授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
51129:コミュニティ福祉論(P) 2024 春セメスター 木2 政策科学部 中元 航平 2

キャンパス

OIC

授業施設

AS257講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本授業では様々な社会科学の見地から、「コミュニティ」や「福祉」がどのように研究されているのかを捉えていきます。そして、こんにちの「コミュニティ」や「福祉」の領域において実践されている取り組みや生じている課題をもとに、私たちはいかにして「コミュニティ」や「福祉」と関わりながら生きていくことができるのかを探求していきます。
 なお、ここでいう「コミュニティ」や「福祉」とは、しばしばイメージされがちな「親族コミュニティ」や「地域コミュニティ」、「高齢者介護」や「障害者支援」などに限定されるものではありません。分断や排除が進行する現代社会において、「コミュニティ」や「福祉」の領域における様々な研究や実践事例からの学びを通して、人々が少しでもより良く生きていくための方法も考えていきます。
 授業は教員によるレクチャーを中心に進めますが、数回程度グループディスカッションを通した受講生間、受講生-教員間での簡単な意見交換を行いながら、受講生全体で学びを深めていくことを目指しています。また毎回の授業後には、自身が感じ、考えたことをmanabaに投稿してもらいます。
 加えて本授業では、合計3回程度の小テストを実施します。出題内容はそれまでの授業で扱ったテーマです。授業をよく聞きながら、並行して授業で扱った資料を中心に適宜復習していく姿勢が求められます。
 そして最終的には、レポートを提出していただきます。毎回のふり返りと小テスト、最終レポートを通して、本授業の学びを深めていくことを目標としています。

受講生の到達目標

 様々な社会科学の知見をもとに「コミュニティ」や「福祉」に関する多角的な視点をあなたが持ち、それを通してあなたや他者が「コミュニティ」や「福祉」と上手く関わりながら生きていくための思考を深めることを目標とします。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション:「コミュニティ」と「福祉」のまなざし方

1.本授業の説明
2.「コミュニティ」と「福祉」をめぐるイメージと実際
3.社会科学の知見を通して「コミュニティ」と「福祉」を捉える

2

災害に向き合うコミュニティ/福祉

1.災害サイクルという視点
2.災害における連帯と排除
3.被災者/支援者の関係性にみる災害支援

3

孤立、孤独(死)・自殺と向き合うコミュニティ/福祉

1.孤立、孤独(死)・自殺という現象をどのように捉えるか
2.孤立、孤独(死)・自殺問題をめぐる議論の動向
3.孤立・孤独研究、「自殺希少地域」研究、自殺学からの示唆

4

「働くこと」を支える(再考する)コミュニティ/福祉

1.誰が「働くこと」から排除されているのか
2.「働くこと」を通した社会的包摂
3.雇われない働き方:労働者協同組合(ワーカーズコープ)の実践を事例に

5

見知らぬ他者への貢献①:寄付・募金

1.日本人の寄付の現状
2.日本人の社会貢献意識
3.これからの寄付を考える:寄付を促進するための実践を手がかりに
※小テスト実施予定

6

見知らぬ他者への貢献②:献血

1.日本における血液事業・献血推進政策
2.誰が献血をしているのか
3.なぜ見知らぬ他者へ血液を提供するのか

7

「親密な関係性」と「親密なる者への(との)責任」

1.親密なる者とは誰か
2.「親密な関係性」からの離脱:『失踪の社会学』を事例に
3.現代社会における「失踪」の可能性

8

「地方」や「地元」での生活とコミュニティ/福祉

1.地域コミュニティを捉える視点:コミュニティ喪失論・存続論・解放論
2.関係人口論:住民の減少と地域の衰退を捉えなおす
3.「地元」から離れる人々/「地元」を生きる人々

9

犯罪に立ち向かうコミュニティ/福祉

1.犯罪(社会)学の知見から防犯を捉える
2.日本の防犯の取り組みにおける落とし穴
3.犯罪を抑止するコミュニティとは

10

宗教を媒介にしたコミュニティ/福祉

1.宗教はコミュニティ/福祉に何をもたらすのか
2.震災(後)に向き合う宗教者
3.釜ヶ崎(大阪市西成区)における宗教伝道とホームレス/生活保護受給者の関わり
※小テスト実施予定

11

都市コミュニティにおける排除と抵抗

1.都市の日常における微細な排除:「排除アート」を事例に
2.ジェントリフィケーションはコミュニティに何をもたらすか
3.都市の排除に抗う実践

12

障害者の暮らしにおけるコミュニティ/福祉

1.「自立」とは何か:障害者の自立生活(運動)の視点から
2.障害者支援における障害者-介助者の関係性
3.「必要だけれど迷惑」:NIMBY問題・施設コンフリクトを考える

13

「高齢期を生きること」とコミュニティ/福祉

1.ソーシャル・サポートの視点から「高齢期を生きること」を捉える
2.加齢とソーシャル・ネットワーク:ジェンダーの視点から
3.コミュニティにおけるソーシャル・サポート

14

「他人と暮らすこと」とコミュニティ/福祉

1.「他人」と暮らしを「シェア」するということ
2.暮らしを「シェア」することの魅力と困難
3.新たな住まい方の取り組み:欧米圏での実践を事例に
※小テスト実施予定

15

まとめと補論:「コミュニティ」と「福祉」のまなざし方を振り返る

1.受講生から関心が高かった内容について補足
2.最終レポートの書き方について解説

授業実施形態

第1回~15回を対面授業にて実施

授業外学習の指示

①毎回の予習
 毎回の授業テーマやキーワードを参考に、それに関連する(と考えられる)ニュースや記事、文献や映像作品などに触れ、各授業テーマを掘り下げるための知識やヒントを得ておいてください。

②毎回のふり返り
 manabaの授業ページの「アンケート」から、「第○回授業用」(○の中はその授業週の回数)をクリックし、授業を通して感じ、考えたことをふり返りコメントとして記入してください。その他、感想や意見、質問なども記入できます。

③まとまった復習
 授業を4~5回進めるごとに実施する小テストに向けた復習をしてください。具体的には、各回で配布した資料やノートテイクしたもの、参考資料として紹介したものを復習してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

評価基準①:最終レポートの提出(成績評価全体の50%)
本授業を通して学び、考えたことのまとめとなる最終レポートを課します。授業内でふれたテーマの中から一つ選んだうえで、それに関連する論文(先行研究)を紹介・考察し、その知見をまとめてください。文字数は2500字~5000字以内とします。より詳細な形式や具体的な評価基準、提出方法等は後日、授業内やmanabaでお知らせします。未提出の場合には、成績評価がなされません。

評価基準②:毎回の授業アンケート(成績評価全体の20%)
毎回の授業の最後に、manabaのアンケート機能を使い、授業内容のふり返りを記入。その日の授業内容に関することや、他の受講生との意見交換、教員のフィードバックなどをふまえたうえで、自身が感じ、考えたことを書いてください。既定の回数以上(非公表)の提出がない場合はマイナス評価とします。また規定の文字数未満や、内容が適切でない場合もマイナス評価とします。

評価基準③:小テスト(成績評価全体の30%)
3回の実施を予定しています。授業内容の理解度の確認を目的とし、manabaの小テスト機能を使用します。提出がない場合は評価がなされません。期限内であれば繰り返し実施できる方式とします(実施日の当日23:59まで)。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

授業に関する質問は、基本的には授業終了後や、毎回の授業アンケートの自由記入欄で受け付けます。また教員の大学メールでも受け付けます。
メールアドレス:knr24039@fc.ritsumei.ac.jp

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定しません。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

授業内で適宜紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html