授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14383:[2025 春セメスター]財政学Ⅰ(G) 2025 春セメスター 金3 法学部,国際関係学部 桑田 但馬 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS310号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

現代財政は広範かつ多様な活動を行っており、産業や国民生活と密接な関連を有する。近年はグローバリゼーションの進展のなかでODAや国際課税など国際的側面も重要性を高めている。財政学は経済学の1分科であるとともに、この学習は主権者である国民の素養として大きな意義を持つ。
科学は本来、理論から現実へと展開、説明すべきであるが、現代財政の機能は多様かつ複雑であるので、受講生の理解に配慮して次のような工夫を行う。現代財政の姿や仕組みについて、日本を素材に基礎的説明を行ったうえで、財政理論を解説する。次いで、財政学固有の領域としての租税・公債論、経済学の他の分野との接点を持つ主要な活動領域を展開する。これらに関しては、近代国家の基本ルールである財政民主主義の視点から政策課題に言及する。
【キーワード】税制改革、財政改革、社会保障、財政赤字、財政民主主義

受講生の到達目標

①財政の基本的な仕組み(制度)を理解する。
②国家財政の役割の変化を理解し、その意味を検討する。
③財政赤字や税制の批判的な検討により納税者意識を高める。

事前に履修しておくことが望まれる科目

財政学Ⅰと財政学Ⅱの両方を受講する場合、先に「Ⅰ」を受講してください。
*財政学Ⅰと財政学Ⅱをセットで受講することが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

はじめての財政学―日本の財政の全体像―

①政府の仕事とは、②財政とは、③現代財政の規模、④現代財政の多様な活動―日本―

第2回

日本の財政システム―一般財政(一般会計歳出の構造、租税と公債)―

【一般会計における歳入・歳出】①中央政府の一般財政、②一般会計歳出の3つの部分、③経費分類の意義と方法、④4つの大きな仕事=4大経費―一般的歳出の構成(目的別経費)―、⑤所管省別経費分類、⑥一般会計の歳入構造、⑦国税の税目

第3回

財政民主主義と予算

【財政民主主義】①日本の財政民主主義の危機、空洞化―議会制民主主義の危機と一体的なものとして―、②財政民主主義の現代的8原則
【予算管理】①予算と財政、②予算の編成、③決算

第4回

租税の基礎理論

【租税とはなにか―租税本質論―】①租税と公債―近代国家の主要財源―、②前近代の貢納と近代的租税の違い―国家と私的所有権―、③租税の定義、④租税の本質、⑤租税の発展                                【日本租税小史】①小史年表、②地租改正(1873年)、③第2次世界大戦前の税制、④シャウプ税制改革(1949年)―シャウプ勧告にもとづく税制改革―、⑤1950年代~80年代前半の税制、⑥中曽根・竹下税制改革(1987年~88年)、⑦1990年代の税制改編(とくに「97―99年追加大改編」)、⑧21世紀初頭の税制改革

第5回~第6回

消費税(日本型付加価値税-Value Added Tax)

①日本の消費税の地位、②間接税の分類、③日本の消費税の特徴、④日本の消費税の基本的な仕組み、⑤課税対象の除外、⑥中小業者への特例措置、⑦申告・納付の方法、⑧消費税と所得税のバランスに関する議論

第7回~第8回

(個人)所得税

①所得税の発展、②所得税とは、③所得税の算出、④所得税の納付、⑤所得税の特徴、⑥改革課題

第9回

法人税

①法人税の仕組み、②法人税の理論、③法人税改編の過程と1990年代の法人税改革、④法人税の企業間、産業間の負担配分

第10回~第11回

公債の理論と問題(財政赤字)

①公債の概念と分類、②公債の問題点―巨大な規模の財政赤字―、③公債政策に対する態度

第12回~第13回

社会保障の財政学(その1)―社会保障費、社会保険の基礎理論―

【社会保障財政の基礎知識】①なぜ資本主義諸国に社会保障制度が存在するのか、②社会保障財政の役割、③社会保障財政のシステム                
【少子高齢社会と社会保障財政】①日本の社会保障の歩み、②社会保障費の地位とその推移にみる国民生活の変化、③高齢社会と社会保障財政、④問題点と今後の課題

第14回

社会保障の財政学(その2)―公的年金とその論点―

①社会保険における年金、②公的年金に対する不安・疑問はどこまで解消できるか、③社会保障の財政のあり方に関する従来からの重要ポイント
【+R 授業】詳細は manaba+Rを参照

授業実施形態

対面授業

授業外学習の指示

事前・事後に、教科書の「関連する章」および『図説日本の財政』あるいは『図説日本の税制』の該当箇所(あるいは代替となる財務省等の関連データサイト)を読むこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

レポート試験(75%):複数の論題から選択してもらいます。実際に中央政府(日本)の税財政を分析し、改革案を提示してもらうことがあります。
授業中の小レポートや個人・グループワークなど(25%)。なお、これらにおいて優れた成果を収めた場合、最大20%の加点を行います。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

国家・地方公務員志望の学生の受講を勧めますが、公務員試験対策ではないので注意してください。単に「座っている」だけでなく、しっかり「考えてもらう」講義となります。レポートは様々なことを調べたうえで「自分の意見を展開する場」であって、感想だけを述べる場でないことに注意して欲しい。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代財政とは何か 河音・桒田・篠田編著 税務経理協会 9784419072391

教科書(使用頻度、その他補足)

必携してください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
図説日本の財政 財経詳報社 最新年度版が望ましい
図説日本の税制 財経詳報社 最新年度版が望ましい

参考書(使用頻度、その他補足)

『図説日本の財政』および『図説日本の税制』は各年度版として公刊されています。

参考になるwwwページ

財務省ホームページ https://www.mof.go.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/