授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15833:IR18‐HJ301 専門演習(35) § 15834:IR-GR301 専門演習(35) 2023 秋セメスター 水4 国際関係学部 林 大祐 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本ゼミの目的は、地球環境問題の政治経済的な原因を解明し、具体的な解決策を提示する力を身につけることである。学術文献の輪読や研究報告による知識の習得とともに、現地調査や専門家へのヒアリングなどを通して、環境問題の現場を理解することを重視している。「何が起きているのか」をきちんと理解した上で、問題解決のために「何ができるのか」を考えて欲しい。指導教員の専門分野は気候変動・エネルギー政策であるが、卒論指導においては、これらに限らず、広く環境分野での研究アイディアを歓迎する。
<過去に実施した現地調査の例>
・(2022年度)岡山県西粟倉村を訪れ、同村が脱炭素先行地域に選定されるまでの15年間にわたる取り組みについて学んだ。西粟倉村では百年の森林事業を中心として森林資源を活用し、木質バイオマスボイラーによって地域熱供給網を構築したり、木質バイオマス・小水力・太陽光発電によって電力を供給しており、中山間地域におけるエネルギー自立と脱炭素化のモデル地域であることを学んだ。
・(2018年度)再生可能エネルギー先駆けの地を目指す福島県を訪れ、福島県庁の企画調整部エネルギー課、福島第一原発被災地ツアーへの参加などを通じて、東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故の被害状況や、福島県の復興と再生可能エネルギー普及への取り組みを学んだ。

受講生の到達目標

地球環境問題に関して、政治経済学的な観点から、学術的な論文を執筆できるようになること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

「環境経済論」(林担当)、「現代環境論」など、環境問題に関する科目の事前履修が望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-15

ゼミの運営方法

3・4回生合同でゼミを運営する。学術文献の輪読により、環境問題に関する知識、環境経済・政策学の理論及び分析手法の基礎を習得する。これと並行して、3回生はグループで、4回生は個人で研究報告を行う。

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

毎回の授業で指定された文献は、必ず事前に読んでくること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

タームペーパー40%
3回生は卒論計画書、4回生は卒論中間報告書など

日常点評価60%
輪読報告、研究報告、議論への貢献度など

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

環境問題に関心のある学生の参加を期待する。一度は研究対象とする地域に足を運び、現場を理解した上で卒業論文に取り組んで欲しい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

ゼミのテーマが決まり次第、ゼミ生に連絡する。参考までに、過去に扱った教科書の例を以下に示す。 • カップ、K. W.(1975)『環境破壊と社会的費用』岩波書店 • クラップ、J.;ドーヴァーニュ、P. (仲野修訳)(2008)『地球環境の政治経済学:グリーンワールドへの道』法律文化社 • 高橋洋(2021)『エネルギー転換の国際政治経済学』日本評論社 • 除本理史(2016)『公害から福島を考える:地域の再生をめざして』岩波書店

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

学生の研究関心に沿って、適宜指示する。

参考になるwwwページ

以下のインタビュー記事で、最近の研究活動が紹介されたので、参考にして欲しい。
・「知らないでは済まされない!中国とインドの『脱炭素イノベーション』」(https://shiruto.jp/global/2572/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/