授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14366:[2025 秋セメスター]公共性論(J) 2025 秋セメスター 火4 法学部 村上 弘 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

政治的な議論の場で、あるいはマス・メディアでよく耳にする「公共性」について、政府の活動や公共政策などの具体的事例を交えながら、「公共性」がわたしたち1人ひとりの市民にとって、重要な考え方であると同時に、政治的・社会的「規範」であること、また政治行政の世界では、多様な利害の交差する社会での判断原理でありうることを考えたい。

なお、公共性の定義については、複数の見方があるので、できるだけ紹介したうえで、論評したい。

授業は、講義形式でおこなう。→下の「授業実施形態」を参照。

受講生の到達目標

・「公共性」は、政治・法律の根幹にある考え方、規範(の1つ)であることを理解する。
・身近な自分たちの活動領域にも、そうした規範が影響を与えていること、また「公共性」という考え方は、社会的関心を喚起したり、政治や政策に関して、分析、論争、説得、判断の基準となりうるることについて、考える。
・しかしながら、現実の政治や社会、市民の意識や活動において、公共性がかならずしも重視されない状況とその原因についても、考える。

事前に履修しておくことが望まれる科目

憲法、政治学系の科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

私たちと「公共性」:公共性のイメージ   

導入、参考文献の説明

2〜3

<1.公共性の定義・意味>
日常用語として

日本語(国語)辞典の「公共」と、英語辞典の「public」の比較など

4〜7

憲法、経済学、政治学における公共性の扱い

公共の福祉、政府の両義性、民主主義と公共性、市場の失敗と公共財、政府の失敗など

8〜12

<2.公共性の定義・意味(1.にもとづく教員の見解)>
内容面・実体面

①社会的(市民的)公共性(2種類)、②国家的公共性、③対抗的公共圏
それぞれの定義、事例、参考になる理論、論点

13

手続き面(公開性)

アーレント、ハーバーマスの見解など

14

<3.公共性の実現方法、実現主体>

公共性(という観念)の意義・機能、日本人の公共意識、利他心、市民社会、政府・企業・市民による公共性の推進、ガバナンス

 R+

20分間のオンライン(メディア)授業で、授業開始前にManabaのコンテンツで提供します。


レジュメと音声解説ファイルで、授業の内容や進め方を説明します。

授業実施形態

1.授業は教室で行います。
しかし、教室でも、大学のmanaba+Rの「コンテンツ」にあるレジュメや資料を参照してもらいますので、パソコン等の情報機器を必ず持参してください。

2.黒板に板書を多く書き、ディスプレイ装置でも映写します。
板書や、教員の話の要点を筆記するために、筆記具とノートは必須です。

3.発熱・体調不良等の理由で欠席する人は、教員へのメールで申し出てもいいが、申し出る必要はありません。
その場合は、manaba+Rの「コンテンツ」と教科書を使って、自分で勉強していただくことになります。教員の話を聞けない分、追加的な努力が必要になります。

4.教員への連絡は、教室で質問する他、つぎの2つの方法でお願いします。
*Manaba+の掲示板に投稿する →ただし投稿者の名前が表示される
*教員のアドレス(Manaba+の掲示板に掲載)にメール

授業外学習の指示

新聞やテレビなどで、社会のニュースを見聞きして考える習慣を付けること。
さらに、本人の価値観の問題だが、公共マナー、社会活動、社会運動、民主主義、選挙を含む政治参加などに自分はどう関わるか、考えてみるのもよい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・提出課題=レポート(3回、manabaで提出する)の評価 90%
・数回行うアンケートへの回答 10%
(提出は出席記録として扱うことがある。)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

(1)村上論文「公共性について」をベースにするが、それからかなり発展や修正がある。
    ★この論文を、インターネットで入手し、全文を印刷しておくこと。

(2)授業を聞きノート(黒板またはmanabaのレジュメ、および口述内容の重要部分)をしっかり取ること。また、上の論文以外の参考文献も読んで考えてほしい。

(3)教室では、コロナ感染症が残っているうちは、マスク着用を推奨します。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
「公共性について」 村上弘 『立命館法学』2007年6号 インターネットでも読めます

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『公共哲学入門: 自由と複数性のある社会のために 』 齋藤 純一・ 谷澤 正嗣 NHKブックス 2023年
『公共政策学の基礎』第3版 秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉 有斐閣 2020年
『公共哲学とは何か』 山脇 直司 筑摩書房(新書) 2004年
『岩波社会思想事典』 今村・三島・川崎 岩波書店
『公共哲学とはなんだろう [増補版]: 民主主義と市場の新しい見方』 桂木 隆夫 勁草書房 2016年
『公共哲学』 山岡龍一、齋藤純一 放送大学教育振興会 2017年
「ハンナ・アーレントの<公共性>の概念 : <公的なも の/私的なもの>の境界線としての<ノモス=法 >」 仲正 昌樹 『金沢法学』 1996年、インターネットでも
「政治学教育の目的、内容、方法」 村上弘 『年報政治学』 2016年、インターネットでも
『日本政治ガイドブック』第3版 村上弘 法律文化社 2024年
「強くない日本の市民社会―市民参加の3層構造モデル」 村上弘 『政策科学』 2015年、インターネットでも読めます
「立憲民主党の役割と課題、維新の会のポピュリズムと強さ」 村上弘 『立命館法学』 2023年、インターネットでも
『現代政治理論』新版 川崎・杉田編 有斐閣 9章

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

■ 日本財団「なぜ日本は寄付文化が広まらない?専門家に聞いた」2023年
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2023/90766/social_contributions

 V
Charities Aid Foundation「World Giving Index」(世界人助け指数)2022年

https://www.cafonline.org/docs/default-source/about-us-research/caf_world_giving_index_2022_210922-final.pdf

■ 小田亨「利他性の光と影」発行年不明
https://www.tasc.or.jp/educate/monthly/article/pdf/article_1708.pdf


■ 新谷優「助け合いの文化心理学」『心理学評論』2020年
https://niiyalab.ws.hosei.ac.jp/_src/106/%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E8%A9%95%E8%AB%9663%E5%B7%BB3%E5%8F%B7p329-345%E6%96%B0%E8%B0%B7%E8%AB%96%E6%96%87.pdf

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R

備考

 Manaba+の「個別指導コレクション」は、使いません。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/