授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10083:コーオプ教育概論(G) § 10093:特殊講義(各部門共通)Ⅰ(RK) § 10100:政策科学特殊講義(コーオプ教育概論)(G) § 10101:特殊講義(自由選択)Ⅰ(コーオプ教育概論)(G) § 10102:キャリア形成論Ⅲ(コーオプ教育概論)(G) § 10103:特殊講義(基礎)1(コーオプ教育概論)(G) § 10119:特殊講義(コーオプ教育概論)(G) § 10124:IR-EDR205 特殊講義(固有専門関連科目)(RH) § 10129:キャリア形成特殊講義(コーオプ教育概論)(SF) § 10130:特殊講義(基礎)1(コーオプ教育概論)(G) 2018 通年 法学部,経済学部,経営学部,産業社会学部,国際関係学部,政策科学部,文学部,映像学部,総合心理学部,理工学部,情報理工学部,生命科学部,スポーツ健康科学部 長田 尚子 2

キャンパス

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授業施設

施設なし/施設なし

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 科目名の「コーオプ」とは、産業界と大学が連携して次代を担う人材を育成する高度な学習プログラム、コーオプ教育(Cooperative Education)に由来しています。企業から提示されたテーマに関してグループで検討を行う様々な機会で必要となる基礎的な知識と考え方の修得を目的とする科目です。第一線で活躍しているコンサルタント、商品開発等を専門とする研究者をゲスト講師として招聘し、各講の内容に関する豊富な実務経験を有する講師陣が、講義、ケーススタディ、ロールプレイ、グループワークを交えて授業を展開します。
 理論的学習(産学連携教育の世界的動向分析と研究)と問題発見・課題解決能力に代表される実践的学習を往還することで、体験的学習(「全学インターンシップ」「コーオプ演習」「シチズンシップ・スタディーズ」等を想定)に参加する学生を支援する事前・事後学習機能を持ちます。

※対象は薬学部を除く全学部3回生以上で、学部の枠組みを超え、6月から11月の期間に開講する通年科目です。
※2018年度の授業はBKCにて実施します。授業日の詳細日程は以下の授業スケジュールを参照してください。

【受講登録について】
・「コーオプ教育概論」は、選考登録科目です。
・受講希望者は、[6月1日(金)~6月13日(水)]の間に、
「キャリア教育センターHP」 http://www.ritsumei.ac.jp/cec/ よりWEBで申請をしてください。
・合格発表は、6/20(水)です。 (※選考の結果、受講できないこともあります)
・3回生以上配当科目です。
・年間受講登録制限単位数に、含まれません。

詳細は、以下の日程で開催するガイダンスに参加して、確認してください。

<コーオプ演習ガイダンス>
※コーオプ演習について、内容・企業名・テーマ・受講方法などを詳しく説明します。

【衣 笠】
4月19日(木)18:15~19:45
【BKC】
4月23日(月)18:15~19:45
【OIC】
4月20日(金)18:15~19:45

※内容は全て同じです。都合の良い日に参加してください。
※教室は、キャリア教育センターHP・キャリア教育センター窓口で確認してください。

受講生の到達目標

 科目名称のコーオプ教育にふさわしく、講義全体を通じて、①高度な産業社会に通用する人材像への科学的な理解、②問題発見・課題解決能力の涵養、③自律的な学習意志・姿勢の確立、を目指します。本講義で学んだ内容を、受講生各自が参加する問題発見・課題解決型のプロジェクトや長期インターンシップ等の機会に積極的に活用することが、大きな到達目標となります。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 本講義に密接に連携する講義として、「コーオプ演習」(3回生以上配当、秋セメスター)が開講されています。同演習受講生は、必須ではありませんが、受講しておくことが望まれます。また、同じ全学型キャリア教育科目の「仕事とキャリア」(2回生以上配当、春セメスター)の受講も勧めます。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

導入講義、コーオプ教育の意義
6/24(日)2限

授業全体の進め方とグランドルールを説明し、グループを構成する。先進各国を含めコーオプ演習、産学連携PBL、長期インターンの事例を紹介し、その意義と専攻学問との関係を考察する。

2

企業活動の理解①(ゲスト)
6/24(日)3限

企業から提示されたテーマに関する検討を進めるために理解しておくべき基本的な事項(企業研究の概要、組織と役職、業務プロセス 等)を解説する。

3

企業活動の理解②(ゲスト)
6/24(日)4限

ロールプレイによる企業活動(営業活動、販売取引等)のシミュレーションを行う。企業活動におけるコミュニケーションとチームワークの大切さを体験するとともに、企業活動を俯瞰的に理解する方法を考察する。

4

企業における問題発見・課題解決(ゲスト)
6/24(日)5限

企業では問題発見・課題解決をどのように捉え実践しているのかをケーススタディを用いて検討し、受講生が参加する活動(問題発見・課題解決型のプロジェクトや長期インターンシップ等)を意味づける。

5

プロジェクト・マネジメントの基礎①
8/4(土)2限

テーマに基づいてグループで検討を進めるためのプロジェクト・マネジメントの基本、プロジェクトの計画の仕方、スケジュールの立て方、会議の進め方、チーム・ビルディングについて解説する。

6

プロジェクト・マネジメントの基礎②
8/4(土)3限

プロジェクトの計画を立てるグループワークを行う。各グループで、与えられたテーマに対して、プロジェクトの定義、WBS(Work Breakdown Structure)、スケジュール表、プロジェクト体制図を作成し、相互発表する。

7

企画立案のための調査・分析①
8/4(土)4限

提示されたテーマに基づいて、問題を検討し、解決策としての企画立案を進めるために必要となる調査・分析の基礎的な方法(アンケート、インタビュー、フィールドワーク)をケーススタディを通じて解説する。

8

企画立案のための調査・分析②
8/4(土)5限

具体的なテーマを想定して、調査・分析の方法を検討して計画を立て、クラスの中でグループ相互にその一部を実施し、調査・分析の計画をよりよくするためのポイントの理解を深める。

9

企画立案の理論と実践①(ゲスト)
8/5(日)2限

企業において解決すべき課題が明らかになった場合、それに対してどのように解決策を考え、企画を立てていくのか、実例を交えながらプロセスを解説する。

10

企画立案の理論と実践②(ゲスト)
8/5(日)3限

具体的なテーマを想定して、企画立案のプロセスをグループごとに実践する(テーマの設定とグルーピングは参加者にあわせて決定する。ここでの検討内容を用いて第11講・第12講のプレゼンテーションの練習を行う)。

11

プレゼンテーションの理論と実践① (ゲスト)
8/5(日)4限

企業から提示されたテーマについて、グループでの検討状況を説明するために必要なプレゼンテーションスキル(ストーリーの展開、スライドの論理的な構成、図解の基礎等)を解説する。

12

プレゼンテーションの理論と実践②(ゲスト)
8/5(日)5限

各グループでの企画立案のプロセスと検討内容を説明するプレゼンテーションを作成し、相互に発表・評価しあい、ビジネスの現場で実施するプレゼンテーションの進め方への理解を深める。

13

企画書・提案書のまとめ方①
11/18(日)2限

企業から提示されたテーマに対して、最終案を固めて報告できる形にまとめるまでのポイント(予算計画、リスク管理、要員計画、代替案の提示 等)を解説する。

14

企画書・提案書のまとめ方②
11/18(日)3限

企画書・提案書の具体例を用いて、それをよりよくする方法を検討するケーススタディを行う。企業から提示されたテーマを検討し成果報告するまでのプロセスを俯瞰し、プロジェクトの最終段階の進め方を解説する。

15

理論と実践の総括、コーオプ教育への期待(ゲスト:コーオプ演習受入機関)
11/18(日)4限

コーオプ教育に関わるゲストの参加を得て、コーオプ教育の意義を改めて考察する。授業全体を総括し、各グループで振り返りを行う。

授業実施形態

授業外学習の指示

 新聞をしっかり読み込む習慣を身につけ、社会の出来事について自分自信で考える力を養ってください。特に、コーオプ演習受講生は、参加企業に関わる記事は見落とさず、しっかり目を通すようにしましょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①出席状況、受講姿勢、グループワークなど授業への参画・寄与:30%
②グループ別の発表内容:20%
③小レポート(3回)の内容:30%
③総括レポートの内容:20%
の要素をもとに「総合的」に評価します。評価の前提となる「出席状況」は重視されますので無断欠席、遅刻などについては充分に注意してください。

※レポートの提出には,manaba+Rを使用します。

成績評価方法(備考)

 全学インターンシップ・プログラム関連科目に位置づけられている本講義の成績評価では、出席要件が重要な要素を占めます。ビジネス社会では、約束を守ることは絶対要件です。無断欠席は言うまでもなく、遅刻も致命的です。受講を機に将来を見据えた時間厳守の生活リズムを身につけてください。

受講および研究に関するアドバイス

 本講義は、グループワークなど双方向型の授業形式を数多く採り入れていますので、受講生自らが学び取ろうという能動的な姿勢が強く求められます。教室内でビジネス社会と触れ合う良い機会です。多くのものを学んで欲しいものです。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定しません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
「キャリア教育の現場から~日本型コーオプ教育の実践と指導法、評価~」、『立命館高等教育研究』 加藤敏明 立命館大学 日米のキャリア教育、インターンシップ比較考察の上で、日本型コーオプ教育の概念整理と実践を論述。
「立命館大学型コーオプ教育の確立に向けて」、『立命館高等教育研究』 加藤敏明 立命館大学 コーオプ教育をめぐる動向とともに、コーオプ演習が誕生するまでの経緯を紹介。
インターンシップ/産学連携教育白書 産学連携教育日本フォーラム 国内外のコーオプ教育に関する取り組み、動向に触れた貴重な一冊 。
「考え方・伝え方」のきほん HRインスティテュート 翔泳社 4798138568 組織における仕事のルールの基本を分かりやすく解説した本。
大学生のためのリサーチリテラシー入門: 研究のための8つの力 山田剛史・林創 ミネルヴァ書房 4623060454 企業における問題発見・課題解決にも役立つリサーチリテラシーに関する文献。
世界一やさしい問題解決の授業 渡辺健介 ダイヤモンド社 4478000492 コンサルタントが用いる問題解決の考え方を分かりやすく解説。
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術 齋藤 嘉則 ダイヤモンド社 4478005538 問題解決の現場で用いられている実践的な専門書。
チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 堀公俊・加藤彰・加留部貴行 日本経済新聞出版社 4532313406 よりよいチームを作るための考え方と活動の基本。
情報デザインの教室 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法 情報デザインフォーラム 丸善出版 4621082728 問題発見・課題解決に役立つ情報デザインに関する基礎知識とスキルを解説。
UXデザインの教科書 安藤昌也 丸善出版 4621300374 ユーザーのうれしい体験を創造するための基本を解説。
はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫 近藤哲生 日本経済新聞社 4532110599 プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を解説。

参考書(使用頻度、その他補足)

立命館大学におけるコーオプ教育の考え方をまとめている文献、問題発見・課題解決に関する参考書をあげました。

参考になるwwwページ

学外講師の所属する企業、団体の公式ホームページは、受講前に必ずチェックしてください。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

 衣笠、BKC、OICに開設されている「キャリア教育センター」は、情報の宝庫です。情報収集に立ち寄ることを勧めます。