| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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| 30919:[2025 春セメスター]教養ゼミナール(31) | 2025 | 春セメスター | 水2 | 法学部,経済学部,経営学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部,総合心理学部,理工学部,食マネジメント学部,情報理工学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 | 中村 大 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
授業の狙いは、考古学や研究成果や物事の見方を学び、それをどのように現代社会で活用するか、について考えることです。授業は、縄文時代の土偶と環状列石、アート&考古学を題材に進めていきます。土偶は国宝の縄文ビーナスや遮光器土偶に代表されるように不思議な造形謎に満ちています。また、環状列石(ストーンサークル)は数千個の石を運ぶという多大な労力を投下した構造物ですが、なぜそれが必要だったのでしょうか。考古学者の間でも見解は大きく異なります。
こうした「わからないこと」について、グループ・ディスカッションを重ねながら、「わかるためにはどのようにしたらよいか」を考えていきます。現代や未来も「わからないこと」だらけです。考古学の見方が役に立つことがあるかもしれません。
授業は3つのユニットで構成されます。第3回~第6回は土偶について、第7回~第10回は環状列石について、第11回~第13回はアート&考古学についてです。
受講生の到達目標
②思考力:一つの結論にまとまらない物事に対する論理的思考力を高めることができます。どのように意見を整理し、よりよい理解をめざす展望を共有できるか。これは現代社会の課題解決に必要な思考のスキルです。
③構想力。過去を現代に活用する方策をについてより明確に意見を持つことができます。私たちは日常でも過去を参照しながら生活しています。人間は考古学しながら生活しているのです。未来の生活や社会を考えるうえでも、過去を学ぶ考古学の視点・手法が役に立つ可能性があります。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | オリエンテーションとアイスブレイク。授業の目的や進め方の説明を行い、グループ分けを行います。その後グループ内で自己紹介を行い、ディスカッションの環境づくりをすすめます。また、縄文時代について疑問に思っていることを自由に質問してもらい、受講生とのコミュニケーションも図ります。 |
「間違っても大丈夫」「お互いの意見をまずは受け入れる」という基本的姿勢の確認。 |
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| 2 | 縄文時代の生活や文化についての概説。授業で題材として取り上げる土偶や環状列石を生みだした縄文時代の生活文化について基本的な知識を得ることが目的です。 |
縄文時代の生活、社会、儀礼・まつり |
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| 3 | 縄文土偶は何を表現しているのか(1)。土偶の出現、展開、終焉について解説を行います。ディスカッションを円滑に進め、議論でより多くの気づきを得るためには題材に対する基本的理解は必要です。講義のあと、グループで質問・意見をまとめ、それに対する質疑応答を行います。 |
顔のない土偶、女性的な土偶、性別不明の土偶、意図的な破壊 |
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| 4 | 縄文土偶は何を表現しているのか(2)。はじめに、土偶の研究が直面している困難について解説します。それは土偶の謎「わからないこと」でもあります。次に、グループ・ディスカッションで、「わからないこと」を「わかりそうなこと」にするためにはどんな視点や考え方が役に立ちそうかについてまとめ、発表してもらいます。 |
対立し併存する見解をどのように整理し、多面的な理解につなげていけるか |
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| 5 | 縄文土偶は何を表現しているのか(3)。考える対象を縄文時代以外にも広げてみます。人形(ヒトガタ)のデザインがもつ意味の多様性について、グループ・ディスカッションを行います。意見を出し合い、それを整理・発表してもらいます。縄文土偶も含めたヒトガタのデザインの文化的な意味について考えてみましょう。 |
人形(ヒトガタ)のデザイン、時代による意味の違い |
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| 6 | 縄文土偶は何を表現しているのか(4)。それまでのディスカッションを振り返り、その成果を全体で共有します。 |
土偶デザインの意味を理解するにはどんな視点、考え方が有効か |
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| 7 | 環状列石はなぜ作られたのか(1)。環状列石はストーンサークルとも呼ばれます。数千個の石を直径約40mの環状に配置した施設です。そのの出現、展開、終焉について解説を行います。ディスカッションを円滑に進め、議論でより多くの気づきを得るためには題材に対する基本的理解は必要です。講義のあと、グループで質問・意見をまとめ、それに対する質疑応答を行います。 |
縄文時代後期(約4000年前)、北日本、葬祭空間 |
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| 8 | 環状列石はなぜ作られたのか(2)。はじめに、環状列石の研究が直面している課題について解説します。それは環状列石の謎「わからないこと」でもあります。次に、グループ・ディスカッションで、「わからないこと」を「わかりそうなこと」にするためにはどんな視点や考え方が役に立ちそうかについてまとめ、発表してもらいます。 |
人口変動、環状列石の構造 |
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| 9 | 環状列石はなぜ作られたのか(3)。考える対象を縄文時代以外にも広げてみます。環状列石は人びとが集まり、まつりを行い、飲食を共にした空間です。現代にもそのような空間はあるでしょうか。それはどんな役割をもつでしょうか。グループ・ディスカッションで意見を出し合い整理・発表してもらいます。環状列石も含め人が集合するまつりや儀礼の社会的な役割について考えてみましょう。 |
現代のまつりやイベント、共同作業は果たす役割は何か |
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| 10 | 環状列石はなぜ作られたのか(4)。環状列石の役割は何か、それまでのディスカッションを振り返り、その成果を全体で共有します。また、続けて【+R授業】を実施し、本授業の目的を再確認します。 |
環状列石が出現した要因、果たした役割をどのように理解するか。
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| 11 | アート&考古学の挑戦(1)。アート&考古学とは、現代アートと考古学が協働し、考古資料の新たな現代的価値を創出する取り組みです。注目される活動をいくつか紹介し、アート&考古学の魅力と課題について説明します。講義のあと、グループで質問・意見をまとめ、それに対する質疑応答を行います。 |
現代アート、世界考古学会議、アートと考古学展 〜物の声を、土の声を聴け〜 |
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| 12 | アート&考古学の挑戦(2)。2015年に開催した「明倫茶会 超縄文」を中心に、京都で開催されたいくつかの現代アートと縄文研究のコラボレーション企画について解説します。現代アーティストと縄文考古学者は異なる活動をしているようにみえますが、人間や文化の「多義性」を理解しようとするまなざしは同じであることを理解してください。多義性とは一つの物事に対し、複数の異なる意味や解釈を与えることが可能な状態のことです。講義のあと、グループで質問・意見をまとめ、それに対する質疑応答を行います。 |
超縄文、いい感じのゆるいおなじさ、土偶の気持ち、時代を超えて物事を結び付ける自由な想像力 |
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| 13 | アート&考古学の挑戦(3)。縄文考古学が「語られる縄文文化」の内容を充実させ、そこに現代アートがいろいろなものごとを接続する。こうして現代に「生きられる縄文文化」を生みだしていきます。その一端を記録した映画『縄文にハマる人々』(2018年、監督:山岡信貴)の一部を視聴します。数千年前の過去がなぜ現代の人びとを魅了し、研究やアートの活動に駆り立てるのか。研究者もアーティストも「よくわからない縄文文化」に向き合い、さまざまな可能性を考えます。ディスカッションを通して「よくわからない縄文文化」「語られる縄文文化」「生きられる縄文文化」の関係や意味について考えてみましょう。 |
アート&考古学の目的や意義、語られる文化と生きられる文化、活動の課題と今後の展望 |
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| 14 | 考古学を手がかりに過去を知り活用することの意味や価値を考えます。教員の環状列石の研究が株式会社アイシンの配送ロボット「ピーボ君」の開発に貢献した事例を紹介します。考古学が時代の境界を越え、現代のロボット開発につながったのです。 3つのトピックに関するディスカッションを通じ、過去を知ることが現代社会を考えるうえでどのような意味や価値をもつかについて考えます。それをもとにグループ・ディスカッションを行い、発表してもらいます。必要に応じ教員が補足解説を加えます。クラスで共有できる意見と、各自が独自にもつ意見の両方を整理できるように心がけましょう。 |
環状列石、レジリエンスモデル、ピーボ君、人間や社会における過去の意味や価値について考える |
授業実施形態
授業外学習の指示
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 授業への参加度等60%。ディスカッションに積極的に参加しようとしているか、コミュニケーションペーパーに自分の考えを明確に述べているか、を基準に評価する。
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成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/