授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15853:IR18‐HJ301 専門演習(51) § 15854:IR-GR301 専門演習(51) 2023 秋セメスター 水4 国際関係学部 中本 真生子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY208号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

「文化」は、人を繋げるものでもあり、また人を分断させるものでもあります。また「文化」は過去から積み重ねられ、受け継がれるものであると同時に、今を生きる人々が交流し、衝突するなかで新たに生まれてくるものでもあります。本ゼミでは、このような文化観に立った上で、現在の国際関係のなかの「文化」をめぐる諸問題を考えていきます。
まず共通のテキストを読み込むことによって、研究の前提となる融合的・動態的文化理論と、異文化理解の基礎知識を身に付けます(ナショナリズムおよび国民国家論とポストコロニアル理論も含む)。その上で個別にテーマを設定、研究し、その成果をゼミ内で共有します。さらに、そこから見えてくるグローバル化と文化をめぐる様々な問題を、ゼミ全体で考えていきます。
個別テーマは、自分が最も関心を持つこと、面白いと思うこと、重要だと考えることから、各自で選び決定します。常にアンテナを張って、興味関心の幅を広げて下さい。これまでゼミ生たちは自由に、様々なテーマで研究を進めてきました。ナショナリズム、レイシズム、オリエンタリズム、ジェンダー、多文化共生、移民、宗教に関するテーマから、音楽、映画、舞台、小説などを対象とする文化研究、食物、料理、衣類といった日常生活に関わるテーマまで、ゼミ生の研究の多様性が本ゼミの特徴です。自身の研究を深めるとともに、他のゼミ生の研究報告を通して知識を広げること、教養を身に着けることも、ゼミの目的の一つです。

受講生の到達目標

①世界の多様な文化の在り様を理解する。
② 「文化」を通した交流の歴史と、そのなかに存在する支配/被支配、抵抗、そして融合の問題について理解する。
③ 比較を通して、「自文化」を相対化する視点を身に付ける。

事前に履修しておくことが望まれる科目

比較文化論、国際文化・社会学、近現代史

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-15

ゼミの運営方法

3回生は、春セメスターで文化理論に関するテキストを1~2冊選び、それを講読します(2022年度は宮島喬著『多文化であることとは』)。融合的・動態的文化理論を学び、その考え方を共有した上で、各自でテーマを設定し、個別研究・報告を行い、タームペーパーを執筆します。秋セメスターは、オープンゼミナールに参加します。オープンゼミナール終了後は、各自が春セメスターに引き続き個別研究を行い、報告し、タームペーパーを執筆します。
4回生は、春セメスターは3回生の報告に対するコメンテーターを務め、それと同時に、個別の面談、指導を通して卒論に向けての個別研究を進め、タームペーパーを執筆します。秋セメスターは各自のテーマに関する最終報告を行い、卒論を執筆します。

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

テキストおよび参考文献は、自分の報告箇所以外の部分もしっかり読んできて下さい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

タームペーパー31%
論理的構成、参考資料、文章力

日常点評価69%
授業内での報告、発言および授業後の課題を総合して評価します

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

文献や資料を丁寧に読む込む習慣を身に付けること、「比較」の視点を常に持つこと、「当然」とされているものの見方や習慣を「歴史的構築物」として見直すこと、この三点を大事にして下さい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

ゼミの初回に、3回生の希望を聞いて決定します。2022年度は宮島喬『多文化であることとは』を読みました。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
国境の越え方 西川長夫 平凡社
文化と帝国主義 E.サイード みすず書房

参考書(使用頻度、その他補足)

その他、適宜授業中に指示します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/