授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
33858:[2025 春セメスター]哲学(E) 2025 春セメスター 木3 経済学部 大西 光弘 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 305号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

この授業のキーワードは「分析知と直観知」「西洋知と東洋知」です。
「分析知」とは、知の枠組みを使って対象から一側面を切り出す知であり、科学の(そして西洋の)知です。
「直観知」とは、知の枠組みを使わないで対象をそのまま知る知であり、宗教の(そして東洋の)知です。
直観知の割合が多すぎることから、日本独特の「空気を読むいじめ」が生じます。でもその同じ状況の肯定的な側面が、日本人にしかできない「空気を読んで」の「おもてなし」です。
「分析知と直観知」をキーワードにすると、日本文化の姿が深く見えてきます。それを知り、さらにそれを使って日本独特の「空気を読むいじめ」などの状況についても考えてゆく、というのがこの授業です。
授業では、担当者の著書『ライプニッツと西田幾多郎――分析知と直観知の両立を求めて――』の該当個所を、できるだけ分かりやすい言葉で順に説明してゆく、という形をとるつもりです。
ただ、講義の順番は、受講者と相談して適宜変更することもあります。
課題(レポート)へのフィードバックの方法。
その週に読解したテキストの内容について、受講者から毎週Manaba+Rのオンライン入力レポートで自由に「質問・意見」を送ってもらい、それについてこちらから回答を返す、という方法でフィードバックします。
【+R授業は、manaba+Rを参照(14回の授業の終了後に実施予定)】

受講生の到達目標

①分析知の典型としてのカッシーラーのシンボル哲学が理解できる。
②直観知の典型としての仏教の哲学や西田哲学が理解できる。
③日本独特の「空気を読むいじめ」の分析と対処法を、自分の頭で考えられるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

「分析知と直観知」のあらましの説明

分析知と直観地についてのベルクソンの定義を見る。
帰納、演繹、そしてアインシュタインの「発見法」について考える。

2

科学の知と、科学によって取り落とされるもの

分析知の典型が「科学の知」だが、科学がどれほど発達しても取り落とされるものを、ある医師の講演をもとにして考える。

3-5

分析知の概要
カッシーラーのシンボル哲学と、現象学の「本質直観」

カッシーラーのシンボル哲学の概要を、森鷗外の小説「かのように」や、プラトンの「洞窟の比喩」などを事例にして考える。
また現象学の「本質直観」によって、対象の一側面がどうやって本質として切り出されるかを学ぶ。

6-8

直観知の概要
インスピレーションという知や、将棋の棋士の直観知

具体的な直観知の事例として、ポアンカレの「インスピレーション」、ホームズの「遡る推理」などを考える。
そして「現代日本の直観知」の事例として、棋士の知やベテラン看護師の知を考える。

9-10

日本独特の「空気を読むいじめ」

土井隆義『友だち地獄』をもとにして、日本独特の「空気を読むいじめ」の姿を考える。
その反対の肯定的な姿である「おもてなし」の成立のあり方も考える。

11-14

さらに深い「分析知と直観知」

以上で学んだことをもとにして「分析知と直観知」をさらに深く考える。
分析知としては、ソシュールの言語の哲学などを考える。
直観知としては、仏教(特に般若経)の哲学と、鈴木大拙の禅の哲学と、西田哲学と、その現代版である井筒俊彦の哲学を考える。
そして西洋と東洋の哲学の違いを見てきたことを使って、このコロナ以後の哲学の姿を最後に考える。
【+R授業は、manaba+Rを参照(14回の授業の終了後に実施予定)】

授業実施形態

基本的に授業は対面で行います。

授業外学習の指示

授業内容を復習し、授業中に指示する参考文献を自力で読んで下さい。
①分析知の関係では、ポアンカレ『科学と方法』(岩波文庫)が、②直観知の関係では、西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)が名著です。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業の最後に、二本レポートを出してもらいます。
その1は、分析値と直観知についてのレポート。
その2は、日本のいじめについてのレポートです。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ライプニッツと西田幾多郎――分析知と直観知の両立を求めて―― 大西光弘 明石書店 9784750354750 教科書ですから毎回使います。

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,インタラクティブシート,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/