授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15895:[2025 秋セメスター]子どもとスポーツ(S) 2025 秋セメスター 金2 産業社会学部 金山 千広 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 2018年、ユニセフはスポーツに関わる全ての人の行動指針と子どもが置かれたスポーツ環境に関わる支援者や支援組織への働きかけの重要性を唱えた「子どもの権利とスポーツの原則」を発表した。近年、国内では子どもの運動・スポーツ実施状況や体力の格差が社会問題となっている。
 本授業では、学校と地域における子どものスポーツの機会を柱として、幼児期からの子どもの体力、学校の体育・運動部活動等に関する現状を紹介する。また、生涯発達論をベースに子どもを囲む運動・スポーツの環境を振り返りながら、その支援の在り方を論究する。

【授業の方法】
毎回の授業終了時にコミュニケーションペーパーにて課題の提出を求める。課題は授業内で提示したトピックに対する回答や授業に対する感想や質問等を記入する。回答については、次回の授業時の冒頭で解説し、補足的な説明を加える。
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

受講生と共に「子どもとスポーツ」について、意見を述べあえる授業をめざす。
(1)乳幼児期・児童期・青年期における子どものスポーツに関する基本問題を説明することができる。
   ①子どもにとってのスポーツの重要性、「あそび」からの学び
   ②学校外スポーツ、学校体育、運動部活動
(2)子どもを囲む大人の存在、地域環境、価値観等を含めての健全な成長の支援する方法を説明できる。
   ①親、指導者、運動仲間
(3)現状と課題を踏まえて、子どもとスポーツについて自分の考えを論じることができる。
   ①体力の二極化、子どものスポーツ格差の背景
   ②競技化と低年齢化

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1 対面

対面95分 ガイダンス、授業の概要/授業の到達目標/成績評価方法等/受講上の諸注意
授業スケジュール、授業内容、授業外学習

「初回授業は、対面授業95分および+R授業(VOD20分)の115分授業です。+R授業については、原則、初回授業までに学習を行ってください。子ども」「スポーツ」の理解、関連要因としての「発育・発達・成長」の理解

2 対面

生涯スポーツと子ども

近代スポーツに必要な要因、ライフステージと子ども、重要な他者

3 対面

乳児期の運動発達

生涯発達の理解、発達課題、発達段階と運動、周囲との関り

4 対面

幼児期の運動発達と運動遊び

遊びの定義、運動遊びの定義、他者理解、ルールの理解、政策としてのアクティブチャイルドプログラム

5 対面

児童期の運動発達とスポーツ 

スポーツへの適応、学校体育、地域スポーツ、俗称としての「ゴールデンエイジ」の捉え方、体力格差

6 対面

ジュニア期(中学生)の運動発達とスポーツ

ジュニア期の運動発達の特徴、スポーツ技能の熟達、性差に伴う身体的・精神的な特徴
「ワールドクラス・パスウェイ・ネットワーク」という発想

7 対面

シニア期(高校~青年期)の運動発達の特徴とスポーツ

特に女子のスポーツ実施率の低下が危惧される背景、スポーツ実施率と政策
思春期後期におけるスポーツの意義

8 対面

障害のある子どもとスポーツ

発達が気になる子どものスポーツ環境、インクルーシブ体育、スポーツのダイバーシティ・マネジメント

9 対面

学校外スポーツ投資

スポーツの格差、個人的属性、影響者、社会的環境

10 対面

学校体育による質保証

体育の得意不得意、スポーツと動機づけ・動機づけの種類と運動有能感

11 対面

運動部活動のジレンマ

運動部活動の意義、運動部活動改革、スポーツ指導者の専門性、地域移行

12 対面

子どものスポーツと指導者

スポーツ少年団、総合型地域スポーツクラブ 、指導者の社会的勢力

13 対面

スポーツのキャリアパターン

集団的同一性と個人的同一性 、ライフスキルの獲得、継続と離脱、アスリートパスウェイの実際

14 対面

後半のまとめ:日本における子どものスポーツの現状と課題に関する理解度確認

理解度確認のための持ち込みテストを行う。総括と情報交換

授業実施形態

【本授業は、原則対面で行います】
初回の授業は、メディアを利用した授業(オンデマンド)で実施します。
8回目、15回目の授業はオンデマンドで実施します。

授業外学習の指示

 日本スポーツ協会HPやスポーツ庁HP、書籍、新聞などを通して、学校外のスポーツ環境(スポーツ少年団、クラブチーム、スクール、地域スポーツクラブ等)、学校運動部活動、体育の授業で展開される子どもとスポーツの関係に興味を持つ。近年では、体力の二極化問題や格差・貧困の関係から子どもの不平等なスポーツ環境が社会問題として取り上げられている。また、運動部活動の地域移行に伴う議論が活発化している。学習指導要領の改訂や第3期スポーツ基本計画の施行に伴い、インクルーシブなスポーツ環境が強調されている。子どもとスポーツに関連するトピックや事象にかかる情報収集を行う習慣をつける。第14回目の授業で持ち込みの授業内テストを行う。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回の授業の振り返り及び提示する課題(要約や感想、意見、質問等)、スポーツ問題に関する受講生の分析や意見をmanaba+Rを使って提出する。提出状況やクオリティによって評価します(30点)中間レポート(20点)確認テスト第14回(50点)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 子どもは何歳まで?国連の人権委員会では18歳未満を子どもと定義しています。この世に生を受けてから、ヒトがスポーツという文化に適応するには、身体の使い方、ルールの理解、仲間とともに活動する社会性が必要になります。また日本では、すべての子どもたちが、生涯にわたって運動やスポーツに親しむのに必要な素養や知識などを身に付けることをねらいとする「体育」が学校教育に組み込まれています。したがって、私たちは子ども時代にスポーツとの関わりを経験してきています。この授業を通しては、スポーツが得意な人も苦手な人も子ども時代を振り返りつつ、すべての人にとってのスポーツの在り方を考える機会にしてくれればと思います。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定はしません。毎時間レジュメを提示します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
生涯スポーツの心理学 杉原 隆  福村出版 978-4-571-25039-2
これからのインクルーシブ体育・スポーツ―障害のある子どもたちも一緒に楽しむための指導 藤田 紀昭・齊藤 まゆみ ぎょうせい 978-4-324-10383-8
子どものスポーツ格差 清水紀宏 大修館書店 9784469269246

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

笹川スポーツ財団 http://www.ssf.or.jp/research/sldata/index.html
ユニセフ https://childinsport.jp
日本スポーツ協会アクティブチャイルドプログラム https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/acp/
スポーツ庁 https://www.mext.go.jp/sports/index.htm

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/