授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
17988:スポーツの歴史と発展(L) 2023 春セメスター 金4 文学部,映像学部 西原 茂樹 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

歴史学は過去の史実を通じて現在の課題を照らし出す導きの糸である。本講義では古今東西のスポーツを題材にし、それらが社会の中で果たした役割や機能、ならびに生活世界に付与された価値などについて考察する。ここで言うスポーツとは、いわゆる「近代スポーツ」に限定されず、人々の生活の場で独特な意味を持って展開された娯楽や祝祭の類も含まれる。スポーツ史の範囲は、したがって国家などによる制度としての学校体育やスポーツ組織をめぐる政策展開とともに、人々の生の表現あるいは主体形成の場でもある民衆娯楽の世界、そして両者の緊張関係にまで及ぶ。歴史に刻まれたスポーツの探究は、今日のスポーツ問題を深部から理解するための重要な素材を提供するであろう。講義期間中に感想等を記すレポートの提出を2~3回求め、質問等はレポートないしmanaba+Rなどで受け付ける。

【授業形式】
原則として対面授業で実施する(第1回のみWeb授業)。

※「オンデマンド型授業」の場合、「同時性」については授業開始時刻に先立ってレジュメ等の資料をWebにアップすることによって担保し、「双方向性」については受講生にオンラインレポート等を課し、それに対して返答することなどを通じて担保する。

受講生の到達目標

講義を通じて、①それぞれの時代におけるスポーツ文化が当該社会の中でいかなる意味を持っていたのか、②私たちが日頃親しんでいる野球やサッカーなどの「近代スポーツ」が19世紀のヨーロッパの社会状況からの影響をいかに強く受けて生まれてきたのか、③そうした「近代スポーツ」が日本においてどのように受容され定着していったのか、といったことを理解し、そのことによってスポーツ観を一層深めることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

「スポーツ」とは何か?なぜ「歴史」なのか?

「スポーツ」の語源および語義の変遷

2

古代の身体運動文化〔1〕

未開社会のスポーツ、古代文明のスポーツ

3

古代の身体運動文化〔2〕

古代オリンピック

4

中世の身体運動文化〔1〕

(ビデオ鑑賞)イギリス・アシュボーンの民俗フットボール

5

中世の身体運動文化〔2〕

民俗フットボール、中世日本のスポーツ

6

近代スポーツの誕生〔1〕

近代スポーツ誕生の社会的基盤およびその担い手

7

近代スポーツの誕生〔2〕

アマチュアリズムの確立、近代スポーツへの女性の参入

8

近代スポーツの誕生〔3〕

近代オリンピックの創設

9

日本における近代スポーツの受容と展開〔1〕明治時代〈1〉

軍隊・学校への体操・スポーツ導入

10

日本における近代スポーツの受容と展開〔2〕明治時代〈2〉

“武道”の誕生

11

日本における近代スポーツの受容と展開〔3〕大正時代

甲子園野球の誕生

12

日本における近代スポーツの受容と展開〔4〕昭和時代初期

“野球狂時代”“スポーツ狂時代”の到来

13

日本における近代スポーツの受容と展開〔5〕高度経済成長期〈1〉

テレビ時代の到来とスポーツ

14

日本における近代スポーツの受容と展開〔6〕高度経済成長期〈2〉

東京オリンピック

15

日本における近代スポーツの受容と展開〔7〕高度経済成長期〈3〉

“根性”とスポーツ

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCPレベル1~2の場合】
・対面授業およびメディアを利用した授業(オンデマンド型授業)の併用〔第1回をWEB(オンデマンド)で、第2回~第15回を対面にて実施〕。
【BCPレベル3~4の場合】
・第1回~第15回をWEB(オンデマンド型授業)にて実施。

【配慮要件】
以下の要件に該当する学生に対しては、オンデマンド型授業での配慮を行う。
 ①学生本人に既往症や基礎疾患のある場合
 ②学生と同居する家族等への感染の懸念から通学が困難な場合
 ③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合

【備考】
※「授業スケジュール」は、BCPレベル2を想定して記載している。変更があった際は別途manaba+Rに周知を行う。
※受講登録の結果、登録者数が教室定員の半数を超えた場合は出席調整を行う。それでも身体的距離が十分に確保できない場合は、メディアを利用した授業に切替えを行う場合がある。

授業外学習の指示

講義では教科書等を使わず、すべて配布レジュメを通じての学習となるが、その作成にあたっては下記の各種「参考書」を多く参照している。今期は図書館におけるそれらの自由な閲覧が難しい状況が生じているが、予習・復習の際にわかりにくい点が生じたら、可能な限り目を通してもらいたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業の感想・質問・要望等を書くレポートを期間中に2~3回実施し、日常点として組み入れる。そして講義日程終了後に、いくつかの論題からなる最終レポートを課す。授業内容全体の理解度を重視する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

講義レジュメや参考文献中には多くのイラストや写真が掲載されている。それらをうまく活用して、各回のテーマについての視覚的イメージを各自でうまく作り上げることができれば、理解が深まると思われる。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

テキストは特に指定しない。講義の中で参考文献を適宜紹介する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
図説スポーツ史 寒川恒夫 朝倉書店 4-254-69023-1 体育・スポーツの通史および個別史
スポーツの歴史 レイモン・トマ 白水社 4-560-05750-8 同上
古代オリンピック 桜井万里子・橋場弦 岩波書店 4-00-430901-8 古代オリンピックに関する最新の研究成果
にっぽん野球の系譜学 坂上康博 青弓社 4-7872-3187-1 日本独特の“精神野球”の実像とは?
東京オリンピックの社会経済史 老川慶喜(編著) 日本経済評論社 978-4-8188-2060-9 高度経済成長期の日本社会と東京オリンピックの関係性
国立競技場の100年 後藤健生 ミネルヴァ書房 9784623067398 近現代日本のスポーツ全体を通覧
一九六四東京オリンピックは何を生んだのか 石坂友司・松林秀樹(編) 青弓社 978-4-7872-2080-6 1964年東京五輪の虚像と実像

参考書(使用頻度、その他補足)

上記のものも含めて、参考文献は配布レジュメにも記載する。

参考になるwwwページ

日本オリンピック委員会 http://www.joc.or.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/