授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14397:[2025 秋セメスター]政治学原論Ⅱ(J) 2025 秋セメスター 水2 法学部 長澤 高明 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS311号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本科目は政治現象に関する理論的アプローチを比較・整理し、政治学の基礎的概念についての理論的・体系的理解を期するものである。特に政治体制・イデオロギー・民族と国家等を取り上げて、抽象的な諸概念と理論について説明する。教科書は使用せず、毎回レジュメを配付する。

講義は初回からすべて教室にておこなう(事前にレジュメをアップしておく。念のため、レジュメをプリントしたものを私が教室に持参する)。
対面授業が続いている限り、理由の如何にかかわらず、配慮措置は行わない。
もし、何らかの事情で授業形態を変更する場合は連絡する。

質問はmanaba⁺Rの掲示板で随時受け付ける。なお、急ぎの場合は下記の私のメルアドに連絡すること。
tnt21447@pl.ritsumei.ac.jp

受講生の到達目標

1. 政治学上の体系化された諸概念と理論を正確に説明できるようになる。
2. 体系的諸概念の相互関係や、そうした概念が形成されてきた歴史的背景も詳しく理解できるようになる。
3. それらの概念と理論を用いて、現代政治を体系的に分析できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

政治学原論Ⅰ。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション。
並びに、政治体制(1)

【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照のこと。
権威主義体制。全体主義体制。ファシズム。
それぞれの概念について、その特徴と相違点を解説します。この日本においても、これらの体制が再びやってこないとも限りませんから、その条件や危険性についても説明します。

2

政治体制(2) 

民主主義体制。多数決型・合意形成型。
一口に民主主義といっても、どういう角度から考えるかによって、その様相は異なってきます。民主主義を制度に関連付けながら考察します。

3

イデオロギー(1):イデオロギーとは何か 

イデオロギーという用語は知っていると思いますが、この用語が使われる脈絡を無視してはなりません。あなたはイデオロジストだと言われたらどうしますか。逆に、あなたにはイデオロギーがないのか、と言われたらどうしますか。「シンデレラ物語はイデオロギーである」という言説の意味がわかりますか。

4

イデオロギー(2)分類①  

民主主義。自由主義。コミュニズム。
これらの「主義」が内包している観念について考察します。自分でわかったつもりになっていても、正確な知識の裏付けがないと対話すら成り立ちませんよ。

5

イデオロギー(3)分類②  

保守主義。新保守主義。新自由主義。
講義4と同じく、これらの「主義」が内包している観念について考察します。近年話題になっている新自由主義についても、しっかり考察しておきましょう。

6

イデオロギー(4)分類③  

イデオロギーとしてのファシズム。
体制としてのファシズムは講義1で取り上げましたので、ここではイデオロギーとしてのファシズムを批判的に検討します。ファシズムという用語は知っていても、「中身を教えて」と人から言われたら、教えられますか。

7

文明と紛争(1)宗教の基礎知識  

キリスト教。イスラム教。仏教。
日本人は宗教音痴であるとよく言われます。そこで、まずは各宗派の協議のポイントを中心に説明します。あなた自身、実家に仏壇と神棚が二つそろっている家庭で育ってきましたか? そのことの意味を説明できますか。そのことと日本の政治のありようとの関連についても考えてみます。

8

文明と紛争(2)ハンチントン「文明の衝突」を読む  

イスラム対非イスラム。西欧対非西欧。フォルトライン。
外国での戦争や紛争の原因は複雑です。合理的に説明しようとするあまり、原因を単純化するのもいかがなものかと思います。ハンチントンの説明の仕方を批判的に検討します。

9

文明と紛争(3)「文明の衝突」批判 

クレポン「文明の衝突」という欺瞞。
クレポンは、講義8とは異なった角度から、ハンチントンを批判しています。これを紹介し、政治学的討論の仕方にまで言及したいと思います。

10

人種差別と平等  

レイシズム。アメリカの公民権運動。キング牧師と非暴力。ファノンと暴力。
政治にとって人種差別はいつもアキレス腱になりますが、日本に住んでいる私たちには今一つピンとこないかもしれません。ヘイトスピーチについても様々な角度から考えてみたいと思います。

11

正義について 

ロールズ「正義の原理」。無知のベール。
正義論がなぜ必要なのかという角度から説明します。その際、1970年代に一躍脚光を浴びたロールズの正義論を取り上げます。

12

共同体について  

サンデルとウォルツァーの共同体論を取り上げます。とりわけサンデルの議論はロールズに対する批判にもなっています。個人と国家との関係にも言及します。

13

民族と国家(1)  

スターリンの「民族の定義」とその批判。前期で説明した国家論とはまた別の角度から取り上げます。その際、民族という概念に言及します。ここでは、かの有名なスターリンの定義を俎上に載せます。

14

民族と国家(2)  

国民国家。民族国家。資本主義国家。
ここでもまた、さまざまな角度から国家について考察します。なぜ国家について考察することが政治学にとって必要なのか、むつかしいですが一緒に考えましょう。

授業実施形態

初回から教室で行います。

授業外学習の指示

普段からニュースを見たり、新聞を読んだりする習慣を身に着けてください。
予習・復習をして、いくら考えてもわからないところは質問してください。
また、予習・復習時にわからない用語が出てきたらそのままにしないで必ず複数の辞書を引く習慣を身に着けてください。そしてその用語の意味を必ずノートに写す、あるいはレジュメの該当箇所に書き込むようにしてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

あるテーマについて、その内容が理解できているかどうかを確認し、同時にあなたの見解を聞くものとなっている。テーマについては、試験期日が近づいてきたら、ヒントを与える。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

小テスト2回(10点×2回)
レポート1本(20点)。

成績評価方法(備考)

小テスト2回実施。実施のタイミングは講義7回目の時と13回目の時。教室で実施。

レポートは1200字以内(題名・学籍番号・氏名・参考文献は字数に含めない)。テーマは自由だが、講義で習ったものを自分なりにより深く調べたことをテーマにすること。提出期間は12月22 日~1月10日。manabaで提出のこと。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使用しません。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

そのつど紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/