Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
33776:[2025 Fall]Industrial Organization (E) 2025 Fall Thu3 College Of Economics TAKEZAWA SHUHEI 2

Campus

BKC

Class Venue

Co-learning105

Language

Japanese

Course Outline and Method

 たとえばアパレル産業を例にとって考えてみよう。ある企業は、自社でデザインし、自社工場で生産して、直営店で販売するという方法と採用している。一方、多くの商品を買い付けて、それをフランチャイズ契約を結んで店舗で販売するという手法を用いている企業もある。派手に広告戦略を打つところもあれば、ほとんど広告を打たないところもある。店舗販売だけでなくネット販売にも力を入れる所もあればそうでないところもある。扱うブランドを対象年齢や性別で細かく分けているところもあれば、そこまで細かくないところもある。ブランドの価格帯もブランドごとに異なることが多い。

 以上の特徴は、「基礎ミクロ経済学」で想定していた前提とはかなり異なる。基礎ミクロでは、経済学の基礎を学習することに重きを置いているので、現実の企業がとる様々な戦略を盛り込んでしまうと、初学者には何が何だかわからなくなるから、あえて上記のような部分は捨象している。しかし、「基礎ミクロ経済学」のレベルでは、残念ながら、現実のビジネス戦略のごく一部しか理論的に分析できないことも事実である。

 そこで、本科目「産業組織論」では、「基礎ミクロ経済学」レベルの経済学の知識を備えていることを前提に、より現実に即した様々なビジネス戦略を取り上げ、その結果と、その結果が社会的に見て望ましいのかどうかをということを考察していく。

Student Attainment Objectives

様々な産業に属する各企業のビジネス戦略について、理論的な観点から説明することができるようになるための、基礎的な分析ツールを身につけることができる。

Recommended Preparatory Course

前述したが、産業組織論は、ミクロ経済学の一分野である。それゆえ「基礎ミクロ経済学」を受講していることは必須となる。しかし、「基礎ミクロ経済学」のテキストにおける4章、7章、15章の知識は、講義の理解のためには絶対必要となる。

加えて、ゲーム理論を暗黙裡に使用しているところもあるので、2回生時に「ゲーム理論」を履修していると理解が進むと思う。ただし、できるだけ独占を前提にして説明するトピックスを多くしているので、ゲーム理論の履修がなくても、講義を理解することが全くできないというわけではない。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

産業組織論の考察対象と独占理論の復習

需要曲線、供給曲線、逆需要関数、限界収入、限界費用、独占価格、余剰概念、死荷重
【+R授業】授業概要

2-4

市場の細分化と価格付けの色々

グループ価格付け、個別価格付け、メニュー価格付け一律料金設定、異なる価格付け、線形価格付け、二部料金、価格差別

5-6

垂直的関係

垂直的分離、垂直的統合、二重限界化、再販売価格維持制度、二部料金、フランチャイズ

7-8

同質財でのクールノー競争

同質財、クールノー競争、反応関数、クールノー・ナッシュ均衡

8-9

製品差別化

製品差別化、ホテリングモデル、広告

10

カルテル

カルテル、逸脱と罰則、リニエンシー制度

11-12

ライバル企業への戦略:提携あるいは優位性の確保

水平的合併、費用上の優位性確保、関税、補助金

13-14

研究開発と特許

研究開発、特許、スピルオーバー

Class Format

対面で行う.

Recommendations for Private Study

予習:なぜ,それぞれの問題を学ばなければいけないのかを考えてください.また,関連するミクロ経済学やゲーム理論などで学んだことを復習しておくこと.(講義毎に1時間)

復習:課題を応用したり参考書を用いて,様々な問題に取り組むことを勧めます.また,理論を応用して現実の経済事象・問題を説明してみて下さい,参考書が役に立つでしょう.(講義毎に1時間)

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 100

講義の語句や概念の理解度を測り、現実社会の諸問題への応用力を試す問題を出す。答案の構成や論理性を重点的に評価する。

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
0

Grade Evaluation Method (Note)

締

Advice to Students on Study and Research Methods

前述したが、産業組織論で学ぶ内容を身に付ければ、かなり企業戦略の研究に関して、客観的かつ深く分析することが可能である。そのためにも、本科目を受講することは意義がある。

特に一般企業への就職を目指している3回生は、就活への一助にはなると思う。

また産業組織論は応用ミクロ経済学の分野であるので、ミクロ経済学で使用するような数式や概念が再登場してくる。数学に対してアレルギー反応を示しているといつまでもこの授業が面白くないままだろう。実際に出てくる数式はそこまで難解なものではない(はず)なので、一度腰を据えて考えてみれば企業戦略の面白さを感じることができると思う。



Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
産業組織とビジネスの経済学 花薗誠 有斐閣 978-4-641-15059-1

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

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