授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16040:[2025 秋セメスター]家族関係論(S) 2025 秋セメスター 金4 産業社会学部 石田 賀奈子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
「家族とは何か」私たちにとって身近でありながら、定義することが難しいもの、それが家族である。
 現代社会には様々な家族の形がある。家族は、その時代の社会、経済、権力や価値観によって大きな影響を受け変化してきた。女性の社会進出、少子高齢化の進展など現代社会の変動に伴い、家族関係にも大きな変化がみられる。現代家族はどのような問題を抱えているのか、具体的な事例を基に心理的、社会的側面から多角的な分析を加え、後半では特に、子どもが育つ環境としての家族への多様な援助のあり方や、社会的養護の中で育つ子どもたちへの家族支援のあり方について考えていく。
 その前段階として本講義冒頭では、受講生各自の中にある家族のイメージを引き出すところからスタートし、社会情勢の変化の中で子どもや家族を取り巻く環境がいかに変化してきたか概観する。
 そのうえで、家族とその課題を分析する理論、現代家族の直面している課題を学び、現代社会におけるさまざまな家族のあり方、特に子どもが育つ環境としての家族のあり方を理解する。
 授業では特に、近年深刻な社会問題として注目される児童虐待やドメスティック・バイオレンスの問題、子どもの貧困の問題、家庭に代わる養育の場としての社会的養護の現状等に焦点を当て、子どもの養育、親子関係、夫婦(性別を問わない)のパートナーシップについて理解を深める。そしてこれらに関連する福祉政策や支援についての学びを通して、これからの家族支援の在り方について考えを深めていく。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

①歴史や文化による家族の変遷を概観し、「現代社会における家族の多様性」を理解する
②現代家族が直面する具体的課題とそれに対応する様々な支援の在り方を理解する
③自分の中にある家族イメージがどのように形作られてきたかを分析するとともに、授業での学びを通じて新たな家族イメージを構築する
④家族の中で起きる暴力や深刻な問題の背景や要因、社会の構造的な問題に目を向け、理解を深めるとともに、自分なりの家族支援の在り方を考えることができる

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

講義で取り扱う家族の定義、講義の進め方、

家族のイメージ、家族の定義、+R授業を実施します

第2回

家族とは何か:現代社会における家族

「家族」・「家庭」の定義、家族の多様化、現代家族と家族機能の変化

第3回

家族理解の視点①:家族をめぐる諸理論

ライフサイクル理論、エコロジカル理論から家族をとらえる

第4回

家族理解の視点②:家族をめぐる実践的理論

システム論、ジェノグラム、エコマップ

第5回

現代家族の課題①:現代の子育て

育児不安、母性神話、孤独な育児

第6回

現代家族の課題②:児童虐待

児童虐待の定義、児童虐待の背景、子どもの発達への影響

第7回

現代家族の課題③:ドメスティック・バイオレンス(DV)

DVの定義、DVの背景、DVの構造

第8回

現代社会の課題④:学校における課題

学校をめぐる現状、学校内居場所、包摂と排除、スクールソーシャルワーク

第9回

現代家族の課題⑤:子どもの貧困

子どもの貧困の定義、子ども・若者の貧困への対応

第10回

さまざまな家族支援①:社会的養護とは

社会的養護の定義、児童虐待と家族再統合、ファミリーソーシャルワーク

第11回

さまざまな家族支援②:社会的養護の中で育つ子どもたち①

子どもの最善の利益、パーマネンシー、アタッチメント

第12回

さまざまな家族支援③: 社会的養護の中で育つ子どもたち②

自立支援、若者の貧困、アフターケア

第13回

さまざまな家族支援④ コロナ禍の家族

コロナと子ども、コロナ禍の育児ストレス、PTSD

第14回

家族支援のソーシャルワークの課題

これからの家族支援のあり方

授業実施形態

授業は対面で実施します【+R授業】は第1回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

 日々のニュース、新聞記事の中で、講義に関連するトピックに関心を持ち、目を通すようにしていただきたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

期末レポートを課す。授業中に提示するテーマを深める形でのレポートの提出と内容によって評価する。 評価は以下の三つの視点を重視する。
①事実と自分の意見・感想が区別して述べられているか。
②資料や文献の読み込みがしっかりできているか。資料や文献の紹介が中心のレポートは減点となる。
③レポートが期限までに提出されているか。
 日本語としての文章や表記が正確でない場合は減点となる。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

講義の内容に関して、意見・感想・質問を積極的に投げかけていただきたい。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考

教科書(使用頻度、その他補足)

特に利用しない。適宜資料を配布する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
よくわかる現代家族 神原文子 ほか ミネルヴァ書房 978-4623076833
はじき出された子どもたち: 社会的養護児童と「家庭」概念の歴史社会学 土屋敦 勁草書房 978-4326602636
バイオサイコソーシャルアプローチ―生物・心理・社会的医療とは何か? 渡辺俊之・小森康永 金剛出版 978-4772413800
エコロジカル・ソーシャルワークの理論と実践―子ども家庭福祉の臨床から 谷口泰史 ミネルヴァ書房 978-4623039197
問いからはじめる教育史 岩下誠 他 有斐閣 978-4641150805
子どもたちとつくる貧困とひとりぼっちのないまち 幸重忠孝・村井琢哉 かもがわ出版 978-4780305821
貧困の中でおとなになる 中塚久美子 かもがわ出版 978-4780305708
青少年の治療・教育的援助と自立支援―虐待・発達障害・非行など深刻な問題を抱える青少年の治療・教育モデルと実践構造 土井高徳 福村出版 978-4571420221
増補新版 包摂と排除の教育学 倉石一郎 生活書院 978-4865000771
われらの子ども:米国における機会格差の拡大 R.D.パットナム 創元社 978-4422360010
社会的養護 伊藤嘉余子・福田公教編 ミネルヴァ書房 978-4623079308
社会的養護の子どもと措置変更 伊藤嘉余子 明石書店 978-4750345918

参考書(使用頻度、その他補足)

 その他、適宜資料を配布する

参考になるwwwページ

厚生労働省 子ども・子育て支援関連施策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/index.html

全国社会福祉協議会
https://www.shakyo.or.jp

全国児童養護施設協議会
https://www.zenyokyo.gr.jp

そのほか、授業中に適宜紹介します。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考


【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/