授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
34829:経済学特殊講義Ⅲ(アドバンストゲーム理論)(E) § 34830:ゲーム理論(E) 2024 春セメスター 金2 経済学部 加茂 知幸 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 103号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 ゲーム理論の初歩を学んだ学生を対象に、より上級のトピックとして、不完備情報ゲームと協力ゲームの理論について講義します。
 不完備情報ゲームとは、相手のタイプがよく分からない状況での相互意思決定問題のことです。例えば、売買取引交渉において、交渉相手の商品に対する評価額がはっきりとは分からない状況で取引価格を決定しますが、これは典型的な不完備情報ゲームです。このような状況では、分からない情報を推測し、時には「はったり」をかけるなど「駆け引き」が重要になることもあります。
 協力ゲームとは、複数の主体が協力することで価値が生まれるとき、どのようなグループが形成され、協力の価値がグループ内でいかに配分されるかを考えるものです。例えば、何人かでベンチャー企業を立ち上げることができるとき、誰と会社を設立し、その会社の収益をどのように分配するかを考えるような問題です。このような状況において、当事者間で合意を得るには、根拠を示して「説得」することが重要です。
 この講義では、これらの理論について解説し、それらの現実の問題への応用について議論します。
 授業は講義と基本的な問題の演習です。授業終了後にmanaba+Rを用いて小テストを実施します。小テストの解答はmanaba+Rで公開してフィードバックします。

受講生の到達目標

1. 不完備情報ゲームおよび協力ゲームの理論の基本事項を理解し、現実の問題へ応用する力を身につける。
2. ゲーム理論の基本的な問題を独力で解くことができる

事前に履修しておくことが望まれる科目

ゲーム理論を履修していることが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

戦略形ゲーム(1)

教科書:第2章チェック2.1, 2.2, 演習2.1, 問題2.3(1)
戦略形ゲームとは、戦略の支配、最適応答、ナッシュ均衡点

2

戦略形ゲーム(2)

教科書:第2章チェック2.4、演習2.3, 2.4, 2.5、問題2.2, 2.8
混合戦略、ミニマックス定理

3

展開形ゲーム(1)

教科書:第3章
ゲームの木、先読み推論、後ろ向き帰納法

4

展開形ゲーム(2)

教科書:第3章
情報構造、展開形における戦略、部分ゲーム完全均衡点

5

ベイジアン・ゲーム

教科書:第5章チェック5.1, 5.2, 演習5.1, 問題5.1
不完備情報ゲームとは、ベイジアン・ゲーム、ベイジアン均衡点

6

ベイジアン均衡点

教科書:第5章チェック5.1, 5.2, 演習5.1, 問題5.1
ベイジアン均衡点の導出、分離均衡と一括均衡

7

完全ベイジアン均衡点

教科書:第5章チェック5.3, 5.4, 演習5.2, 5.3, 問題5.2, 5.3
信念、事後予想、戦略と信念の整合性、完全ベイジアン均衡点

8

シグナリング・ゲーム

教科書:第5章チェック5.4, 演習5.6, 問題5.5
シグナリング・ゲームとは、見えない「能力」、見える「資格」、分離均衡と一括均衡

9

均衡の精緻化

教科書:第5章チェック5.4, 演習5.6, 問題5.3
合理的な信念、直観的基準

10

オークション

教科書:第5章Column③, 演習5.7, 5.8 問題5.3
第1価格オークション、第2価格オークション、耐戦略性、効率性、収入同値定理

11

交渉ゲーム

教科書:第6章チェック6.1〜6.3, 演習6.1〜6.3 問題6.1〜6.5
2人協力ゲーム、公理的方法、ナッシュ交渉解

12

コア

教科書:第7章チェック7.1, 7.2, 演習7.1, 7.2
特性関数、提携合理性、コア

13

マーケット・メカニズム

教科書:第7章
市場ゲーム、競争均衡、マッチング、TTC法

14

シャープレイ値

教科書:第7章チェック7.4, 7.5, 演習7.3, 7.5, 7.6 問題7.3, 7.8
限界貢献度、シャープレイ値、応用例、シャープレイ値の公理系

15

まとめ

復習と問題演習

授業実施形態

第 1 回〜15 回を対面授業として実施

授業外学習の指示

1. 事前学習として、教科書の要点整理および参考文献の該当箇所をよく読んでおくこと。
2. 講義で使用するスライドは各自でmanaba+Rからダウンロードして持参すること。
3. 事後学習として、教科書の理解度チェック・演習・練習問題に取り組み、知識の定着をはかること。また、各トピックの講義終了後にmanaba+Rを通じて小テストを実施する。授業のノートや教科書を参考にして各自で取り組むこと。小テストは評価の対象とする。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

manaba+Rで出題される小テストの得点による。

成績評価方法(備考)

小テストは授業内容に関する基本・応用問題が出題される(ほぼ毎回実施予定)。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ゲーム理論ワークブック 岡田章編著 有斐閣 978-4-641-16463-5

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ゲーム理論・入門 岡田章 有斐閣 978-4-641-22028-7
ゲーム理論入門 武藤滋夫 日経文庫 4532108292
ゼミナール ゲーム理論入門 渡辺隆裕 日本経済新聞社 978-4-532-13346-7
経済学のためのゲーム理論入門 ロバート・ギボンズ 創文社 442385080X

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html