉

特別活動と学級経営、生徒指導とにはどのような関連があるのか 

学級 学級崩壊 学級経営 生徒指導 いじめ いじめの未然防止

11〈対面授業〉

特別活動と各教科、道徳科、外国語活動及び総合的な学習の時間とはどのような関連があるのか

「特別の教科道徳」の目標と内容 総合的な学習の時間の目標と内容 
道徳科と総合的な学習の時間の設立の経緯と意義

12〈対面授業〉

総合的な学習の時間の目標と各学校が定める目標及び内容とは何か

総合的な学習の時間の歴史と理念 探究的な見方・考え方 横断的・総合的な学習 目指す資質・能力 探究課題の設定

13〈対面授業〉

総合的な学習の時間の指導計画(全体計画と年間指導計画)とは何か 

指導計画(全体計画と年間指導計画)、単元計画の作成のポイント
目標を実現するにふさわしい探究課題 探究課題の解決を通して育成を目指す資質・能力
 

14〈対面授業〉

総合的な学習の時間の学習指導、探究的な学習指導のポイントとは何か

探究的な学習過程における「主体的・対話的で深い学び」 学習過程を探究的にすること

15〈対面授業〉

特別活動の振り返りと総合的な学習の時間の振り返りと学級活動指導案作成 

15分間の授業(事前説明・解説)
75分間で学習のまとめとしてのレポート作成・学習指導案作成

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(ライブ配信またはオンデマンド)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、ライブ配信またはオンデマンドでの配慮を行う。(申請内容に確認すべき点がある場合は、必要に応じて診断書等の公的な証明書の提出を求めることがある)
① 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
② 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③ 海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【備考】
授業スケジュールはBCPレベル1~2を想定して記載している。BCPレベルの変更あるいは受講登録の結果によって、授業形態の切り替えを行う場合がある。変更があった場合にはmanaba+Rで周知を行う。

授業外学習の指示

・毎回の授業後、manaba+Rのコンテンツ欄にアップされる「授業内容」を活用して、振り返り(復習)をして次の授業に臨むことがが重要。特に学習指導案については、「授業内容」を参考にして、自己点検が必要。
・「学習指導要領解説・特別活動編」「学習指導要領解説・総合的な学習の時間編」を熟読し、授業に臨むことを推奨。
・学生ボランティア、放課後学びサポーター等に参加し、学校現場での経験を積むことを推奨。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・毎回提出されたワークシート,指導案等の内容。授業中でのワークシート,指導案等に基づいてのペアやグループ内での話し合いの意欲・態度とコミュニケーション能力について総合的に評価(70%)
・毎回(第1回~第14回)の授業内容の理解度(ワークシート・指導案等)に応じ、0~5点で評価する。
・最終第15回のレポート・指導案等を重視し30点で評価する。
・感染拡大に伴いZoomでの授業となった場合の評価方法は、毎回の授業で配布するワークシート・指導案等の提出を、0~5点で評価し、最終第15回のレポートは、30点の配当とする。
 出席は、ワークシート・指導案・レポートの提出により認め、その提出期限は授業のあった日の午後12時30分までとする。ワークシート・指導案は、前日までにManaba+Rに掲載し、授業後はManaba+Rに授業内容(パワーポイントのPDF)をアップする。最終第15回のレポートは、当日の授業で提示する予定。ワークシート・指導案の未提出の場合は、欠席扱いとなる。

成績評価方法(備考)

・継続して授業出席することを重視。
・毎回,出席を確認し,2/3以上を評価要件とし、2/3以上授業に出席してワークシート等を提出した者のみを成績評価の対象とする。
・10分以上の遅刻(Zoomでの授業も同様)は、欠席扱いとする。(特別考慮すべき事情以外)
・Zoomでの授業でのワークシート・指導案の提出は、授業を実施した日の午後12時30分までとし、その後は特別の事情(公欠・診断書)がない限り認めない。未提出は、欠席扱いとなる。

受講および研究に関するアドバイス

・授業中でのペアやグループでの対話活動・共同活動で、他者の思いや考えを交流し、自己の考えを深めていけるように積極的に参加することを期待します。
・「学習指導要領」「学習指導要領解説・特別活動編」「学習指導要領解説・総合的な学習の時間編」をはじめ、それらに関する書物等に触れることを望みます。
・学校現場の教育活動の様子や児童の実態を理解するため,是非,学校ボランティア体験や「放課後まなび教室」学習サポーターをすることをお勧めします。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

「小学校学習指導要領解説特別活動編」(平成29年6月)「小学校学習指導要領解説総合的な学習の時間編」(平成29年6月)「に基づいて学習します。必要に応じて参考資料のプリントを配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
小学校学習指導要領解説・特別活動編 文部科学省 東洋館出版社
小学校新学習指導要領ポイント総整理・特別活動 杉田 洋 東洋館出版社
小学校学習指導要領解説・総合的な学習の時間編 文部科学省 東洋館出版社
小学校新学習指導要領ポイント総整理・総合的な学習の時間 黒上晴夫 東洋館出版社

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

・特別活動は,各教科,道徳,外国語活動及び総合的な学習の時間などの指導との関連を図って行うため,教育課程の全体について理解しておく必要があります。
・ 学校現場での実践活動例を随時具体的に示します。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/