授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15405:IR18‐DJ102 国際関係学B(R3) § 15406:IR-DR102 国際関係学Ⅱ(RA) 2022 春セメスター 水2 国際関係学部 龍澤 邦彦、中本 真生子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

洋洋館YY301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

国際関係学とはどのような学問でしょうか。国際関係学は、政治学、法学、経済学、社会学といった諸科学を総合する学問であるといわれてきましたが、今日では、独自の理論体系を構築しつつあります。国際関係すなわち国際社会に生起する様々な問題群を、科学的に研究し、分析し、そして理論的提言を行っていく学問なのです。本講義では、これから国際関係を学んでいく上で必須の知的基盤を形成することを目的としています。国際関係学の基礎概念と主要な理論ならびに国際関係の歴史を学んでいきます。

受講生の到達目標

前半: 人の移動にともなう民族・文化問題の歴史を概観することにより、「多文化」をめぐる諸問題の来歴と現状を理解することができる。

後半:国際社会における法秩序とそのダイナミックな構造を理解することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

国際関係学を学ぶための導入科目であるため、国際関係学AならびにBは、2022年度1回生(IR専攻)全員が必ず受講する科目です。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1(中本)

国際関係学と文化:人の移動と民族・文化問題 1

「人の移動」、「多文化社会」、近代以前の世界と国家

2

人の移動と民族・文化問題 2

 近代(国民)国家、工業化、文化統合(同化政策)、ナショナリズム、多文化主義 

3

「移民国家」と多文化主義 1

アメリカ合衆国、メルティングポット、文化多元主義、多文化主義、ダイバーシティ、エスニシティ

4

「移民国家」と多文化主義 2

カナダ、モザイク、多文化主義宣言、ケベック、多言語メディア、継承言語

5

「移民国家」と多文化主義 3

オーストラリア、白豪主義、リベラル多文化主義、ナショナリズム、人種主義
多文化主義まとめ

6

ヨーロッパと多文化、多民族問題

旧植民地、フランス、イギリス、ドイツ、外国人労働者、レイシズム、テロ、融合

7

日本と多文化共生

単一民族神話、ナショナル・マイノリティ、近代の「送り出し」と「受け入れ」、植民地、ニューカマー、入管法改正 、多文化共生

8(龍澤)

法的観点から見た国際社会

本題に入る前に基本的に理解しておく必要のある基本的な事項である、国際社会、国際領域、国際社会の制度化の進展と国際公役務(国際社会の共同利益の必要を満たすために二以上の国家により直接にあるいは国際制度を通じて行われる活動)の出現について説明します

9

国際社会の法構造1

法律学と法律の違いを明らかにした上で、国際関係学に関わってくる法律学の分野、法人類学、法社会学、法民俗学、古代法史を含む法制史等を簡潔に説明する。最後に、特に、国際関係に係る法学として、各国の国内法を法文化の観点から幾つかの体系に分類し、それぞれについてその歴史、法思想、法源、法制度などを研究する比較法の概説

10

国際社会の法構造2

国際社会の法秩序を構成する諸法(国際関係法、EU法、グローバル法)の概説。基本的に国家間関係を規律してきて、グローバル化が進む現代では、国内の個人間の関係をも規律しつつある国際法、ポピュリズムやブレグズィット(Brexit)の影響を受けつつも国家を越えた欧州の制度的枠組みを作りつつある欧州連合(EU)法、そして国境を越えた個人間の関係を規律するグローバル法等を概説する。

11

国際関係法の観点からの国際社会の行動主体及び国際関係法の法源

国際関係法の概説、地域国際法としてのイスラム国際法とかって存在した社会主義国際法の概説。国際関係の主要な行為者たる国家、及び国際行政の担い手としての国際機関、個人(法人と自然人を含む)などの非国家主体、及び、国際関係法の法規を創出する国家間の文書による合意たる条約、慣習法、法の一般原則、その他の法文書及び法行為、並びに非国家主体が作り出すグローバル法の法源。

12

国際政治と国際関係法の関係、及び、国際関係法の方法論

現実主義、構成主義、リベラリズム、制度論における国際関係法の扱い、及び国際関係法の学派

13

国家以外の国際的な行為主体の概要

 国家以外の国際社会における高主体である国際組織、国際公施設、個人等を簡単に説明する。

14

グローバル法とグローバル・コンスティテューショナリズム 

グローバル化に伴い発達してきた民間により国家を超えて形成される自己規制の法規範(グローバル・ロー)、および、その枠内で憲法的規範が生じ、憲法化が機能する様なイデオロギー的な文脈である憲法主義を考える。
グローバル・ローに於いては、一国の枠を超えたグローバルな社会の文脈において、市民社会の利益を反映して、これに基づく非権威主義的秩序を樹立し、グローバル・ローの発展を適正に方向付け、政治権力の行使を市民社会の護持に向ける様な根本規範(この様な根本規範は諸国の憲法上の一般原則でもあり得る)を確立しようとする傾向(グローバル・コンスティテューショナリズム)がある。

15

両教員によるまとめ

まとめと補足

授業実施形態

【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・全授業回数の1/2を超える回数の授業を対面形式で行います。残りの授業回についてはWeb授業を行う場合があります(Web授業を行う際には、manaba+Rで連絡します)。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

講義以外にも、社会学、政治学、哲学、政治思想史、文化人類学等の基本書を読んでおくのが望ましい(龍澤)
復習として、授業内容や配布資料に関するミニレポート課題を提出する(中本)

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

受講生の到達目標を念頭に置いて、自分の持っている知識を組み合わせ、応用して考える論理的思考力を評価する。
(授業内課題、中間レポート、最終レポート)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

毎回の授業の際に授業内容に対する質問や授業内で提起した論点に関する意見の提出を求め、それらのうちの特徴的なものについては、資料の紹介や補足的な説明を行う。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル秩序論 : 国境を越えた思想・制度・規範の共鳴 川村仁子及び龍澤邦彦 晃洋書房 2022年3月出版

教科書(使用頻度、その他補足)

龍澤担当の講義では「グローバル秩序論」(3月刊行)を教科書として使用します。教科書は予習、復習及びより深い研究に使用できるものであり、講義内容は教科書に沿って説明します。中本担当の講義ではレジュメ、資料をmanaba+Rにアップします。また、参考文献を適時紹介します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本と国際法の100年 国際法学会編 三省堂 13: 978-4385315492
パラダイム国際法―国際法の基本構成 小寺彰 有斐閣 13: 978-4641046214
現代国際法 栗林忠男 慶応義塾大学出版会 13: 978-4766407747
国際関係法 龍澤邦彦 丸善プラネット 4-944024-28-2
マルチカルチュラリズム チャールズ・テイラー 岩波書店
多文化であることとは 宮島喬 岩波書店
ネオ・リベラリズム時代の多文化主義 塩原良和 三元社
排除と抵抗の郊外 森千香子 東京大学出版会
単一民族神話の起源 小熊英二 新曜社
プライマリー国際関係学 板木雅彦他編 ミネルヴァ書房

参考書(使用頻度、その他補足)

上記以外にも、授業内で適宜紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html