授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10553:ヨーロッパの歴史(J) 2022 春セメスター 金4 法学部 森永 貴子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 一般的に現代科学の源流は近世以降のヨーロッパと考えられており、そのようなイメージがある。またヨーロッパ史において、宗教/キリスト教と科学は対立関係にあり、近代に科学が宗教を克服したという見方も根強い。しかし科学の発展に貢献した人物の生涯や活動を検証すると、そのようなイメージが現代人の「思い込み」や「誤解」に過ぎないこともしばしばある。ヨーロッパは最初から科学が発展したわけではなく、初期の知識層は聖職者が中心だった。彼らは十字軍以降、イスラーム世界経由で「再発見」したギリシア哲学から初期の「科学的」知識を学び、理論を発展させた。また新大陸の発見、アジア・アフリカとの接触はヨーロッパの知識人に大きなインパクトを与え、彼らの世界観・宇宙観を変えていった。こうした社会と宗教、科学の関係史は現在もヨーロッパ、アメリカの歴史学のポピュラーなテーマである。
 本授業では、ルネサンス以降のヨーロッパの人々の世界観がアフリカ、アジア、アメリカといった外部世界の刺激を受けて変化していった経緯を辿り、「科学的思考」を育んだ背景と宗教・社会・国家・科学の関係に与えた影響、近代社会と「科学の担い手たち」を中心に明らかにしていく。

受講生の到達目標

 ①ヨーロッパの新しい技術や科学の発見において、宗教と科学、過去と現在の両方が互いに影響しあっていた事実と、②ヨーロッパの発展にはアジア・アフリカ・アメリカとの交流の歴史が影響している事実を、具体的人物・概念・歴史背景とともに理解し、自分で説明できるようになることを目標とする。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション

宗教・科学・社会

2

ルネサンスの時代① 医学と自然魔術

ギリシア医学、メディチ家、プラトン・アカデミー、パラケルスス、外科学、錬金術

3

ルネサンスの時代② 解剖される人体

大学、理髪師、外科学書、パレ、ヴェサリウス

4

ルネサンスの時代③ 天文学の黎明と大航海時代

マッパ・ムンディ、プトレマイオス、数理技能者、レギオモンタヌス、ポルトラーノ地図、インディアス、デューラー

5

ルネサンスの時代④ 自然誌の復活と博物学

アリストテレス、万能人、驚異の部屋、ルドルフ2世

6

17世紀科学革命① 天文学とコスモス

占星術、天体観測、コペルニクス、ティコ・ブラーエ

7

17世紀科学革命② 科学の組織

デッラ・ポルタ、リンチェイ・アカデミー、ガリレオ、ジェントルマン、ピューリタン革命、ロンドン王立協会

8

科学革命③ 光、デカルト、ニュートン

オランダ独立戦争、カメラ・オブスクラ、錬金術、合理主義

9

啓蒙主義の時代① 博物学と神・種・ジェンダー

神、アニミズムと理性、パリ王立植物園、リンネ

10

啓蒙主義の時代② フリーメイソンと啓蒙君主

スコットランド、石工と建築、港町と商人、近代化

11

啓蒙主義の時代③ スコットランド啓蒙と道徳・科学・産業革命

自然哲学、経済、アダム・スミス、ブルジョワジー、E.ダーウィン

12

フランス革命後の「神」と進化論の系譜

ラマルク、考古学と地質学、聖書、C.ダーウィン

13

産業革命の波と遺伝の法則

ハプスブルク君主国、農業、修道院、メンデル、民族運動と社会

14

感染症・公衆衛生・国家 

臨床、天然痘、コレラ、ロンドン、悪臭と貧困、細菌の発見

15

イデオロギーと科学:社会主義政権下のメンデル遺伝学

インテリゲンツィア、ソ連、マルクス主義、ヴァヴィーロフ、ルィセンコ

授業実施形態

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はWEB授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もWEB授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。

【BCPレベル3~4】
(WEB授業)
WEB授業で実施します。一部、実習・フィールドワーク科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。

授業外学習の指示

 授業で参考文献を紹介するので、必要に応じてぜひ参照してほしい。限られた授業時間内で話せることはほんのわずかしかない。世界史、ないしはヨーロッパ史の背景知識がない場合でも、より深く知りたいと思う問題については参考文献を読んで、知識の幅を広げることを勧める。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

本年度は基本的に定期試験を行わないため、平常点で評価する。毎回の授業態度(出席含む)、通常の課題として行うアンケート、小テストへの取り組みなどを総合的に評価する。

成績評価方法(備考)

 本年度は基本的に定期試験を行わないため、平常点で評価する。平常点は毎回の授業態度(出席含む)、通常の課題として行うアンケート、小テスト、ミニレポートなどへの取り組みなどを総合的に評価する。理由もなく欠席が多い、教材を全く読んでいない、記述式アンケートなどへの取り組みが不十分なものは授業に参加をしていないと見なす。教育実習などの公欠の場合は事前に必ず連絡すること。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html