Course Name | Year | Term | Period | Faculty / Graduate School | All Instructors | Credits |
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14920:Interdisciplinary Liberal Arts (GR) § 14921:Special Lectures (C6) | 2024 | Spring | Fri4 | College Of Economics,College Of Business Administration,College Of Social Sciences,College Of Letters,College of Image Arts and Sciences,College of Comprehensive Psychology,College of Science and Engineering,College of Gastronomy Management,College of Information Science and Engineering,College of Life Sciences,College of Pharmaceutical Sciences,College of Sport and Health Science (tentative name) | TOGASHI YUICHI、YAMANAKA TSUKASA | 2 |
Campus
Class Venue
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Course Outline and Method
ALIFE: 人工生命の今日
【科目概要】
選定されたテーマに基づき、専門分野の異なる複数の教員と学生が、各々の見識に基づき、よりよい未来を拓くために人類が取り組むべき課題を探究する。クラス内で組織化したチーム内で専門や立場の異なる他者との対話や協働作業を通じて問いを問い直す創発的な知的生産の過程を経て、既存の価値観に縛られない自由な発想のもと望ましい社会像を構想した内容は、中間段階で広く社会に問いかける。最終的には豊かな感覚と緻密な観察のもと、深い思考と着実な実践に根差した未来志向の最適解を提示する。
【授業概要と方法】
人工生命(Artificial Life; ALIFE)研究は、生命の一面を再現する計算機プログラムとして始まり、1980~90年代の流行の後に廃れたと思われていたが、近年また復活の兆しを見せている。一方で、2000年代以降、「構成的生物学」や「合成生物学」などと呼ばれる(計算機上のDryに対して)Wetな人工生命研究が立ち上がり、物質的に生物を作ったといえる水準に届きつつある。自然科学・工学だけでなくアートなどとも関連しており、また「生命」の定義とも関わって、倫理的・法的問題を生じかねない技術段階にもきている。
そこで、本講義では、広義の「人工生命」とそれに関連する分野について、理解に必要となる基礎知識を含めた導入講義を行うとともに、専門分野の異なるゲストスピーカーを招き、人工生命とそれが社会に与える影響を多面的に考える。
質問は講義時間中にZoomで、もしくはmanaba+Rの個別指導コレクション等で受け付ける。講義の後にZoomブレイクアウトルームを用いたグループディスカッションを行う回がある。また、コンピュータ上の「人工生命」については、理解を深めるために、実際に各自のPCで動かしてみる演習回を設ける。最後に、それぞれの理解に基づいて、ディスカッションと制作物(各自の考察内容によりレポートやプログラム、動画など)の発表を行う。
本科目の授業実施形態:ライブ配信型
Student Attainment Objectives
①これまで培った知識や思考力を発揮し、統計データ等をもとに未来社会のモデルを構築することができる。
②他者との対話や協働作業を通じて、自由に思考する力やクリティカル・シンキングを向上できる。
③自己と他者・社会との相互関係で自らの役割を常に捉えなおし、生涯にわたり学び続ける主体を確立する。
【当該クラスの到達目標】
①広義の「人工生命」研究がどのようなものかを知り、それを構成する諸分野での基礎的知見や研究成果を理解する。
②人工生命という例を通じて、分野に収まらない問題があることを知り、学際的研究の意義について考えることができる。
③新技術が生み出したモノと共存する社会について、背景の確かな理解に基づいて自身のアイディアを発信できる。
Recommended Preparatory Course
Dry ALIFEの背景についての基礎講義(数学・物理的基礎、計算機とアルゴリズム)の回は、できるだけ数学・物理・情報の知識を前提とせず(高校基礎レベルで)理解できるように配慮するので、これらが得意でない学生や人文社会系学部の学生も心配しないでほしい(もちろん得意であればより楽しめる側面はある)。
Course Schedule
Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) | Theme |
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Keyword, References and Supplementary Information | |
1 (4/5) / 冨樫 | イントロダクション |
全体説明、「生命とは何か?」 |
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2 (4/12) / 冨樫 | 導入: 「人工生命」の歴史 |
「人工生命」の歴史、様々なモデル |
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3 (4/19) / 冨樫 | 基礎講義: Dry AL 例と背景(数学・物理的基礎) |
数理モデルの基礎、数学的・物理的背景 |
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4 (4/26) / 冨樫 | 基礎講義: Dry AL 例と背景(計算機とアルゴリズム) |
計算機とアルゴリズムの基礎、プログラムの例
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5 (5/10) / 冨樫 | まとめとディスカッション: ここまでのまとめ、ALIFEと複雑系の今日 |
Dry ALについてのまとめ、グループディスカッション
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6 (5/17) / 冨樫+ゲスト回 | ゲスト講義: Wet AL 例と背景(生命の化学合成) |
化学反応系による生命現象の再現、生命の起源
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7 (5/24) / 冨樫 | 講義と議論: Wet AL 生命をつくる |
生物要素からの生命の再構成、生きているとは?
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8 (5/31) / 冨樫 | グループ演習: Dry ALを動かす(準備と実習) |
各自のPCでALIFEを動かす演習回(実行環境の準備、実行) |
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9 (6/7) / 冨樫 | グループ演習: Dry ALを動かす(議論と考察) |
各自のPCでALIFEを動かす演習回(結果を持ち寄って発表・考察・議論) |
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10 (6/14) / 山中・冨樫 | 講義と議論: 言語とALIFE |
生命にとっての言語、人間にとっての言語 |
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11 (6/21) / 冨樫+ゲスト回 | ゲスト講義: SFとAI, ALIFE |
人工知能と小説
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12 (6/28) / 冨樫+ゲスト回 | ゲスト講義: ALIFEのある社会と法 |
人工知能と法
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13 (7/5) / 冨樫 | ディスカッション: SF的想像力とALIFEのある未来社会 |
生きているとはどういうことか、ALIFEと共存する社会、
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14 (7/12) / 冨樫 | ディスカッション: 総合討論 |
グループディスカッション、発表準備 |
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15 (7/19) / 冨樫 | グループ発表会 |
制作物のプレゼンテーション |
Class Format
接続先はmanaba+R上で告知します。
※原則として常時カメラオン(顔出し)とします。それが可能な場所で受講してください(背景の加工は可です)。事情がある場合は担当教員に連絡してください。
※「超領域リベラルアーツ」は全15回オンラインで実施しますので、集中して授業に参加できる環境であればどこで受講しても構いません。授業担当教員の所属キャンパス(BKC)のみ受講用教室を用意します。教室で受講する際も、PCおよびイヤホン等をご自身で準備・持参してください。
※授業内容(外部ゲストスピーカーの講演など)により、回によっては対面講義会場でも参加できるようにする可能性があります。その場合でも同時ライブ配信は実施します。
Recommendations for Private Study
テーマの性質上、回によっては、各自のPCで実行できるシミュレーションなど、手を動かして試してみるタイプの課題が出ることがある。ぜひ挑戦してほしい。
Grade Evaluation Method
Kind | Percentage | Grading Criteria etc. |
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Final Examination (Written) | 0 | |
Report Examination (A report to be submitted by the unified deadline) |
0 | |
Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment (Evaluation of Everyday Performance in Class) |
100 | 各講義に関してmanaba+Rでの小テストもしくは簡単なレポートを課す。また、期末に最終制作物(各自の考察内容によりレポートやプログラム、動画など)を提出する課題を課す。これらに、ディスカッション、プレゼンテーションなど各回の授業への参加状況を加えて評価する。 |
Grade Evaluation Method (Note)
Advice to Students on Study and Research Methods
Textbooks
Textbooks (Frequency of Use, Note)
Reference Books
Reference Books (Frequency of Use, Note)
Web Pages for Reference
How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)
Other Comments
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html