授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14690:基礎講読Ⅱ(H1) 2019 秋セメスター 木4 文学部 松本 保宣 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 秋学期の基礎講読では、受講者が一人ずつ自身の関心のあるテーマについて発表する。本格的な個人研究の開始である。
 そのための準備として夏期休暇中のレポート作成を課す。
個人発表は次のように進める。
①発表者は発表レジュメを印刷し、発表一週間前の授業で配布。
②授業では、発表者による発表(20分程度)の後、全員で討論。
③授業終了後、全員が発表内容に対するコメントを作成し提出する。
秋学期終了時に、発表に対する指摘を踏まえて手直ししたレポートを各自提出する。

受講生の到達目標

 2年後の卒業論文執筆を視野に入れ、各自の興味関心を掘り下げると共に知識を増やし、具体的な研究テーマの設定を目指す。
 また、個人発表の作業を通して、
①学術論文や史料を収集する能力
②それらの文献を読解する能力
③理解したことを踏まえて分析する能力
④自らの考察を文章化し説明する能力
の4つの能力を習得する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

東洋史概論I〜IV。
 基礎的知識の習得の為に概論の受講は必須である。また、自身の興味関心を拡げ、卒論テーマを考えるためにも、概論4科目全ての受講を強く推奨する。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-2

授業の進め方の説明、発表に向けての準備。

発表の仕方やレジュメの書き方、リサーチ方法の解説など。夏期レポート提出

3-15

個人発表

上記授業の概要に記した手順で個人発表を行う。

13

ゼミ説明会

次年度専門演習I・ II 担当教員によるゼミ説明会を開催する。担当者の専門分野やゼミの内容を説明するので、自身の研究で取り上げる時代や分野を考える機会としてもらいたい。

授業実施形態

授業外学習の指示

 概説書などを読み、歴史の流れを把握し、基礎的知識を習得する。また、自分の研究テーマに関連する先行研究を網羅した参考文献リストを作成すること。それをもとに、少しずつでも読了してゆくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

概ね以下の要領で評価する。
①授業参加状況:40%
②発表内容の完成度:30%
③レポート提出状況:30%

成績評価方法(備考)

 出席は単位取得の必要条件である。無断欠席および正当な理由のない欠席が3回を超えた者には単位を与えない。欠席する場合は授業担当者に必ず連絡すること。
 上記①授業参加状況には、個人発表後の討論における発言および授業後提出のコメントも含む。
 ③は夏期レポートと学期終了時のレポートを対象とする。

受講および研究に関するアドバイス

 専攻の教学の最終到達点は、卒業論文の作成である。本講義は自覚的にそれを取り組む(取り組まなければならない)第一歩である。また、卒業論文作成は、結局自分一人の力で為し遂げなければならない。自立した知識人を目指してもらいたい。
 一方で、2回生は、自分の興味の赴くままに知的好奇心を満足できる、人生でも貴重な時期である。是非、有意義な学究生活を送っていいただきたい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
中国歴史研究入門 礪波護編 名古屋大学出版会 481580527X
東方年表 藤島達朗他編 平楽寺書店 4831301205
角川 新字源 小川環樹編 角川書店 4046219661
全訳漢辞海 佐藤進他編 三省堂 4385140480

参考書(使用頻度、その他補足)

『中国歴史研究入門』は研究史や基本的な工具書などの基礎的知識を得るのに最適である。 東洋史共同研究室にも配架されているので、自分の関心のある時代部分は必ず目を通しておくこと。『東方年表』は年表を作るのに必須。また、 『角川 新字源』は巻末の附録が有用、『全訳漢辞海』は例文に現代語訳があり、わかりやすい。どちらかの辞書は購入しておくように。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考