Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
15144:IR18‐DJ208 Global Studies Seminar (RJ) § 15145:IR-DR206 Global Studies Seminar (RJ) 2023 Fall Mon2 College Of International Relations SONODA SETSUKO 2

Campus

KIC

Class Venue

KOSHINKAN KS302

Language

Japanese

Course Outline and Method

ベネディクト・アンダーソン(1936-2015)が1980年代に著した『想像の共同体』は、ナショナリズム研究の「古典」である。この本最大の問いは、本来国家と私たち個人の間に本質的で運命的な関係性は存在しないにも拘らず、「国民」という心の中にイメージされたものが特定国家に自己を同定する強い感情――ナショナリズムとして、20世紀後半に大勢の人々が国のため死を受け入れるほど作用し得た、それはなぜか、である。本書はナショナリズムの起源と膾炙のメカニズムについて、数世紀に亘る歴史軸を用い、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ロシア、アジアなどグローバルに例を取りながら、重要概念を学んでいける章構成になっている。主題のナショナリズムとともに、出版物、知識人、宗教、支配、資本主義を論じており、国民国家への洞察とともに、“国民であること”など、我々が当然と見做して看過してきた概念を驚くほど客観化・相対化しているため、いまだに強い示唆を与え続けている。
本授業では、この『想像の共同体』を輪読する。全員が毎週、課題個所を熟読して授業に臨み、事前に決めた担当者が週ごとに担当個所をまとめ、追加調査を加えて報告する。報告後、全員でディスカッションし、その討論を通じて内容への理解を深める。授業を通して抱いた疑問や興味を発展させた最終レポートが最後に課される。

Student Attainment Objectives

・ナショナリズムの起源と形成に関して、語句や事象、学説、重要な概念について正確に理解し、要約できる。
・ナショナリズムの起源と形成に関して、発展的に調査を進め、発表することができる。
・ナショナリズムの起源と形成に関し、ディスカッションを通して自身の理解を他者と共有し、多面的に考察することができる。
・ナショナリズムの起源と形成に関して、論理的で発展的なレポートを書くことができる。

Recommended Preparatory Course

ヨーロッパを中心とする世界史の基礎知識を持っていること、歴史を学ぶことへの興味を有することが望ましい。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

イントロダクション

講義の進め方について/成績評価について/受講に関する注意/担当グループの組織と担当個所の割り振り

2

講義と「1 序」

ベネディクト・アンダーソンについて/序章の説明/重要概念の指摘

3

「2 文化的根源」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

4

「3 国民意識の起源」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

5

「4 クレオールの先駆者たち」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

6

「5 古い言語、新しいモデル」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

7

「6 公定ナショナリズムと帝国主義」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

8

「7 最後の波」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

9

前半のまとめ

前半の報告・ディスカッション・授業フィードバックの中から議論の発展に資するものを紹介し、重要概念を復習

10

「8 愛国心と人種主義」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

11

「9 歴史の天使」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

12

「10 人口調査、地図、博物館」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

13

「11 記憶と忘却」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

14

「旅と記憶―『想像の共同体』の地伝について」章

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

15

後半のまとめ/全体総括

後半と全体の報告・ディスカッション・授業フィードバックの中から議論の発展に資するものを紹介し、重要概念を復習

Class Format

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

Recommendations for Private Study

・担当者のみならず、全員が毎週課題個所を熟読して、授業に臨むこと。
・積極的にディスカッションに加わるために、全員が事前にコメントや質問を用意して来ること。
・最終レポートが課されるため、興味を持ったテーマの書籍を探しておくこと。本シラバスの「参考書」欄に挙げた書籍を読むなどして、意識的に知識を身に付ける努力をすること。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

授業への参加度(40%)
担当報告の内容(30%)
最終レポート(30%)

Grade Evaluation Method (Note)

【授業への参加度】 出席10%(欠席3回以上で評価はFとなる。また遅刻や授業中の教室退出も成績に反映する)、毎回の授業中またはmanaba+スレッドへのディスカッション貢献度30%。
【担当報告の内容】担当報告は2,3人で班を組んだグループ発表となり、内容の要約、重要語句の調査と説明、重要概念の議論、発展的調査で構成される。これらの内容を評価する。
【最終レポート】課題図書を踏まえ、授業で扱った議論に抱いた興味を発展させて書くものとし、3000字以上。

Advice to Students on Study and Research Methods

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 ベネディクト・アンダーソン(2007) 書籍工房早山 978-4904701089

Textbooks (Frequency of Use, Note)

本書が本授業のメインテキストである。全員が毎週一章づつ読み、最終的に全員が全章を熟読し討論に基づいた最終レポートを作成することになる。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
ヤシガラ椀の外へ ベネディクト・アンダーソン(2009) NTT出版 978-4757142138
中国ナショナリズム: 民族と愛国の近現代史 小野寺史郎(2017) 中公新書 978-4121024374

Reference Books (Frequency of Use, Note)

授業で直接的に使用はしないが、授業中に教員がこれらの内容に言及することが多くなる補完的推薦書として挙げる。『ヤシガラ椀~』は、ナショナリズムに縛られない客観的視座を『想像の共同体』の著者はどう獲得したか知り得る自伝。『中国ナショナリズム』はメインテキストに少ないアジア(中国)のナショナリズム例を補完できる両書。両書ともメインテキスト理解の深化、さらに最終レポート執筆の参考になる。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/