Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
10831:Selected Problems in Contemporary Philosophy (LA) 2022 Spring Wed2 College Of Letters YAMAGUCHI SHO 2

Campus

KIC

Class Venue

KEIMEIKAN KM401

Language

Japanese

Course Outline and Method

講義担当者が2021年に出版した書籍『日本哲学の最前線』(講談社現代新書)を読む。

この本では現代日本の最前線の哲学として六人の哲学者――國分功一郎・青山拓央・千葉雅也・伊藤亜紗・古田徹也・苫野一徳――が取り上げられ、その根本思想が紹介される。そこではとりわけ六人の哲学者が〈自由のための不自由論〉という共通の視座をもつことが確認される。本講義では、この本を講読しながら、日本哲学および不自由論にかんする理解を深めることを目指す。

第一回目から三回目の講義では受講者の理解を助けるために、現代の日本の哲学に関する入門的なレクチャーを行なう。野矢茂樹および永井均にかんするテキストをいくつか取り上げる予定である。

第四回目以降は『日本哲学の最前線』を読む。

毎回、解説の担当者を決めてテキストを読み進める。授業ではテキストの内容をつかむだけでなく、その内容についてのディスカッションを行う。

Student Attainment Objectives

(1)自由と不自由をめぐる哲学の抽象度の高い議論に向き合い、内容を理解するのに十分な読解力を身につける。
(2)抽象度の高い哲学的議論でも、時間をかけてテキストに向き合えば理解できる下地を身につける。
(3)哲学的な議論をするさいに、自分が支持する見解とは対立する立場の主張を決して矮小化せず、むしろ自分とは相容れない立場の中の〈見るべき点〉を選り分けることができる力を涵養する。
(4)目標(2)と(3)で述べるような姿勢でテキストに向き合うことの「楽しさ」を自分の仕方で理解する。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information

イントロダクション

講義の進め方、評価方法、参考文献などについて説明する。

2-3

現代の日本の哲学について

野矢茂樹および永井均のテキストをいくつか読んで議論する。

4-14

テキストの講読

『日本哲学の最前線』を読んで議論する。

15

テキストの全体を総括する

現代の日本哲学の〈不自由論〉にかんする理解を形成する。

Class Format

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第3週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。

【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。

Recommendations for Private Study

毎回しっかりとテキストを読んで講義にのぞむこと。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

70%:授業への取り組み
毎回の授業における参加姿勢、予習や訳文の出来栄え、ディスカッションへの参加状況などを総合的に判断して評価する。

30%:中間レポート
授業期間内に講読文献とその内容にかかわるレポートを課す。それによって理解度や応用力を評価する。

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
日本哲学の最前線 山口尚 講談社 4065242959

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html