Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
30539:[2025 Fall]Theory and Method of Student and CareerGuidance (G2) 2025 Fall Tue2 College Of Economics,College of Science and Engineering,College of Life Sciences,College of Sport and Health Science (tentative name),Graduate School of Economics,Graduate School of Science and Engineering,Graduate School of Sport and Health Science (tentative name),Graduate School of Life Sciences TSUJI KENJI 2

Campus

BKC

Class Venue

Rarcadia101

Language

日本語

Course Outline and Method

生徒指導は,一人一人の生徒の人格を尊重し,個性の伸長を図りながら,社会的資質や行動力を高めることを目指して教育活動全体を通じ行われる,学習指導と並ぶ重要な教育活動である。そこで本授業では,生徒指導の意義や原理等の基礎知識を講義し,組織的に生徒全体へ生徒指導を進めていくために必要な知識・技能について講義演習を行う。また,いじめ,不登校,虐待等の生徒指導上の課題を踏まえ,他の教職員や関係機関と連携の在り方について具体的な指導方法について講義と演習を行う。
進路指導は,生徒が自ら,将来の進路を選択・計画し,その後の生活によりよく適応し,能力を伸長するように,教員が組織的・継続的に指導・援助する過程であり,長期的展望に立った人間形成を目指す教育活動である。それを包含するキャリア教育は,学校で学ぶことと社会との接続を意識し,一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を育むことを目的としている。そこで本授業では,学校教育における進路指導やキャリア教育の意義と指導方法について講義する。また,進路指導・キャリア教育の基礎理論,体験活動をはじめとする地域社会との連携,評価と課題,ガイダンスとカウンセリングの方法など,具体的な指導方法について講義と演習を行う。

Student Attainment Objectives

1. 生徒指導と進路指導・キャリア教育の意義や原理が理解でき、説明できる。
2. 児童・生徒全体への指導として、具体的な指導や取組に反映させ応用できる。
3. 児童・生徒一人一人の個性や特性を把握し、資質・能力の育成に生かせる。
4. 保護者や地域住民、専門家や関係機関との連携を深めながら行動できる。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

オリエンテーション
自己紹介
班編制

授業全体の概要の説明と自己紹介をしたあと、班編成を行う(途中の授業で班替えを行う予定)。事例(1960年代の小学校4年生のクラス内のもめ事とその社会的な背景)についての考察に取り組む。事例をもとに、基本的な生徒観を提示する。

2

教育実習中のトラブル・ハプニングにどう対処するか

教育実習中にありがちな具体的な事例(ケンカ・授業中の嘔吐)をもとに、適切な対応のしかたについて班討論をしながら、多角的な考察を行う。また小中学校の暴力行為発生件数のデータを提示し、実習中に遭遇する確率が高いことを想定しておく。

3

生徒をどう見るか~「不良」・ある転入生から考える~

1980年代戦後第3の「非行」のピークの頃の「不良」たちは何を訴えていのだろうか。データと映像を提示し、当時の状況(私も中学校現場にいた)を説明する。同じ頃転入してきた生徒の思わぬ一面を紹介し、教員として持つべき生徒観の基本を考える。

4

発達障がいを考える

発達障がいとは何か。様々な取組が広がり支援法が制定されるなかで、学校内外でどういう変化が起こってきているか、具体的な事例に学びながら、考察を深める。とくにADHD(注意欠陥多動性発達障がい)に焦点をしぼって、その特徴と変容を理解する。

5

いじめについて考える~いじり・SNSのトラブルを事例に~

いじめ問題の全体状況をおさえた上で、ある中学校のリアルな事例(クラスのいじりを見つめ直す話し合い活動・LINEでのやりとりの問題点を話し合う活動)を視聴し、生徒の実感や生活感情に響く指導のあり方や教材を考える。

6

「子どもの貧困」を考える

相対的貧困率とは何か。定義や統計を踏まえた上で、とりわけ深刻なひとり親家庭の問題に焦点をあて、ドキュメンタリー映像を視聴し実情を把握する。そして教員としての留意点やどんな支援が可能かについて考える。

7

嫌われる先生・なめられる先生

アンケート結果から、いまの中学生が嫌っている先生像を明示する。またどういう状況のもとで「なめられる先生」になってしまうのか、事例(授業中の私語への注意、合唱コンクールの前日練習での指導のあり方)を紹介しながら考える。

8

変な校則とゼロトレランス方式の指導について考える

変な校則がなかったか、改正の動きがあったか、履修生の中学・高校時代を振り返る。そして昨今のブラック校則を見直そうとする動きの広がりを紹介する。一方で、ゼロトレランス方式と言われる指導を導入する学校もある。どう考えたらよいか、話し合う。

9

これからの性教育のあり方を考える

どんな性教育を受けたか振り返り、データとクイズで日本の性教育がいかに遅れてきたか、その実情を把握し背景・原因を検討する。包括的性教育のもとで性教育を受けてきた若者がどういう発言をしているか、映像資料で紹介し、今後のあり方を検討する。

10

不登校・子どもの虐待を考える

原因や背景、近年の深刻な変容をデータでおさえる。そして虐待問題の事例をいくつか紹介し、履修生自らが調べる作業を行う。そして児童相談所の役割と課題にも焦点をあてる。学校としての留意点や取り組むべきポイントを確認する。
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照。

11

キャリア教育①自己理解を深める

キャリア教育が提唱されるようになった経緯や定義、基本的な観点をおさえる。そして、自分の良さや個性が自己理解できるためには、どのような学習方法がふさわしいのか。「自己発見カルタ・ゲーム」を実際にやってみて、各自の率直な思いを交流する。

12

キャリア教育②仕事を知る・社会を知る

中学校の頃の職場体験活動やこれまでに経験したアルバイトでどんな学びがあったか、振り返り交流する。そして非正規雇用が拡大するなかで、労働者の諸権利を学ぶ学習もその意義が高まっていると捉え、労働法の基礎をクイズ形式で学ぶ授業を体感する。

13

キャリア教育③夢・目標をもとう

自分がどんな職業観を持っているか自覚できるゲームをやってみる。そしてコロナ禍のもとでも、理念と戦略をもって乗りきろうとしているホテル経営者の思いを視聴し、各自の10年後をイメージし交流する。履修生自身のキャリア発達にも資する授業にしたい。

14

中学生が望む教師像とは~まとめとレポート作成~

アンケートの結果から中学生が望む教師像を提示・分析し、教育実習をより身近に体感する。また夜間中学校の存在も触れ、教育や授業の本質をつかむ手がかりとする。授業全体を総括し、生徒指導の基本を再確認する。その上で、授業時間内でレポートを作成する。

Class Format

対面授業を基本とします。
対面以外の実施形態をとる場合は、適宜指示します。

Recommendations for Private Study

日々教育関係全般のニュースや時事的な問題を視聴したり読解するとともに、社会的な問題や教育問題を扱った文学作品や評論、ドキュメンタリーにも関心を持つ。
また、授業で指示された課題について、関連する著作を読んだり、自らの経験をふりかえったりして、考察を深める。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

①コメントカード(40%。毎回の授業で、内容の理解度と記述の論理性を評価する。)
②『生徒指導提要』確認テスト(20%。manaba+Rの【小テスト】のタブから入って自習・自動採点を行う)
③課題レポート(20%。課題を提示し、授業時間外学修と【+R授業】として作成し、内容の論理性と教職への意欲を評価する。2回行う予定。)
④最終レポート(20%。最終回の授業中に作成し、学修の成果と認識の深まりを評価する。)

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

子どもと教育をめぐる情勢も社会全体の影響を受けながら、変化しています。教育問題に限らず、社会的な問題全般に関心をもち、自分の考えをもつようにしてください。また、教師に対して、あるいは学校という組織に対して、子どもたちや保護者が求める期待や役割も変化している一方で、変化してはいないし変化させてはいけない部分もあります。教育観・子ども観を様々な事例をもとに、多角的に考察しながら深めていきましょう。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

特に指定しません。必要なことはレジュメを作成し配布します。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
生徒指導提要(改訂版) 文部科学省 東洋館出版社 4491051755

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

私は40年余り京都市内の公立中学校に勤務してきました(担当教科:社会科)。その間、生徒指導主任、研究主任、学年主任など、様々な校務分掌を担当してきました。私学の中学校・高校での経験もあります。いろいろな生徒たちと保護者に出会い、様々な問題に直面しながらも教育の大切さや魅力を忘れた時はありません。この授業では、いまの中学生の様子や学校現場の実情もリアルにお伝えしながら、みなさんが教育実習で、あるいは現場の教員として活躍される際に、役立つように実践的なアドバイスを積極的にしていくようにします。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/